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ベースになったついのべ作品と、それに対するついりみっくす作品の順でまとめています。
なお前回のまとめは こちら です。
海野久実（うんのくみ）
@marinegumi
打ち上げ花火が七色の光のカーブを描いて夜空を横切った。二人の子供たちは歓声を上げる。 「僕が子供の頃は打ち上げ花火なんて町の中で出来なかったなあ」 「え？どうしてなの」下の男の子が聞いた。 そう何でだろうか。この近所に住む人達は次々行方不明になり廃屋ばかりが残されている。 #twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-08-03 22:37:17
咲良 潤 #言の葉の点綴
@sakura77_sosaku
打ち上げ花火に火をつける役を買って出た。本当は怖いけど、君に勇気があると思われたくて。みんなに言われるままに打ち上げ花火に火をつけていく。花火が打ち上がって、暗がりを明るく照らした。みんなは花火を見てるけど、僕は君の顔を見ていた。#twnovel #言葉の添え木 打ち上げ花火
2023-07-31 20:47:43
夜になって二階の欄干に腰かけて耳を澄ます。 遠くから聞こえてくる風鈴の音。 鉄製の物やガラス製の物、それぞれ音で聞き分けられる。 中に入っている「舌」の種類でも音が微妙に変わる。 ふと少し低い奇妙な風鈴の音が聞こえた。 ふむ。 あれは人の骸骨の中に小石の舌が入っているようだ。#twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-08-03 22:52:52
咲良 潤 #言の葉の点綴
@sakura77_sosaku
君の家でみんなで宿題をしている。みんな楽しそうに会話してるのに、僕は緊張して君と話せない。でも何か一言でもと思い「あの風鈴、うちのと一緒だ」と言った。すると君は「今度見に行きたい」と言った。嬉しかったけど焦った。君が来るまでに同じのを買っておかないと。#twnovel #言葉の添え木 風鈴 twitter.com/sakura77_sosak…
2023-08-02 00:08:37
咲良 潤 #言の葉の点綴
@sakura77_sosaku
@marinegumi 音で、それが「人の」骸骨であることも分かるんですね。また一段深いホラーになってて良いです。
2023-08-06 20:15:41「お兄ちゃん見て。道の向こうの方。家も歩いてる人もゆらゆら揺れてるよ」 「ああ、あれは陽炎っていうんだ」 「カゲロウ？」 「暖かい空気と冷たい空気が混じり合ってさ、あんなふうに見えるだけさ」 「でもお兄ちゃん。カゲロウがこっちに近づいてくるよ」 「うわ。家が揺れて壊れだした」#twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-08-03 23:06:44
咲良 潤 #言の葉の点綴
@sakura77_sosaku
今日は夏休みに入って唯一の登校日。母親もおらず家で一人の時間を満喫できる日なのに、わざわざ陽炎揺らめく道を歩いて学校に行かなくてはならない。友達はサボると言っていたけど、それでも僕は行くことにした。万が一の確率でも、君に会えるかもしれないから。#twnovel #言葉の添え木 陽炎 twitter.com/sakura77_sosak…
2023-08-03 00:00:18私は夏が好きだった。毎年秋風が吹き始めると何だか寂しくなる。 今年こそ夏を行かせまいと私は必死に夏に思いを巡らせ、そして夏の余韻を裏にある林に繋ぎ止めようとしたんだ。 最近その裏の林に大学の先生やテレビ局の人が毎日やって来る。そこは冬になっても暑く、蝉が鳴いてるんだもん。#twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-08-03 23:29:10
咲良 潤 #言の葉の点綴
@sakura77_sosaku
君を玄関で見送る。君の家と同じ風鈴なのに何で見たいと思ったのか。「みんなで話してた夏祭り、行く？」君が靴を履きながら聞いた。でも来週は親の実家に帰る。そう言うと「じゃあ私も夏祭り行かなくていいや」と言って帰っていった。今もその言葉の余韻に浸ってる。#twnovel #言葉の添え木 夏の余韻 twitter.com/sakura77_sosak…
2023-08-03 21:46:59「群青色」初めてその言葉を聞いたのは小学生の頃。どんな色なのか想像もつかなかった。 青が群れ蒼が集まり山の高みへ登るほどに空の青さは濃くなり夜空と錯覚する程になっていた。 その空に星が輝き、音もなく花火が打ち上がるのが見えている。 頭を打ったらしい私は意識が遠くなって行く。#twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-08-06 11:34:42
咲良 潤 #言の葉の点綴
@sakura77_sosaku
花火大会に行きたいと思った時、君の言葉を思い出した。「祭りに行ってないなら一緒に行かない？」。まるで告白でもするかのように緊張した。でも君は行くと言ってくれた。群青色の浴衣で現れた君は、とても綺麗だった。「人が多いね」と言って、僕らは初めて手を繋いだ。#twnovel #言葉の添え木 群青 twitter.com/sakura77_sosak…
2023-08-04 20:42:26ねずみ花火に火をつける役を買って出た。怖くもないけど、大人が驚く姿を子供が期待しているから。花火が足元をすべり回って、靴紐に一瞬点火する。僕はバケツの水に足を突っ込み、大げさにしぶきを上げた。子供たちは水滴を浴びて、悲鳴とも笑いともつかぬ声を発していた。 #twremix #twnovel twitter.com/sakura77_sosak…
2023-08-11 03:47:59
咲良 潤 #言の葉の点綴
@sakura77_sosaku
@miki_takaaki 何気ない夏の一コマ。いいですね。ねずみ花火って確かに着火するのに勇気いりますよね。
2023-08-11 20:29:47いつこの観覧車に乗ったのか覚えていない。君はずっと棒付きのキャンディーをなめ、ゴンドラが高く上がり、キャンディーも小さくなる。それと同時に僕は次第に歳老いて行く気がする。ゴンドラが一回りして降りて来ると僕は老人だ。その瞬間キャンディーは元に戻り、ゴンドラはまた昇り出す。#twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-08-19 23:27:45
咲良 潤 #言の葉の点綴
@sakura77_sosaku
また彼女は棒付きのキャンディの包みを剥がして口に入れた。彼女はまるでヘビースモーカーのようにいつも棒付きのキャンディを舐めている。「美味しい？」と聞くといつも「分からない」と答え、そしてガリガリと噛み砕いてしまう。まるで思い出を噛み締めるように。#twnovel #言葉の添え木 キャンディ
2023-08-19 20:43:05
海野久実（うんのくみ）
@marinegumi
ゴンドラが昇り出すと同時に自分が少年に戻っているのに気が付く、というところまで書きたかったんですけどね。 僕はペロペロキヤンディーかよ ( ﾟДﾟ)
2023-08-20 08:41:20
海野久実（うんのくみ）
@marinegumi
文字数を稼ぐために「ペロペロキャンディー」としたいところを「棒付きのキャンディー」をそのままいただいたのですが、一緒じゃん。 「棒付きキャンディー」なら一文字稼げる。
2023-08-20 09:06:17