風鈴（赤いメルカバ） @utiken さんの「三人姉妹」についてのツイート

utiken @utiken

まずい、グルッポテアトロの感想をつぶやいていない。お風呂に入りながら思い返して、今月が終わらないうちにつぶやこう。

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テーブルとソファー、非常にシンプルな舞台。照明もそれほど目立ったものは無し。ということは役者と演出で勝負ということである。そのため、グルッポテアトロの感想はほとんどが役者に対してなのだが、全体的に見ていくつか気になる点があった。

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まず第1幕の始め、次々と人が増えていくにつれて、場面が何かベターっと潰れてしまいぐちゃぐちゃしてしまっていた。2人や3人のときはそうでもなかったので、もっと色々と改善できる部分があったのかもしれない。ただ、小劇場ということもあり空間を広く取れない影響もあったかもしれない。

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それから、ヴェルシーニンとチェブトイキンがあまりにも若い。これは致し方ないことなのだが、彼らの苦しみは年齢からくるものが大きいため、やはりしんどいように思えた。

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この年齢に対する問題は、姉妹たちの台詞にもあったように思う。オリガの28だし、という台詞やイリーナの20よという台詞。この台詞はもっと大事にしてほしかった。

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それから演技について、台詞を準備してから言う人がちらほら、そして、演技スペースが決まっていたのか分からないが、相手の役者を引っ張って行ってから自分の台詞を始めたりといった部分も気になった。

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ただオルゴールのくだりや、第3幕のばあやをめぐるオリガとナターシャの場面などは素晴らしい出来だったと思う。特に声の出し方、使い方。

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演出については、まず服装が現代風だという点。そして、カメラや携帯などが登場したりと歴史的なものを遠ざけている点は、面白く、評価できると思う。また、第1幕の結末の余韻をあえて拒否するなど、演出家の意識は伝わってきた

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それが最も際立っていたのは、結末の場面だろう。姉妹たちがそれぞれ旅立って終わる。この結末に向かっていく作品作りは出来ていたので、全体的に見て私は納得して帰ることができた。

utiken @utiken

ただ、あのipodの音漏れだけは反対かな。あれはアンドレイの独白にまでかぶせてしまうと、さすがにあの場面が台無しだと思う。

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うーんこんな感じかなぁ。メモがあるけど字が汚くて読めない。出演した人たちは恐らくいつもとは違う役者と触れる点があっただろうし、こんな難しい舞台をやったのだから大いに成長して再び観客を楽しませたり泣かせたりして欲しいものです。

utiken @utiken

決して背伸びをしていない小さな三人姉妹だったと思います。

utiken @utiken

チェーホフ目線で見てやっぱり三人姉妹は喜劇なんだったんだろうなぁとふと思った。でもドラマって付けたのは、多分姉妹たちに同情しているからでは全くないのだと思う。

utiken @utiken

恐らく、チェーホフの体験したことに比べれば、三人姉妹の運命など屁の河童であろう。結婚ができないが仕事で成功する姉。結婚生活に飽きて不倫をしたものの夫に許される妹、そして好きでもない男と結婚せずに済んだ末妹。彼女たちを不幸だというのなら、この世の人間ほとんど不幸に違いない。

utiken @utiken

そんなことよりも、『三人姉妹』という題名に何か違和感を感じる人は居ないのだろうか？なぜこの作品が『プローゾロフ家の人々または兄妹』ではないと考えないのだろうか。すでにアンドレイは題名からさえも疎外されているのだ。

utiken @utiken

姉妹が結婚が出来なかった悲しみなど、チェブトゥイキンの同じ悲しみに比べられるのだろうか？逆にマーシャの不倫の苦しみはアンドレイの苦しみに比べられるだろうか？好きな相手に愛されることも無いトゥーゼンバフの苦しみは一体何なのだ。彼らに免じて喜劇などとは呼べなかったのだと思う。

utiken @utiken

三人姉妹は女優が4人（ナターシャ含む）も使えるため、よく女優の目立つ演出にされているけど、本当に大事なのはその周りに居る男たちだと思うのです。私が見た最高のチェブトゥイキンの役者は交通事故で死んでしまいました。もう彼の演技は見られません。