「私たち縄文時代から入れ替わってた!?」亀はモンゴル語で「骨付き蛙」と呼ぶらしい、から始まった「カエルとカメ」の奇想天外な関係が、人類最古の神話を解き明かす?

言語学/神話学/考古学の研究成果から、「人間にとってカエル/亀とは何だったのか」を見つめ直す。
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雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

いや、 『淮南子』に 女媧(蛙🐸ないし蛇🐍)が 世界を支える柱が折れた時 亀🐢しゃんの足ぶった切って柱にするって話があってだね... (´・ω・`)

2022-05-11 05:27:44
はるぱうす @halbaus

「我々の世界を包み込むティアマト」にもおそらく二枚貝、あるいは海亀のイメージがあり、上殻もしくは亀の甲羅が天球として考えられていたのではないか。こういう世界観がインド洋~インドシナの海洋航海民にあったとすれば、メソポタミアと中国の双方がその影響を受けたとしても全く不思議ではない。 twitter.com/halbaus/status…

2023-03-03 11:55:24
はるぱうす @halbaus

ティアマトの屍体の上半分は投げ上げられて天空になり、下半分は大地をすえる土台とされた。マルドゥクは見張りに命じて女神の半身から水が零れ落ちないようにさせ、これが海となったという。つまり女神の体は水で満たされていたことになる。

2023-03-01 21:40:35
はるぱうす @halbaus

特に貝はその内部が水に満たされており、焼いて殻が開いたりすると汁が下の殻から滴り落ちる。外宇宙に浮かんで世界を包みこむ巨大な貝の、下殻は大洋とされ、身の部分は大地とされ、上殻を支える貝柱とされた…そういうイメージが古代海洋民にはあったのかもしれない。まあ妄想なんですけど。

2023-03-03 11:55:24
けむ @kemunopasokon

ゾロアスター教の祈祷書に『アフラマズダーを敬う者は蛇、蛙、亀、蟻、蠅を積極的に殺せ』と書かれてるらしい。殺生を嫌うんじゃなかったんか? よく分からんゾ

2020-05-25 14:36:07
ガジョレ @russia_sukosuko

@kemunopasokon アンラマンユの使い魔で悪の象徴だからねしょうがないね。殺せば世界の浄化が近づくと考えてるんやないかな。イラン高原の気候や環境を鑑みてこの戒律が経験則による知恵を教条化したものなのかは謎。

2020-05-25 14:53:29
ガジョレ @russia_sukosuko

@kemunopasokon 使い魔ってよりは悪の勢力って呼んだほうがいいのかね。アンラマンユの手下みたいなやつらだから、ゾロアスター教の神官は虫や蛇のような地を這う生き物を積極的に殺してたみたいね。儀式の一環として殺してた。

2020-05-26 08:12:22
はるぱうす @halbaus

竜宮(冥府)の動物姫と結婚し現世に連れ帰るということは「死と豊穣」をセットメニューとして注文するようなものだろう。豊穣は女性の出産能力を表し、またこの場合における死とは「老いる宿命」であり、アイテムとしては「動物の皮」であって、その「皮」が入っているのが玉手箱という禁忌なのだ。

2022-05-13 21:49:05
はるぱうす @halbaus

出産能力を持たない(自力で繁殖できない)男性は、常に女性という冥府に「誘惑されて」いる。女性の出産能力は、動物や大地の持つ豊穣や再生といった機能と重ねられ、ゆえに彼女らはそれら動物(獣口)や大地(穴)に喩えられ、また動物や魚が住まう森や海は彼女らの故郷=冥府と見做される。

2022-05-13 21:49:06
はるぱうす @halbaus

「動物の皮」は死の面相であって、黄泉から連れ帰ろうとするイザナミの醜く腐った顔である。イザナミ=つまり「誘う」女は、その豊穣力で男性を誘惑しながら、同時に「死=老い」をも彼らに運命づける。禁忌を犯しイザナミの顔を見たその瞬間に、実はイザナギも死の宣告を受けているのだ。

2022-05-13 21:49:06
はるぱうす @halbaus

これは円環的な思想なので、どこが物語の「始まり」ということではない。イザナギ神話では話がそこで止まってしまうが、同様のモチーフを持つ民話などではこのあと冥府に還ってしまった異類の妻を探す「冥府への旅」が始まる。これは夫が禁忌を犯したことにより「老いて」死ぬことを表している。 twitter.com/halbaus/status…

2022-05-13 22:00:30
はるぱうす @halbaus

冥府では妻の父などが出す難題を解決して、妻の魂を取り戻し現世に再生する。再生すると今度は夫が記憶を無くすので、妻が歌ってその記憶を呼び覚ます。このとき妻は「冥界の真実を歌う動物=鳥」であり、その歌は冥府に置いてきた彼の記憶なのだ。

2022-05-13 22:00:30
はるぱうす @halbaus

物語は大団円となるが、その英雄もやがては年老いて、その子が新たな豊穣を探しに冥界への長い旅に出ることになる。なぜならば、冥府が常に黄金をちらつかせて「誘っているから」だ。世界が続く限り、こうして円環は終わることなく廻っていく。

2022-05-13 22:00:31
はるぱうす @halbaus

こういった古代思想を動物民話などの伝承中に見ていくと、男性が一貫して「弱者」として扱われていることに気づく。「因幡の白兎」のウサギや、「くらげ骨なし」の猿はオトコであって、彼らを食べようとするワニや亀は乙姫の分身だ。この思想の中では、老いるという宿命は女性による→ twitter.com/halbaus/status…

2022-05-13 22:22:02
はるぱうす @halbaus

一種の「暴力」として捉えられていることがわかる。男たちは彼女らに呑みこまれるのをただ待つだけの存在=弱者なのだ。 (※もちろんこれは古代共同体の中で男性たちが作り上げた「虚構」であるが、その根底には死への根源的恐怖があって、その感情の対象が女性たちへと向けられたにすぎない)

2022-05-13 22:22:03
はるぱうす @halbaus

弱者たる男性たちは、彼らが唯一持ち得た闘争本能から生まれる「知恵(=虚構)」を用いて、強者である女性から豊穣力の源を奪おうと画策してきた。これが古代共同体儀礼の根幹であって、その儀礼が零落して各種の伝承や民話となり、下って古今の物語の構造となっていったのだろう。

2022-05-13 22:22:03
巫俊(ふしゅん) @fushunia

四世紀のアレクサンドリアの厭世詩人パラダスのギリシア語の詩より 「女、それは火の代償として蒙ることになったゼウスの怒り。火と引き換えに与えられた、忌まわしい贈り物だ。男を心労で燃やし、弱らせて、若い男も、たちまち老いさせてしまう。」(『パラテイン詩華集』) twitter.com/fushunia/statu…

2022-03-27 09:56:48
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「永遠の生命」と女性は、交換される存在だという観念が、古代日本や古代ギリシア人の世界にはあって、人間が「永遠の生命」を失うと、女性は生命存続のために子どもを作るようになったと考えられてました。社会が男性優位の段階になってから文献に神話が記されたので、男性から見た視点で語られてます

2022-03-26 23:00:47
巫俊(ふしゅん) @fushunia

いつまでも燃え続けることができる「火」は、「永遠の生命」を象徴してる訳ですが、人間は死ななくてはならなくなりました。生物学でも、原始的な生命には「確定的な死」が設計されて無くて栄養があって紫外線に遺伝子が分解されるようなことが無ければ、いつまでも生き続けるとか聞いた記憶があります

2022-03-27 16:18:26
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「死」を前提にしながら、「生命を存続」させるのが私たちが属してる生命の在り方なのだとすると、常に出産するのが女性になってしまったので、女性・男性の間でその仕組みの認識に「違い」があり、その結果、非対称的な観念とか感覚が生まれる、ので、それが神話にも影響してるってことになりますね。

2022-03-27 16:31:58
巫俊(ふしゅん) @fushunia

こうしたユーラシア神話に共通の「生命の誕生」に関わる神話については、メソポタミアの粘土板から出土した神話にも興味深いものがあり、女性が劣位の存在で男性の肋骨から生み出されたとする聖書の話は、メソポタミアの方にもっと古いバージョンがあって、かなり違ってます twitter.com/fushunia/statu…

2022-03-27 17:09:06
巫俊(ふしゅん) @fushunia

シュメール語では、「矢」(ti)は「肋骨」(ti)を意味していて、 「痛たたたた…俺のあばら骨が…」 「あら?あなたのあばら骨(ti)を取り出して、女神ニンティを生んだ(ti)のよ」 というジョークを記した粘土板が出土した。聖書で男の肋骨から女が生まれたとあるのは実は…

2016-08-15 00:35:16
巫俊(ふしゅん) @fushunia

このメソポタミアの神話でも、矢(=肋骨)が「光陰矢の如し」(時間が過ぎるのは早い)を意識して、「生命の死と女性による存続(出産)」に例えられてるように思うので、エジプトのギリシア人の性交を通じて男性が老いてく4世紀の詩の表現に近い気がします。女性の出産にも死の苦しみがある訳ですが

2022-03-27 17:15:29
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「永遠の生命」と女性は、交換される存在だという観念が、古代日本や古代ギリシア人の世界にはあって、人間が「永遠の生命」を失うと、女性は生命存続のために子どもを作るようになったと考えられてました。社会が男性優位の段階になってから文献に神話が記されたので、男性から見た視点で語られてます

2022-03-26 23:00:47
巫俊(ふしゅん) @fushunia

神話には「女性視点」と「男性視点」があって、女性が主体的になって子どもを作ることを選択したという内容の神話が、男性中心の王権や知識人の神話になると、「永遠の生命を奪われた代わりに、神から女性を与えられた」という話に変化してます。

2022-03-26 23:10:30
巫俊(ふしゅん) @fushunia

弥生時代の銅鐸の中には、神戸市で出土した桜ヶ丘5号銅鐸の絵画のように、大きな男性が女性の頭をつかんで抑え込み、もう片方の手でもう一人の女性が離そうとしない武器を取り上げる場面が描かれてるものがあるけど、女性が本来は「強い存在だった」から、あえてこうした場面が描かれてる訳ですよね。

2022-03-26 23:22:33
はるぱうす @halbaus

天界に還ってしまった妻を探しにイワン王子が旅に出ると森(冥府)の入り口に一軒の小屋があり、中に一本足の骨のヤガー婆さんが住んでいていったい何の用事かと問う。王子は婆さんに言う、 「まず食べ物をくれ、それから蒸し風呂に入らせてくれ」 ヤガー婆さんは何のために蒸し風呂を用意するのか。

2022-04-16 09:36:57
はるぱうす @halbaus

民話「蛙の王女」ではそれが「垢落とし」のためだと明かされている。ヤガーの小屋は「魔女の鍋」であり、民話では「食事と着替え」が行われる。これは「魔法の馬」の耳の中と同じである。つまり蒸し風呂では王子の皮が剥ぎとられるのだ。

2022-04-16 09:36:58
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