「私たち縄文時代から入れ替わってた!?」亀はモンゴル語で「骨付き蛙」と呼ぶらしい、から始まった「カエルとカメ」の奇想天外な関係が、人類最古の神話を解き明かす?

言語学/神話学/考古学の研究成果から、「人間にとってカエル/亀とは何だったのか」を見つめ直す。
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

ウィキペディアには蛙の姿をしてたとあり、篠田氏の論文にも「蛙娘」とありますが、フィリップ・ヴァルテールは「娘は海亀の甲羅を着ていないと地上の暑い気候では生きていけない」と説明していて、その甲羅を燃やされてしまった海神の娘は地上にいることができなくなったと書いてました。

2022-05-12 02:31:12
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「中でも考古学者らが注目しているのが、中央にカエルの図柄が彫られた青銅製の円盤です。カザフスタンでこのような物体が見つかったのは今回が初とのことで、」 gigazine.net/news/20230907-…

2023-09-07 23:26:07
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「Zhumatayev氏は「古代から多くの民族の間で、カエルのイメージはさまざまな意味を持っていました。それは産気づいた女性や水の崇拝などと関連しています……しかし、(その真の意味を決定するには)さらなる研究が必要です」とコメントしました。」

2023-09-07 23:27:30
村山茂樹 @Clunio

@fushunia 華北の「月中蟾蜍」の影響もありそう?

2023-09-08 10:50:30
Tecuhtli T - @TTecuhtli

@Clunio @fushunia 遊びの道具かともおもいましたが、数が多いですね。

2023-09-08 11:02:55
村山茂樹 @Clunio

@TTecuhtli @fushunia 積みあがった羊の足の骨、これ、後の遊牧世界では占いに使われるようになってますね。

2023-09-08 11:12:15
Tecuhtli T - @TTecuhtli

@Clunio @fushunia 少女のお墓とのことですので、お手玉のような玩具を入れてのかと思ったのですが、当時の12〜15歳は結婚の対象になるような年齢ですね。 貨幣の代わりでもなさそう。

2023-09-08 12:53:53
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@TTecuhtli @Clunio カエルについては以前調べましたが、殷の甲骨文ではカエルと亀の字が混同というか、動物が入れ替わったことがありまして、オセット人のナルト叙事詩でも亀女がカエル女とも翻訳されてました。

2023-09-08 13:14:06
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@TTecuhtli @Clunio 縄文土器の出産するカエルも、気になってます。

2023-09-08 13:14:31
村山茂樹 @Clunio

@fushunia @TTecuhtli 亀と概念が入れ替わる「カエル」というのが、frogなのかtoadなのかも重要なポイントかもしれませんね。

2023-09-08 13:21:23
はるぱうす @halbaus

RT グリムでも蛙と人間の異類婚姻譚がふたつほどある。あとでちょっと検討してみよう。

2022-05-10 08:11:23
はるぱうす @halbaus

そしてようやくこれ。 グリム1「蛙の王様(あるいは鉄のハインリヒ)」と63「三枚の羽」が、蛙との異種婚姻を扱った物語になっているのだが、グリム童話では基本的に「蛙(動物)=人間側からみると悪い状態」であり、冥府(動物界)と現世(人間界)の交換によってそれを反転させるという話になる。 twitter.com/halbaus/status…

2022-05-10 22:37:12
はるぱうす @halbaus

63「三枚の羽」は王家継承の証を求めて地下に旅した愚かな三男坊王子が、ひき蛙の王様から「絨毯、指輪、姫」を渡されて持ち帰る。兄が持ち帰ったアイテムは出来が悪く、三男が蛙の王に渡されたものはいずれも素晴らしい。愚か者に王位を継がせたくない兄は、自分の連れ帰った百姓娘と弟の蛙姫とで、

2022-05-10 22:37:13
はるぱうす @halbaus

空中の輪をくぐる勝負で決着をつけようと提案する(百姓の娘は体力があるから勝つに違いないと踏んで)。地下で「しわくちゃ足」だった蛙の姫は軽々と輪を飛び抜けるが、百姓娘は失敗して足を折ってしまう。百姓娘は蛙のように曲がった足になった→人間と蛙が逆転した、というロジック。

2022-05-10 22:37:13
はるぱうす @halbaus

グリムでは蛙の姫が皮を脱いだり着たりするモチーフが失われているが、類話によっては、その後の展開で皮が焼かれて蛙姫が冥界に還ってしまう&王子を忘れるというくだりが描かれる。ほとんど同じ展開で、蛙が亀になっているパターンもあり、そこでは脱ぐのが皮ではなく甲羅になる。 twitter.com/halbaus/status…

2022-05-12 23:05:39
はるぱうす @halbaus

なんで蛙や亀なのかといえば、それは冥府が水界にあるという思想が古代にはあったからであり、そこで水と陸を往来する両棲の動物が冥府側の住人としてあてがわれたのだろう。蛇やワニやザリガニなどもこれに該当する。幻獣としてなら人魚もまたその類だろう。

2022-05-12 23:05:40
はるぱうす @halbaus

多くの類話の導入部では王位継承問題が語られることからも、この物語の根底には「冥界神との結婚による豊穣の更新」という思想があることがわかる。水界の姫が宴において、魔法でワイン(スープ)とパン(肉)を振る舞うモチーフを含んでいることも、おそらくその証なのだろう。

2022-05-12 23:05:41
はるぱうす @halbaus

各地の伝承を元にその姿を明らかにすれば、その大元は、第一に空を飛び異郷へと渡る鳥であり、あるいは脱皮することで(冥府をくぐって)生まれ変わる蛇であり、地中(冥府)にもぐって冬を過ごし春に姿を現す蛙だったのではないか(蛙=ヨロイをまとった亀でもある)。

2022-09-17 15:47:16

※正しくは、「亀=ヨロイをまとった蛙」と訂正されています。

雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

インドだと ①人祖マヌの祖父がカシュヤパ(亀) 彼は仙人(リシ)で言わば亀仙人 で、デーヴァ、アスラ、ナーガ、人間たちの祖と言うエラい立場になっている。 twitter.com/fushunia/statu…

2022-05-11 05:11:08
巫俊(ふしゅん) @fushunia

蛙や亀が「出産する女性的性格を持つ神話上の存在」だったとすると、夫婦の蛙や亀が出てくる仏教時代のモンゴルや日本の説話(インド由来)よりも、スキタイの子孫とされるオセット人のナルト神話などに出てくる「海底から来た蛙の女神」の方が、ユーラシアに広まっていた先史時代の神話だったはずですね

2022-05-10 05:31:48
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

②マンダラ山を支える長寿の亀がアクーパーラと言う亀王だった。 彼は世界創造の基底を支える大任がある。 pic.twitter.com/wYqMNykHh3

2022-05-11 05:11:11
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雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

③ヴィシュヌ神がその権能を乗っ取りクールマ(亀)と言うアヴァターラ(化身)の一つになる。 pic.twitter.com/I47VOHMTsx

2022-05-11 05:11:15
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雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

ただ印欧祖語による神話やナルト叙事詩のオセット人の神話と違って イラン神話では宗教改革によりゾロアスター教において両生類及び爬虫類はほぼほぼダエーワ(悪魔側)にされてしまった。

2022-05-11 05:11:15
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

腹で動く蛇、犬のような蛇、亀、膨れあがった蛙、水に棲む蛙なんかはダエーワ側の悪獣の典型で蛇、蛙、亀は殺せば功徳が積めるものだった。

2022-05-11 05:11:16
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

思うに、草原や海側、稲作農耕地帯でなら兎も角、小麦農耕の行われてる平原部で蛇や亀、蛙ってそんなに有益に見えないしなぁ。 エジプトみたいな大河なら別だけど(ただエジプトでも亀は悪魔側) pic.twitter.com/H0Jy0Qdpcc

2022-05-11 05:11:17
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