「国際関係論と安全保障論の学徒」 @fj197099 さんの普天間関連の慧眼ツイートまとめ

シビアなリアリスト視点に感服しました。 掲載については本人の許可待ちです。←本人許可いただきました。 ちなみにこのまとめは氏の意見に賛同・同意するという趣旨で作成したのではありません。 客観的意見としてリスペクトできる意見なのでまとめました。
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fj197099 @fj197099

普天間移設の約束は日本側が民主党政権以降、約束を守れないミゼラブルな醜態をさらし続けているうちに、米国の方も財政難という観点から約束を履行できない状態に陥ってしまった。双方が守れない約束を今後も守れる振りをし続けるのは日米の結束を重大に損ない、中国を利するばかりで何の意味もない。

2011-12-14 12:58:02
fj197099 @fj197099

「沖縄の負担軽減」ももう忘れよう。この15年は同盟が沖縄に振り回され続けた15年だった。日本政府は異常に厖大な資源を沖縄に注ぎ込んだ挙げ句、全く成果が得られないばかりか沖縄の自己主張を更に強めただけだった。なぜ我々が一地方自治体に過ぎない沖縄をそんなに特別扱いせねばならないのか。

2011-12-14 13:00:45
fj197099 @fj197099

「1%と99%」という言葉がはやっているが沖縄と日本国民との関係がまさにそうである。沖縄の人口は140万人。日本全体の約1%だ。残りの99%がその1%に振り回されている。名護や辺野古に限れば比率はもっと小さくなる。もうそうした歪な政治関係は止めよう。民主主義にもっと忠実になろう。

2011-12-14 13:02:58
fj197099 @fj197099

日本政府は沖縄よりも上位の存在だ。日本国の外交・防衛と安全保障に責任を持つのは日本政府だけである。沖縄に拒否権を与えてはいけないのだ。その正論がこれまで余りにも蔑ろにされてきた。もうそんな構造から脱却しよう。沖縄にも自身の行動の帰結に伴う代償をしっかり払って貰う必要があるだろう。

2011-12-14 13:05:28

環境影響評価年内提出決定報道の後

フィリピンが犯した米軍撤退の戦略的ミス

fj197099 @fj197099

フィリピンは1986年のマルコス政権の崩壊で民主化が進んだが、その中で①冷戦の終結と②ピナトゥボ火山の噴火という二つの別要因が作用し、結局フィリピンの議会が米軍の駐留継続を認めない決定を行い、その結果として米軍は1991年にクラーク空軍基地とスービィック湾の基地から撤退した。

2011-12-17 12:16:46
fj197099 @fj197099

フィリピンとしては米軍基地の存在はかつての植民地時代の継続のシンボルのようなイメージもあったし、また基地駐留継続に伴う使用量の額で折り合いがつかなかったこともあって、当時の決定は妥当と思われたのだが、米軍のプレゼンスがなくなると中国が直ぐに南シナ海での食指を伸ばし始めたのである。

2011-12-17 12:17:58
fj197099 @fj197099

そして1995年には中国はこっそりフィリピンが領有権を主張するミスチーフ環礁を一方的に占拠してしまったのである。米軍の後ろ盾もなく、独自の強固な軍事力も持たないフィリピンはこの中国の強硬姿勢になすすべもなかった。そしてこのころから南シナ海を巡る中比の軋轢が目立ち始めるのである。

2011-12-17 12:20:29
fj197099 @fj197099

そこでフィリピンは1997年にVFAという合意を新たに米国と締結し再び米軍が比国内で活動できるような法的根拠を整えたのである。VFAは直接の目的としてはミンダナオ島でのイスラム原理主義勢力などとの闘争の支援を米国から受けるためのものであったが、対中牽制の要素もあったと考えられる。

2011-12-17 12:23:02
fj197099 @fj197099

そして米国も2001年以降グローバルなテロとの戦いを重視した背景があって、米比間の軍事協力関係は再びじわじわと強化されていったのである。その目的は直接は対テロであったがやがて中国の自己主張の強化につれて南シナ海問題にも協力関係が波及するようになる。それがここ最近の流れである。

2011-12-17 12:26:03
fj197099 @fj197099

幸いにして比は比国内への米軍の駐留を認めなかっただけで、米比間の相互防衛条約まで解消した訳ではなかったので、1997年以降はVFAという形で再び米軍との協力関係を構築することができた。しかし協力関係の再強化は時間のかかる長いプロセスであり米軍は未だに本格的に比に回帰できていない。

2011-12-17 12:29:25

日本はフィリピンの犯したミスから学ぶべき

fj197099 @fj197099

比にはその間、独自の軍事力で中国の高圧姿勢を牽制できる能力がない。海軍も空軍もまともに機能しておらず、米国から1960年代の老朽艦を貰って「最新鋭艦」と自称するような有様である。軍事的には比は無力である。米国の軍事・外交的後ろ盾がなければ「西フィリピン海」における主権は守れない。

2011-12-17 12:31:43
fj197099 @fj197099

比は引き続き「西フィリピン海」で中国に主権の挑戦を受ける危険性から逃れる事は出来ないだろう。米国は南シナ海の領有権問題に口を出す立場は採らない。比が実効支配しているとは言えない島嶼が中国に奪われても米国は比を助けないかもしれない。比の事情通や有識者にとっては切歯扼腕する所だろう。

2011-12-17 12:36:51
fj197099 @fj197099

比は比較的最近になってその恐ろしさを十分自覚した模様だが、覆水盆に返らずである。大規模な米軍を国内に駐留させておけば。自国の軍事力を多少無理をしてでも拡張させておけば。米国は比を重要なパートナーとしてみてはいるが、その重要性は日韓豪は無論、シンガポールやベトナムよりも低いだろう。

2011-12-17 12:34:07
fj197099 @fj197099

日本はこの比の経験から十分学んだ方がいいのである。地域の歴史を知っておれば南西諸島から「沖縄の負担軽減」を理由に米軍を撤退させるなど狂気の沙汰でしかないことが分かるというものだ。政治の混乱を防ぐこと、独自の軍事力を強化すること、島嶼の実効支配を強めること、これらいずれも大切だ。

2011-12-17 12:38:41

沖縄が反対しても、政府は特措法制定を

fj197099 @fj197099

普天間合意確認へ=玄葉外相18日訪米(http://t.co/eJewLaNX)…合意は何度も確認されている。今更繰り返す必要はない。本気で普天間移設を実現したいならもう沖縄の合意が必要とは言わないでほしい。「沖縄が反対すれば」から「沖縄が反対しても」への方針の大転換が必要だ。

2011-12-17 14:30:37
fj197099 @fj197099

今や具体的に特措法の制定に向けて与野党間で協議すべき段階に明らかに入っているし、特措法で国が代理署名を行った後に如何に反対派を排除して工事の着工を進めるか、その具体的な警備計画作りが必要になっている。これは日本国全体の警察や海保、それに自衛隊の動員が必要になる規模の話だ。

2011-12-17 14:32:05
fj197099 @fj197099

辺野古の移設先現場を全国から集めた警察、海保、自衛隊の陸上部隊や艦船で24時間365日完全に封鎖しないと反対派は必ず実力での工事着工阻止に出てくる。人命すら危険に晒すほどの本気の衝突になる。本土と沖縄の歴史の転換点になるくらいの記憶に残る対決になるだろう。その準備ができていない。

2011-12-17 14:34:35
fj197099 @fj197099

そういう準備ができないのなら幾ら現行計画をやりますと口で言っても所詮ははったりに過ぎない。普天間恒久化をどうしても避けたいというが、それは日本全体の安全保障と沖縄とどっちが大切なのかという二者択一の問題でもある。政治に逃げ道はもうない。時間稼ぎも甘い考えももう許されないのだ。

2011-12-17 14:37:36

ツイート掲載後のfj197099氏自らによる説明

fj197099 @fj197099

正確を期して付け加えておきたいのですが、「沖縄が反対しても、政府は特措法制定を」が本旨というよりは、移転の実現にはどのみちそれが必要になる、しかし政治がそれをできないというのなら関係者全ての「最善の道」として移設計画.. http://t.co/DdAmeH6j

2011-12-17 15:12:25

ある思考実験~普天間が恒久化した場合~