「穢れ」の正体は、「無秩序」なものに触れることへの「恐怖」から来てる「嫌悪」だった―自分とか世界とかが、容易に変貌してしまう先史時代の世界—

「荒ぶるものが、蠢(うごめ)き渡り、蝿(はえ)のような光が、世界を満たす」
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

フレイザーの『金枝篇』に「穢れ」の記述が云々との感想も頂いてますが、『金枝篇』って話半分に読むものだと思ってて、ヤドリギの話とか興味深く読んだこともありますが、「穢れ」の解釈で納得した記憶も無いです。というか、何にしても納得した記憶は無いです。

2024-01-22 21:18:50
巫俊(ふしゅん) @fushunia

それが、2010年代に起こった、考古学などの各学問分野の研究成果の「パラダイムのシフト」(劇的な考え方の変化)を、私が体験したのはその一部でしょうが、一応、体験したことにより、このような「穢れ」解釈に至った訳です。

2024-01-22 21:21:51
巫俊(ふしゅん) @fushunia

あと、これもどこかのツイートで触れましたが、無秩序なものに接したことで感じる恐怖と嫌悪というのは、自分が公的に不適切だと思ったら発動するのですから、差別の温床だったり、深刻な問題を抱えてたりします。

2024-01-22 21:24:20
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ただ、これが先史時代に遡る日本神話のモチーフの行方だと、差別を受けた人たちの痛ましい様子というのは、その根拠とする神話の材料を、王権に関わる人たちが古代に提供して記述した史料をもとにするので、触れることは限定的にしかできないです。

2024-01-22 21:27:33
巫俊(ふしゅん) @fushunia

だからといって、無かったと言ってる訳では無く、ある人の秩序が、ある人には束縛になり、自由と混沌も紙一重というのも、タクティクスオウガから私が少年時代に学んだことです。

2024-01-22 21:29:57
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「パラダイムのシフト」というのは、多岐に及びますが、私が見た中でとくに重要なのは、2017年出版の小林青樹『倭人の祭祀考古学』が、銅鐸・土器から弥生時代の「循環する季節の神話」を復元していて、いわばそれを定点として他の材料との比較を進めることができたことを、指してます。

2024-01-22 21:51:28
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