「穢れ」の正体は、「無秩序」なものに触れることへの「恐怖」から来てる「嫌悪」だった―自分とか世界とかが、容易に変貌してしまう先史時代の世界—

「荒ぶるものが、蠢(うごめ)き渡り、蝿(はえ)のような光が、世界を満たす」
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

「穢れ」の正体が、「無秩序」なものに触れることで、自分だとか世界とかが、別の何かに変貌してしまうことへの「恐怖」から来てる「嫌悪」だったの、生命の本質を突いてると思うし 【感染症で深刻な症状が出ても、客観的に存在するはずの「自己」は変わらない】 って、現代人の意識を浮き彫りにする pic.twitter.com/BnZqosUBPf

2024-01-15 18:59:37
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

先史時代の人の感覚は、現代人の意識とは相違してるのですが、 「荒ぶるものが、蠢(うごめ)き渡り、蝿のような光が、世界を満たす」 そんな空間の神話/歴史を紐解いてくと、ごくごく限られた世界線に、毎年、何とか戻ることで、かろうじて水田の稲が実り、人間が人間でいられる、そんな世界でした。 pic.twitter.com/gXhLEZz1oJ

2024-01-15 19:30:44
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村山茂樹 @Clunio

@fushunia 日本の穢れ観の原型は、生命エネルギーの波動に強力な他の霊力的波動が干渉することで、かき消されたり不協和音を生じたり、という感覚ですね。それに、中世になって仏教経由でインド的な汚れたものが付着する穢れ観が混じりこむことで、現代の穢れ観に向かって変動してきます。

2024-01-16 12:35:31
DNR💙💛 @hBAHroX4b7Pt5Nz

ケガレと結び付けられがちな性別からは新鮮な視点でした。 twitter.com/fushunia/statu…

2024-01-15 19:22:20
Leclerc💉💉💉💉 @3adam15

> 自分だとか世界とかが、別の何かに変貌してしまうことへの「恐怖」 もののけ姫でアシタカが祟り神から受けた呪いみたいなものだろうか。 twitter.com/fushunia/statu…

2024-01-15 19:22:59

一番最初のツイートに頂いた反応がこちら

雨音村雲@藤浪永理嘉 @amane_murakumo

コレが後々荒御魂(アラミタマ)になっていくのかなぁ 文字通り、荒ぶる御霊な訳ですが 同時に生命力の顕現(アラハレ/アレ)の御霊な訳であって twitter.com/fushunia/statu…

2024-01-13 15:01:22
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「穢れ」の正体は【過剰な生命力】(エントロピー)でした。日本列島には「洪水神話」が無く、洪水の後の世界から始まり、ヤマタノオロチ的なものと戦って、湖と化した盆地を「排水」する神話があった訳ですが、遺体を水で洗って清める「洗骨葬」や、罪を川から海に流す神社の祝詞「大祓詞」の存在から、

2024-01-13 14:50:35
くによし @JJgwBpwbA303Iln

前にフォロワーさんと話した『流した穢れは何処へ行く?』の答えがツリーに‼ 古代の人の思想がちょっと物理や数学に重なるのは読み解く方法が違っても答えが一緒みたいで面白い。 twitter.com/fushunia/statu…

2024-01-13 17:33:42
科木せみこ @mouseion_semiko

> ヤマタノオロチ的なものと戦って、湖と化した盆地を「排水」する神話 シシン先生の「ヘラクレス十二の試練の牛小屋掃除は、大土木工事の神話である」という話思い出した twitter.com/fushunia/statu…

2024-01-13 17:34:08
甘味処 @pipemokumoku

おもしろい 湖化した盆地を「排水」する神話があった x.com/fushunia/statu…

2024-01-13 16:39:14

1月14日のツイートに遡ります

※最初のツイートから編集しても良かったのですが、ちょっと誤解されやすい言葉も出てくるので、ツイートを遡っていきます。

巫俊(ふしゅん) @fushunia

「穢れ」って言葉の漢字表記は、『万葉集』以前の段階では一定せず、『日本書紀』には百済王が我が子の死に際して「穢れ」を怖れて、会おうとしなかったことを禽獣の如き心と非難する言葉が出てくるらしくて、間もなく、日本も「穢れ」恐怖症みたいになってくけど、最初はそんなことも無かったようです

2024-01-14 19:43:09
巫俊(ふしゅん) @fushunia

昨日、そんな内容を検索して読んだ記憶がありますが、読み返す余裕が無いので、何か取り違えていたら、すいません。それでその昨日リンクした文献学のブログ記事によると、『万葉集』以前の「ケガレ」は物質的な「汚(きたな)し」に対して、嫌悪する気持ちを表現したのが「ケガレ」だとされてました。

2024-01-14 19:45:47
巫俊(ふしゅん) @fushunia

そして「穢れ」は、秩序に対して敏感に反応するもので、「無秩序」なものに対する恐怖から、発してる感情だということが読み取れました。その点が、私が調べてた「大祓詞」の川から海へと、穢れや罪を流す概念と一致してて、無秩序なものを排出する仕組みが、現代物理学のエントロピーに似てる訳です。

2024-01-14 19:48:42
巫俊(ふしゅん) @fushunia

生命は、呼吸などを通して外界にエントロピーを排出してるとされ、そうやって生命のシステムの秩序化を維持してく(それを「若返る」と表現されるのが、何か神話的)とされ、そうした状態が保たれてることを、「ネゲントロピー」と言うそうです。(※とりあえず見たWikipediaより)

2024-01-14 19:56:54
巫俊(ふしゅん) @fushunia

実は、「エントロピー増大の法則」にそれほど興味があった訳では無くて、ただ、理論物理学者のカルロ・ロヴェッリの本を読んでて、引っ掛かってたことではありました。なので、増大=死とそのまま認識して、恐怖を感じたことは無いのですが、比較神話学的に突き詰めてたら、最後に類似が出てきました。 twitter.com/KatzePotatoes/…

2024-01-13 23:51:47
エスケー @KatzePotatoes

このスレッドに出てくる「エントロピーの増大=死」という概念はすごく共感する。 初めて物理のエントロピー増大の法則(「物事は放っておくと乱雑・無秩序・複雑な方向に向かい、自発的に元に戻ることはない」という法則)を知った時も、真っ先に死をイメージしたし、私の死生観にも非常に合致する。 twitter.com/fushunia/statu…

2024-01-13 23:23:30
つちけ @okamekikesumono

なんとなく上代から中古の「穢れ」の概念って瘡の流行とも関係ある気がするんだけどどうなんだろう。大陸から天然痘が渡ってきたことを考えると百済王とのこの「穢れ」の概念のゆるやかな時期差が気になるような twitter.com/fushunia/statu…

2024-01-15 18:46:10

遡って、深夜のツイートへ

巫俊(ふしゅん) @fushunia

「上代における死のケガレについて 其の一」というブログ記事を見つけました。文献の中の用例が記述されていました。 blog.goo.ne.jp/katodesuryohei…

2024-01-14 00:30:59
巫俊(ふしゅん) @fushunia

長いので、全部読めてませんが、 「整序を保つということは、雑草は無くなるということに当たり、「蕪」でなくなると言っている。このように、黄泉国の語りには、整序、不可逆性の乱れが一貫したテーマとして述べられている。「黄泉国」を単に死者の国の表現されたものと捉えるのは誤りである。」

2024-01-14 00:38:10
巫俊(ふしゅん) @fushunia

とブログ記事の続きの記事の「その2」にあり、「穢れ」については、文献の成立年代によって、その意味の転換が起こってると説明されてます。「その3」には、 「整序の乱れこそが、神聖性を冒瀆し、道徳性を蹂躙し、淫らな非行行為であると認められる。それがケガレに当たる。」 とありました。

2024-01-14 00:43:37
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「公認されない性交渉があれば、それは穢(けが)したことになる。心に抱き持っている整った言葉の秩序を乱しているから、「異(け)」なるしわざということになる。」と解釈されてるようです。「ケガレ」は無秩序で「危険」な存在に触れた時の嫌悪する「気持ち」を表現する言葉だと思って良さそうです

2024-01-14 00:48:55
巫俊(ふしゅん) @fushunia

そのため、特別な行事の日の「ハレ」(晴れ)、日常の日の「ケ」(褻)、日常を脅かす「ケガレ」があるとする民俗学の説明は、先史時代の日本列島の神話を復元してく作業をするときには、「使えない」です。「ケ」(褻)は平安時代の発想のようです。

2024-01-14 01:04:23
樋口左衛門尉隆晴 @saemonhiguchi

ちょっと考えていたんだが、「秩序維持」の方法論って考えてもよさそうだな。だから別の方法で秩序維持が必要になったとき、暴力とその行使者である武士が台頭してもおかしくないんだろうな。 twitter.com/fushunia/statu…

2024-01-22 00:13:09
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「「穢れ」の正体は、「無秩序」なものに触れることへの「恐怖」から来てる「嫌悪」だった―自分とか世界とかが、容易に変貌してしまう先史時代の世界—」 togetter.com/li/2299586

2024-01-22 00:08:54
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