三国志こばなし集2024年2月号(下)三国時代編

三国志こばなし集 @omikanboy3594

糜竺…軍は率いられなくても弓馬なら斥候如きに遅れをとる気はないんでね！ 孫乾…初めて騎射したんですけど、あの時だけは異様に当たったんですよね…

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夏侯惇「孟徳はどこだ！」 卞氏「どうされたの夏侯惇殿！」 夏「卞氏様！また孟徳が私につまらぬいたずらをされましてな！」 卞「旦那様なら、私たちの布団の中におりますわ」 曹操「卞!?」 卞「下着を身に纏いますので暫しお待ちになられて」 夏「承知」 曹「元譲貴様！」 夏「もう許さんぞ、孟徳！」

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卞「どうぞお裁きになられて」 夏「はっ！」 曹「待たんか貴様ら！」 夏「待たん！」 卞「素直に夏侯惇殿の縛につかれなさい」 曹「主君が正妻と閨を共にしている寝室に入ってくるどころか、房事の最中に怒鳴り込んでくる男があるか！」 卞「あなたが夏侯惇殿にいたずらしたのがいけないのでしょう？」

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夏「そうだ！」 曹「お前も夏侯惇に裸を見られて恥じる気配もないのか！卞！」 卞「…何を言っておられるの？」 夏「皆目分かりませんな」 曹「よもや貴様ら！私の目を盗んで密通を」 卞「あ？」 夏「また罪を重ねたな、孟徳」 卞「私の目を盗んで密通し放題のあなたは子脩殿に」 曹「…私の…負けだ」

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卞氏…夏侯惇殿に裸体を見られてどう思ったかって？何も思いませんよ？ 夏侯惇…卞氏様が裸体だったのは想定外だが、着物を纏うのを覗かぬのが男のエチケットだからな。 曹操…どこからおかしかったのか皆目分からなかったが、夏侯惇へのイタズラと卞氏の物言いの罰を受けて泣いた。

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孫仁「！！」！ 李孚「おう！二本は当てられるようになったね！」 孫「…でも三本目がどうしても外れちゃって」 李「もう一回やってごらん」 孫「はい！」 李「…」 孫「！！」 李「…」 孫「…」！ 李「なるほどな！」 孫「…あいつに五本当てられないと認めないって言われちゃったんだけど」

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李「気分転換にいつもの弓を連射してみな」 孫「いつもの？」 李「十発十中じゃねえか、孫仁ちゃん」 孫「…そういえば、地上の弓をずっと練習してなかった」 李「気張るなよ！気分転換の息抜きの気持ちでやってみな！」 孫「はい！」 孫「!!!!!」 李「もう五本！」 孫「!!!!!」 李「まだいけるぜ！」

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孫「!!!!!」 李「もっともっと！」 孫「!!!!!」 李「やったじゃねえか！」 孫「…あれ？矢がない？」 李「二十発二十中になったぜ！孫仁ちゃん！」 孫「…初めてできました、李孚さん」 李「今の感じを覚えておくんだ」 孫「どういうことですか？」 李「ただ一本をずっと射続けるのさ！」 孫「ああ！」

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李孚「何か思い出したのかい？」 孫仁「弓の師匠のお爺ちゃんに習ったんだった」 李「お爺ちゃん？」 孫「本物の弓の名人は弓を射ることどころか、弓の名前すら忘れてしまうってお話を聞いたんだけど…」 李「面白えな！」 孫「そういう事なのかもって思えたの！」 李「…俺にゃさっぱり分からねえや」

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孫「見ててね李孚さん！」 李「的盧も嬉しそうにしてるぜ！」 的盧「♪」 孫「…行くよ、的盧」 的「！！」 李「!?」 孫「!!!!!」 李(もう五本当てられるようになっちまった！) 孫「!!!!!」 李(マジで何者だよ…孫仁ちゃん…) 孫「的盧！まだまだ行くよ！」 的「♪」 李(眩しすぎるぜ、孫仁ちゃんよ…)

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孫「出来た！」 李「的が針鼠みてえじゃねえか…」 孫「五本連続じゃないと駄目！って思い込んでた私は、三本目から迷いがあったけど」 李「ああ」 孫「李孚さんの教えのおかげで、ずっと一本の矢を射続けるだけの気持ちになったら簡単にできたの！」 李「気の持ちようだけでこんなに変わるのかい…」

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孫仁…李孚の教えのおかげで騎射も会得し曹義を認めさせることができた。 李孚…もしかしたら俺も気の持ちようだけでこれくらい出来るようになるかもしれねえ！