防衛関係費の減額傾向を繰り返し批判する

タイトルどおり。現下の国際環境を考慮すれば、日本人には危機意識が足らない。将来、その油断が主権や独立といった対価で支払われることになるのが恐ろしい。そうならぬよう、今から可能な限りの防衛努力の拡充に着手すべき。
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fj197099 @fj197099

【平成24年度予算案】防衛費10年連続でマイナス F35関連に600億円(http://t.co/vbKXqLay)…国際環境が日に日に厳しさを増しており防衛大綱も新しい「動的防衛力」構想を導入したのに予算だけがポスト冷戦期の時代錯誤の削減傾向から脱却できていない。危機的である。

2011-12-25 01:33:16
fj197099 @fj197099

この状況で防衛政策に携わる人々が必ず言うのは「予算の効率的な消化で無駄を省きつつ防衛の実効性を高める」云々のセリフだが常識で考えれば分かるように効率化には限度がある。低い予算では低い防衛力しか確保できない。こう言わざるを得ないが故の一種のまやかしの言葉であり真に受けてはいけない。

2011-12-25 01:36:34
fj197099 @fj197099

中国の軍事予算が公表ベースでも年々二桁の伸び率で増額している時に米国は財政難から今後10年以上に渡って長期の超大幅の予算削減に踏み切ろうとしている。その結果として米軍は「穴だらけの軍隊」になるとも真剣に懸念されている。当事者たる日本は本来、中国を上回る努力をせねばならぬところだ。

2011-12-25 01:38:37
fj197099 @fj197099

安保の専門家は今後10年20年の将来予測をしていく中で、2020年以降の中国の経済力や軍事力は地域の諸国、とりわけ日本のそれを遙かに突き放していく規模に到達すると見ている。2030年に至る前にGDPでは米国を抜くとの予測もある。国防費でさえ米国を抜く可能性も完全には否定できない。

2011-12-25 01:40:32
fj197099 @fj197099

このような超巨大な勢力を有する中国に、日本は政治的価値の違いゆえにバンドワゴン(対中接近)することはできない。保護国≒属国になるか、「フィンランド化」されることが嫌なら、日本は未だ優位のある今こそ主権国家の全ての資源を投入しても確固たる軍事力の構築に励む必要があるのである。

2011-12-25 01:43:06
fj197099 @fj197099

こんなことは安全保障の初歩が理解できていれば高校生にでも分かるごく当たり前のことなのだが、日本国民の多数はもちろん政治家まで含めても危機感が全くないのはとても恐ろしいことだ。日本が主権や独立の危機に晒される日がいつかやってくるという緊張感が全く無い。国際感覚の無さには本当に驚く。

2011-12-25 01:45:07
fj197099 @fj197099

主権や安保の問題は震災も財政難も言い訳にできないということを為政者は肝に銘じるべきだ。よく指摘されるように安全保障とは酸素のようなものである。豊富にあるうちは有り難味を感じないが、なくなると途端に他の全てを代償にしても手に入れたくなるものである。まだ時間はある。覚醒を期待したい。

2011-12-25 01:47:54
fj197099 @fj197099

参考までに言えば国家の国防努力はよく対GDP比で比較される。日本は僅か1.0%未満で異常に少ない。米国は5%弱、韓国や台湾は2.5%程度、英国や豪州は2%、努力が足りないと言われる欧州NATO諸国の平均は1.7%である。中国は1.4%とされるが統計によっては2%超ともされている。

2011-12-25 01:50:44
fj197099 @fj197099

あくまで目安であって硬直的に考えてはいけないが、日本は第一ステップとしてまず最低1.5%まで国防努力を拡張すべきだ。防衛関係費のおよそ2.5兆円の増額である。社会保障や震災復興につぎ込む費用を考慮すればさしたる金額であるまい。米国は一般的には同盟国に最低2%の努力を求めている。

2011-12-25 01:52:09
fj197099 @fj197099

やがては2%への増額も視野に入ろうが、今後10年20年と考えていくとそれで国家の主権や独立を守れるかはやや不安だ。韓国台湾並みということであれば2.5%は覚悟すべきだろう。現在の防衛予算を単純に5兆円と考えれば、毎年7.5兆円の増額である。大変な負担だが、社会保障ほどではない。

2011-12-25 01:54:10
fj197099 @fj197099

日本社会がそうした負担に耐えられるかどうかは問題ではない。絶えられなければ主権や独立といった要素で代償を払うだけのことである。とにもかくにも国際社会ではそういう形で国家の防衛努力が語られることが一般的であるということだ。自己努力をしない国家を果たして誰が助ける気になるのだろうか。

2011-12-25 01:55:46