これは飽くまで完成度の高い文芸作品の場合の話。産業翻訳においてはとにかく意味が通じるようにしなくては話にならない。いつも言っているように「こいつはこれで何を言ったつもりなんだ?」という推理と想像、そしてリライトが翻訳屋の日々の仕事のかなりの部分を占めている。 x.com/sasamotoU1/sta…
2024-03-28 02:10:08もう30年以上前、翻訳家の矢野徹さんに「原文が読みにくい文章だった場合、それに忠実に読みにくく訳すのと、読みやすく訳すのと、どちらがいい翻訳だろうか?」という命題を聞いたことがある。 x.com/sarayoshi3373/…
2024-03-27 09:26:14実例
日本だと源氏物語なんだろうけど、林真理子はいい感じに俗っぽく書いてくれてるから俗っぽい私にはスルスル読める。高尚なの無理なんや。
2024-03-28 00:57:03RT 篠田訳クラウゼヴィッツ『戦争論』なかなか頭に入ってこない文章で、「そもそも原文が読みにくい」とも書いてあるので仕方なく読んだが案の定第1巻途中で挫折しているので他の邦訳を試すべきか迷っている
2024-03-27 21:05:01文章そのものに仕掛けがある場合は、読みにくさも含めて訳してもらった方がいいけど、ものにもよるからなぁ。SFとか特に。 相性の問題だけど、『月は無慈悲な夜の女王』読んだ時は頭に入ってこなくて入ってこなくて😅 そういやそろそろ『夏への扉』の読み比べをしたいなー(と言いつつ何年経ったか)
2024-03-27 20:35:31読みにくさに意図がある例
ラヴクラフトやドストエフスキーの翻訳読んでると、「恐ろしく読みにくいけど空気感の重さまでひっくるめて文章が届けてくれる」時があって好き。 これがこの話の趣旨とあっているかはわからないけど、そういうものがあるとしてたことは発見だった。
2024-03-28 12:27:27@sasamotoU1 悪文にすることで読者の読解=理解の時間をコントロールしたい、という著者もいるので難しいですね 言語ごとに論理構造も違うので、平易にすると論理関係が崩れやすくなるときもありますし、学術書の場合など、対象読者層の設定が研究者なら原文の文法構造が察しやすい方が親切ということも
2024-03-27 14:11:36@sasamotoU1 ガリア戦記を読んだ時 カエサルが書いた部分と カエサルの同僚の書いた部分で 読みやすさが段違いだったのが印象的でした
2024-03-28 01:12:38@sasamotoU1 個人的には『場合による』ですね。文体や単語自体に伏線が隠れてたりする場合なんかは、それを反映させる必要が出てきますし、作中人物の性格や特徴として敢えて悪文にしている場合は、それなりの訳にしないといけなくなります。
2024-03-27 17:06:34読みにくい文章で「アルジャーノンに花束を」を思い出した。 30年も昔のことなのに今でも覚えている名訳。 読みやすければ良い、と決めきれない理由がそこにあった。 x.com/sasamotou1/sta…
2024-03-27 12:23:34「読みにくい原文を忠実に読みにくく訳す」については、読みにくい理由(元言語上の誤りなど)まで忠実に訳したといわれる「アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス著、小尾芙佐訳)」があるんですが、これは良例であると共にやや例外かな…とも思います。 x.com/sasamotoU1/sta…
2024-03-27 14:17:06『指輪物語』に関して
指輪物語は上下に注釈がある版を読もうとして、意識が散って挫折したんだよなぁ。ミニチュアゲーマーとして一度ちゃんと読まねばとは思っているのだが
2024-03-28 08:38:49最初に読んだ訳が親なので、指輪物語に関しては馳夫さんは馳夫さんなんだよな……。>RT 他の、あまりにボロボロになった名作文学文庫とか買い換えるか悩んで、訳が、訳がお母さんじゃない……となるやつ。
2024-03-27 20:25:50