「NHK 追跡!真相ファイル 低線量被ばく 揺らぐ国際基準」の番組放送後の議論
(丹羽太貫氏)(続き)『やはりどれもこれもが、ICRPは1mSvを日本国政府に言ってくれよという感じのやつが多くて非常に困っているんですが、クリス・クレメントという非常に有能なセクレタリーが鋭意対応してくださっている』(続く)
2011-12-30 13:15:05(丹羽太貫氏)(続き)『時々日本語のやつまで送られてきて、それが全部私のところに来て本当に往生しているんですけれども、仕方がないです』
2011-12-30 13:15:45↓ まとめ:ICRPに英語でメールを書くとクリス・クレメント氏が読む可能性がある。日本語で書くと丹羽太貫氏に転送されてしまうという大惨事。
2011-12-30 13:16:52昨日から話題の学習院大、田崎先生のこれ、ようやくちゃんと読んだ。QT @Shimazono 「追跡!真相ファイル 低線量被ばく」線量・線量率有効係数(DDREF)について十分な認識がなかったということを中心に批判されてるが http://t.co/HTPQwpD2 過剰反応では?
2011-12-30 14:33:46読んでみて、NHKの番組中の英語訳の不備についてはなるほど。が、全体としては怒りの矛先がよく分からなかった。番組が伝えた「驚くべき」は線量率有効係数(DDREF)というのがあることではなくて、ICRPがそれを2と定めるまでの経緯だろう。http://t.co/HTPQwpD2
2011-12-30 14:42:54ところで、急にDDREFとか言われても、一般人は分からなくて当然だけれど、同じ100mSVを浴びるのでも、一度に浴びるのと少しづつ浴びるのでは影響は違う。細胞の修復能力があるから、後者の方が影響は少ない、という考え方は誰でも分かるのではないか。そこで出てきたのがDDREF。
2011-12-30 14:49:34低線量を長く浴びて累積した場合は影響を少なく見積もるため、ICRPではDDREFを2とした。これは低線量被曝については1/2で考えるということ。が、その2という数字は科学的根拠よりも、広島/長崎の調査結果との辻褄合わせや原子力産業への便宜によって、定められた。
2011-12-30 15:01:05もともと、ああいう取材番組ができることって、そこに至る経緯の部分を紐解くことしかないと思うんだがな。
2011-12-30 15:03:43「BEIR-Vによるリスク評価」 http://t.co/zfgzLkk3 「0.1Sv の一回照射を受けた場合」と「全身に年当り1mSv の照射を一生涯連続して受けた場合」を比較すると、前者では「全死亡者数10万人当り、男770、女810」の過剰死亡者が出ると推定。
2011-12-30 15:19:03後者では「全死亡者数10万人当り、520-600人」の過剰死亡者が出ると推定。「BEIR-Vによるリスク評価」 http://t.co/zfgzLkk3
2011-12-30 15:20:14前者の過剰死亡者数は全死亡者数10万人当り1580人。後者では1120人。この比率は1.41か。でも、100年も生きる人はほとんどいないよなあ。「BEIR-Vによるリスク評価」 http://t.co/zfgzLkk3
2011-12-30 15:25:52奥村先生にわりとしょんぼり。 RT @h_okumura: 池田先生微妙に理解されてないががんばっておられる (略) RT ikedanob: 池田信夫 blog : BPOはNHKの捏造を調査せよ* http://t.co/5U9AUJ8F
2011-12-30 17:00:27えっ。>『なんだか人を批判するのが好きな人たちだなぁ。誰がどう思おうと、どうでもいいだろうに』(プチブームになった「STSを中心として、過度に危険を強調する人たち」リストのひと) https://t.co/Al7BYUuz
2011-12-30 18:15:54きゃー、びっくり。「DDREFとして2を採用した〜これは100~200mSvに閾値があるという有力な学説を勘案した」QT @h_okumura 池田先生微妙に理解されてないががんばっておられる RT @ikedanob: 池田信夫 http://t.co/9NkAJ5MK
2011-12-30 21:25:44正直にいうと、中川保雄『放射線被曝の歴史』は割合に扱いが難しい本だと思ってまして。資料の具体的な箇所を示して記述するスタイルではないですし、なんでそうなるのかよく分からない、というロジックもあちこちにあったりします。(続く)
2011-12-30 22:00:59(続き)病を押しつつテープに口述しながらの改稿作業、そして最終稿が家族や知人の手によってまとめられたといった具体的な事情もありますし、莫大な資料からどのように抽出すべきかという、歴史記述における根本的な問題もあるでしょう。(続く)
2011-12-30 22:03:15(続き)いずれにせよ、悪口を言うつもりで読むならば、いくらでも悪く読めてしまいかねない本であるとは思います。しかしもちろん、この本は出発点なのであって。先日のNHKの番組において、ICRP元関係者へのインタビューで、当事者の口から規制の恣意性を(幾分かは)語らせたように(続く)
2011-12-30 22:08:32@A_laragi あ、はい。本の宣伝に一役買ってしまったらしいというのがありまして。「長らく入手困難であった伝説の聖典」ではなく、(ときに批判的に検討することも恐れず)いま現在、この状況と本の内容を相互にフィードバックすることが読み手に求められている本だと思いましたので……
2011-12-30 22:22:30