三国志こばなし集2024年4月号(上)現パロ編

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典韋「他の意見は？」 郭嘉「私から夏侯惇殿の無実を証明させていただきたい！」 夏侯惇「頼もう」 郭「おおよそ私たちを基準とした男性における一日分の必要カロリーは2,700カロリーです」 惇「ああ。それを踏まえ、各人の基礎代謝を想定したカロリーと栄養に基づいた献立を組み立てているのだが…」

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郭「そしてこちらが、私が夏侯惇殿の食事を食べた日と食べない日の栄養管理アプリの採点結果の差です」 曹操「めちゃくちゃだな…」 夏侯淵「どっちにしろアルコールがはち切れてんじゃねえか！」 郭「しかし夏侯惇殿の食事を食べさえすれば、この私でさえ75点以上の評価が確実なのです！」 許褚「…」

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郭「脂肪1Kgあたり7,200カロリーもあるのですよ、文若先輩」 荀「…」 郭「あなたも仰る通り、夏侯惇殿の食事はとてもとても美味しい…」 荀「…」 郭「しかしですね。あなたが肥え太り、蓄えに蓄えたその脂肪」 荀「…」 郭「夏侯惇殿の食事を食べすぎた程度で蓄えられる量とは到底思えぬのですな！」

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許褚「もういい」 典韋「仲康？」 許「乗れ、荀彧」 荀彧「ひいっ!?」 于禁「着物を預かる」 荀「待ってください！」 夏侯惇「待たん！」 夏侯淵「身ぐるみ剥いでやれ！」 荀「それだけは！」 曹操「見苦しい！」 荀「ああっ！」 郭「…パイセン」 于「天下大吉くんパンツがサイズアップしているぞ…」

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許「早く乗れ」 荀「覗かないでくれませんか…」 曹「馬鹿言え。お前が規定の体重と体脂肪率になるまで増減グラフを晒す刑は確定しているぞ？」 荀「嘘!?」 許「掲示板にスペースを用意してある」 于「あなたの罪に向き合う時ですな」 郭「一思いに計っちまいましょ」 荀「…南無三！」 惇「ぬうっ!?」

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淵「げえっ！」 郭「なんてこった…」 于「これほどの脂肪となる前に、我らと分け合ってさえいれば…」 曹「何か言う事はあるか、我が脂肪」 荀「…甘んじて、罰を受け入れます」 典「タイムリミットは？」 惇「そうだな…」 荀「期間制限まで!?」 淵「当たり前だ！」 郭「唐氏さんにチクりますよ？」

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曹操…私もスポーツジムに行って文若を監視せねばなるまいか… 夏侯惇…自身の食事のせいで荀彧をこれだけ太らせてしまったのかとの自責に駆られかけていた。 夏侯淵…顔も良くて背も高いのにお腹がボインじゃ台無しだぜ。 典韋…当面荀彧さんはおやつ抜きだからな！

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郭嘉…学生時代のあんたのファンが泣いてますよ。 于禁…典韋のアップルパイが大好物だった。 許褚…彼自身も体重計に乗らなくなって久しいが、瑣末な事である。

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荀彧…贖罪ダイエットの始まり始まり。

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許劭「この度某が選定した注目議員の面々はこちらでござる！」 曹操「ほう」 荀彧「…うぅ」 于禁「身体を痛めますよ」 郭嘉「…どうも私はこの爺をありがたがる意味が分からなくて」 曹「なに？」 郭「この爺の仕事の意味はなんですか？」 曹「彼の評がある者とない者では注目度が段違いではないか」

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郭「それは例えば、政界入りする前の話ですよね？」 曹「…確かに」 郭「では、許劭に評価された連中が政界入りした後、礼遇したり感謝したって話を聞いたことあります？」 荀「まるでない…」 郭「でしょ？」 于「私の業界でも覚えがあります…」 郭「要するにあいつは跳び箱のロイター板なんですよ」

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荀「辛辣な…」 曹「だが言い得て妙よ…」 郭「高い跳び箱飛び越えるために、ロイター板は不可欠ですけどね？」 于「体操選手や周囲が、ロイター板を褒め称えたなど聞いた事もない…」 曹「飛び越えた体操選手が一番偉いのだからな」 郭「だから私には分かんないんです。あいつをありがたがる理由が」

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曹操…実は許劭と関係が…？ 荀彧…プランクしながら聞いてた。 郭嘉…役者の評論家にもそういう輩いそうですよね。 于禁…間に受けないようにはしてましたが、雑音にはなりましたな。

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許劭…政治評論家の大家で、議員を志す者は誰もが彼に評価されたがるほどの評判の持ち主。

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郭嘉「あの爺は一体何を基準に人様を評価してるんです？」 荀彧「たしか日頃の品行や人柄ではなかったか？」 郭「そんなもん取り繕い放題じゃないですか！」 曹操「…全くもってその通りだったのだ、奉孝」 郭「何かご存じで？」 曹「許劭殿に評価される前には、あの本初ですら品行を改めていたのだ」

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郭「絵が見えますね」 曹「胡散臭い団体の海外ボランティアとやらに参加しては、これ見よがしな写真だけ撮って帰ってきたのをよく覚えている」 荀「…やってそう」 于禁「とはいえ、人を観察したり人相を見る事は中々に面白いですよ？」 郭「さすが于禁殿。ちょうどその話を伺いたかったところです！」

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于「役柄に伴う所作や雰囲気、仕草や声色全てを身に纏う生業ですから」 郭「その于禁殿から見て、許劭をどう思います？」 于「…言葉の節々に嫌味な圧を感じますな」 郭「舞台客の野次と何が違うんだっての…」 于「…言葉尻を捉えるようですが、曹操殿」 曹「！」 于「許劭殿、と呼ばれてましたが？」

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曹操…実は私も人物評をしてもらった事があるのだ… 荀彧…治世の能臣、乱世の奸雄ですって？ 郭嘉…今が治世だろうが乱世だろうが、無職にゃ関係ないですね！ 于禁…芝居の役を演じるにあたっての人間観察や実体験に基づく見識はなかなかのもの。

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孫権(ある朝目を覚ましたら蝶になっていた) 孫(おお、空を飛んでいる) 孫(…) 孫(そうか…今まで人間だった私の暮らしとは全て蝶である私の夢だったのだな…) 孫(さあ、このまま何処へ飛んでいこうか…) ？「…理事蝶」 孫「何者だ、無粋な…」 張昭「さっさと目を覚まさんか！」 孫「校蝶!?」

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孫「よくも胡蝶の夢から覚ましてくれたな校長」 張「そんな雅な夢を見られておったので？」 孫「いい気分だったというのに…」 張「粗末なカップ麺すら出来上がっておらぬ時間でよくぞそんな夢を」 孫「こんな一炊之夢があってたまるか！」 張「あんたは蝶より蛾の方がお似合いでしょうが」 孫「校長」

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張「酒を貯めた器を放置したらしこたま集まってそうですなあ」 孫「貴様に蜜を塗ったくり雑木林に棄ててやろうか？」 朱桓「お二人で酒虫でも捕まえに行くのですかな？」 孫「酒虫？」 朱「水を酒に変える虫です」 孫「そんな虫がこの世に生息するのか!?」 張「理事長に厄介なネタを吹き込むでない！」

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孫権…次の休みに朱桓と酒虫を捕まえに行く約束をした。 張昭…そんな虫がおってたまるか！ 朱桓…私が狙っている酒虫は極上の酒を作り出すのですよ。

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司馬昭「…」 賈充「何を考えている？」 司「ニップレスってあるだろ？」 傅嘏「使うのか？」 司「ニップレスは複数形が正しいのか否かを考えてんだ」 陳泰「またくだらん事を…」 賈「加わらんなら出て行け、えっ陳泰」 陳「…加わらないとは言ってない」 傅「えっ陳泰め」 司「乳首の数え方だがな」

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賈「一つを一つと数えるか、二つを一つと数えるか、だな？」 司「さすが公閭」 傅「俺は靴や箸の単位と同列にするのが正しいと思う」 陳「それはどうだろう…」 傅「懸念が？」 陳「赤ちゃんがおっぱい吸う時の乳首は一つじゃないか」 司「盲点だった！」 賈「…えっ陳泰」 傅「度し難いえっちな男だ」

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司「でもニップレスを奇数で渡されても困るじゃねえか」 陳「無くした時の予備だろ」 賈(無意識に議論を研ぎ澄ませやがる) 傅(発想がピュアな分、かえってタチ悪いよな) 司「じゃあ乳首の単位を考えようぜ」 賈「個？」 傅「出番だぞ、えっ陳泰」 陳「基じゃないか？」 司「基？」 陳「突起物だから」