中世ヨーロッパでは水が汚いからお酒を飲んでいたと言われてるけど、わざわざ「水飲んだ」ってツイートしないのと同じで記録されてないだけかも?

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ぴよぴよ日和 @tanya_kaka

すごく深い議論ができたと思うので せひ読んでください 私は水は汚染されていて 普段から酒は飲んでた派 酒にはいろいろあるでしょうけど(中の文をよんでくれ) x.com/ch_yukima/stat…

2024-04-03 04:28:25
ゆきま_創作本通販中 @Ch_yukima

中世ヨの誤解にある、水が汚いので酒を飲んでたという話、こんなに一般人が生活記録を簡単に残せる時代になってすら、自分のツイートログだけ見たら「コーヒーや紅茶だけ飲んでて水を飲んでいるようには見えない」(嗜好品の話はするが当前の事は言わない)ので、

2024-04-02 14:43:59
ぴよぴよ日和 @tanya_kaka

今日のテーマは中世都市の水事情。15世紀に至るまで井戸水に依存していた中世都市。その井戸水の近くには、汚物や排泄物を捨てるための縦穴-時に深さ10mにおよぶこともあった-が掘られていることもしばしばあった。深さ10mといえば、地下水脈とほぼ同レベル。したがって、水を飲むことは病菌を飲むことに等しかったわけです。 ところが、人間一日あたり3リットル前後の水分を摂取しなければ生きていけないのは今も昔も変わらない。では、水が飲めなかった当時は何を飲んでいたのか?そこで登場するのがビールとワイン。ワインの産地では日常消費用に絞りかすから醸した安酒が、産地以外ではもっぱらビールが、文字通り水がわりであった。ワインの原料は葡萄果汁。根が吸い上げた水分は当然、井戸水より衛生的。ビールは醸造過程で水は煮沸されるので、これまた衛生的。それより何より、アルコールの殺菌効果が非常に有効であったらしい。身分の低い召使いにしても、生水を飲むときは必ずワインで割っていたという。主人のケチぶりを愚痴る一節から読みとれる習慣である。 だったら、何もアルコールに依存しなくても一度湧かしてから飲めばいいじゃん、と思うのだが、どうもそんな習慣や知恵はなかったらしい。紅茶・コーヒーがヨーロッパに持ち込まれるのは近世に入ってからのこと。そんな訳で、「飢えている者には食べさせ、渇いている者には飲ませよ」という聖書の教えにしたがって、貧者への施しを述べた少なからぬ遺言状が、パンとともにビールの配給を指定している。これは北ドイツ都市の例だが、アルザスあたりだとビールがワインになる。救貧院-オスピス・ド・ボーヌもその一つ-で配給されるワインは、一日2リットルもざらじゃなかった。 plaza.rakuten.co.jp/mosel2002/diar…

2024-04-03 07:52:20
ぴよぴよ日和 @tanya_kaka

中世ヨーロッパの物価をまとめたリスト 傭兵の日給(1316年) バナレット騎士:4シリング 騎士:2シリング 兵士・騎士の従者:1シリング ・正規兵の日給(1346年) エスクワイア・警官:1シリング 弓騎兵・装甲歩兵・軽騎兵・歩兵長:6ペンス ウェールズ人の歩兵長:4ペンス 弓兵:4ペンス ウェールズ人歩兵:2ペンス ・正規兵の日給(16世紀後期) 隊長:8シリング 補佐官(副官):4シリング 軍旗手:2シリング ドラマー・トランペッター:20ペンス 騎兵:18ペンス 歩兵:8ペンス 鎧:100シリング(12世紀頃?) ミラノ製の鎧:8ポンド6シリング8ペンス(1441年) 従者用の鎧:5、6ポンド16シリング8ペンス(1441年) プリンスオブウェールズの鎧:340ポンド(1614年) ランスアーマー:3ポンド6シリング8ペンス(1590年) コルセット:30シリング(1590年) 商人向けの鎧(革製?):5シリング(1285~1290年) 騎士が所有する全身鎧:16ポンド6シリング8ペンス(1374年) 労働者:年収最大2ポンド(1300年) (平静時の)君主:年収3万ポンド(1300年) 男爵:年収200~500ポンド(1300年) 伯爵:年収400~1万1000ポンド(1300年) トップ弁護士:年収300ポンド(1455年) 武具店の長:月収26シリング8ペンス(1544年) 武具店従業員:月収24シリング(1544年) 武具店見習い:日給6ペンス(1544年) 熟練石工:日給4ペンス(1351年) 熟練大工:日給3ペンス(1351年) 大工ギルドの病気の職員:週休14ペンス(1333年) 織工:日給5ペンス(1407年) 聖職者:年収4ポンド13シリング4ペンス(1379年) 従者:年収13シリング4ペンス~1ポンド(14世紀) 荷馬車の御者・荷物運搬人・鷹匠・馬手・使者:年収5シリング~8シリング8ペンス(14世紀) 使用人:年収2~4シリング(14世紀) 給仕:年収1~6シリング(14世紀) ロンドン橋の監視員:年収10ポンド(1382年) 戦争馬:最大50シリング(12世紀頃?) 戦争馬:最大80ポンド(13世紀) 騎士の馬2頭:10ポンド(1374年) ハイグレードな乗用馬:10ポンド(13世紀) 荷車用馬:10~20シリング(13世紀) 食料と家畜 ガスコーニュ地方の最高のワイン:1ガロン当たり4ペンス(1331年) ライン川地方の最高のワイン:1ガロン当たり8ペンス(1331年) 安価なワイン:1ガロン当たり3~4ペンス(13世紀後期) 最高のワイン:1ガロン当たり8~10ペンス(13世紀後期) エール(高):1ガロン当たり1.5ペンス(14世紀) エール(中):1ガロン当たり1ペンス(14世紀) エール(低):1ガロン当たり0.75ペンス(14世紀) 一流エール:1ガロン当たり1~1.25ペンス(1320~1420年) 二流エール:1ガロン当たり0.75~1ペンス(1320~1420年) サマセット州最高のエール:1ガロン当たり0.75ペンス(1338年) ロンドン最高のエール:1ガロン当たり1.25ペンス(1338年) ビール:1クォート当たり1ペンス(16世紀後半) ドライフルーツ(レーズン、ナツメヤシなど):1ポンド当たり1~4ペンス(14世紀頃?) スパイス(シナモン、グローブ、メイス、コショウ、砂糖など):1ポンド当たり1~3シリング コショウ:1ポンド当たり4シリング(13世紀中頃) コショウ:1ポンド当たり12ペンス(1279、1280年) サフラン:1ポンド当たり12~15シリング(14世紀頃?) 良質な牛:10シリング(12世紀頃?) 牛:9シリング5ペンス(14世紀中頃) 牛:6シリング(1285~1290年) 雄牛:13シリング1.25ペンス(14世紀中頃) 羊:1シリング5ペンス(14世紀中頃) サマセット州の去勢された雄羊:9~10ペンス(1338年) ロンドンの去勢された雄羊:1シリング5ペンス(1338年) サマセット州の豚:2シリング(1338年) ロンドンの豚:3シリング(1338年) 家禽:1ペンス(1338年) ニワトリ2羽:1ペンス(14世紀) 2ダースの卵:1ペンス(14世紀) ガチョウ:6ペンス(1375年) 80ポンドのチーズ:3シリング4ペンス(13世紀後期) 塩漬けのニシン:5~10ペンス(1382年) 塩漬けのアナゴ:6ペンス(1422、1423年) サマセット州のオーツ麦:1クォーター1シリング(1338年) ロンドンのオーツ麦:1クォーター2シリング2ペンス(1338年) 衣服 おしゃれなガウン:10~50ポンド(14世紀後期) 紳士用靴:4ペンス(1470年代) 紳士用ブーツ:6ペンス(1470年代) 紳士用財布:1.5ペンス(1470年代) 紳士用帽子:10ペンス(1470年代) 裕福な農民向けのリネンシューズ:8ペンス(1313年) 裕福な農民向けの靴:6ペンス(1313年) 裕福な農民向けのウールの服:3シリング(1313年) 裕福な農民向けの毛皮の衣服:6シリング8ペンス(14世紀初期) 裕福な農民向けのチュニック:3シリング(14世紀初期) 裕福な農民向けのリネン:1シリング(14世紀初期) 土地を持たない農奴が着用するチュニック:1~6ペンス 農民が着用するチュニック用の布:1ヤード当たり8ペンス~1シリング3ペンス(14世紀初期) 高品質のウール:1ヤード当たり5シリング シルク:1ヤード当たり10~12シリング

2024-04-02 19:42:00
ぴよぴよ日和 @tanya_kaka

追記 中世ヨーロッパの農民は過酷な労働を支えるため1日3〜4回は食べていた 過酷な労働を支えるため、1日に3〜4回の食事をとっていた農民たち。肉類などのおかずは少なく、鍋ひとつで作れるポタージュのような簡単な食事がメインだが、パンやビールはたくさん食べ、飲んでいた。14〜15世紀になると生活水準もかなり向上し、一人当たり3000キロカロリー程度の栄養は確保されていたという。 人口の9割を占めていた農民は、耕作や牧畜だけでなく、ブドウ栽培、森での伐採、道具の製作や修理、物資の運搬、ワインやビールの醸造など、明け方から日没までさまざまな労働に従事していた。 その過酷な労働を支えるため、他の階級と違って、1日の食事回数は3〜4回はあった。肉類などのおかずが少なく、鍋ひとつで作れるポタージュのような簡単な食事が特徴で、パンをたくさん食べ、ビールも多く飲んでいたようだ。 12世紀ごろになると、開墾が本格化して耕地も広がり、麦の収穫量も飛躍的に上昇する。14〜15世紀になると、ペスト流行や飢餓の時期をのぞいて、農民の生活水準もかなり向上し、一人当たり3000キロカロリー程度の栄養は確保されていたらしい。

2024-04-02 19:37:19
佐久ユウ @sakuyou_sf

@Ch_yukima ん……まぁ、こちらも参考にされてはどうでしょうか? digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp_c/id…

2024-04-02 23:43:00
ゆきま_創作本通販中 @Ch_yukima

@sakuyou_sf ありがとうございます。同じ内容を頂いているので、参考書籍として挙げられているものを読んでみます。

2024-04-02 23:51:04
ゆきま_創作本通販中 @Ch_yukima

@sakuyou_sf 「水を全く飲まずに代替に酒を飲んでいたわけではない」「都市部の水質汚染の解決策が酒を代替にすることではない(ビールやエールも水がないと作れないので、そのための綺麗な水を確保する努力は当然成されていた)」という以前の話題が前提の話なのですが、そこ省いてるので追記しておきますね

2024-04-02 23:55:48
佐久ユウ @sakuyou_sf

@Ch_yukima 分かりました。ちなみに、典拠を探されているのでしたら、こちらが参考になるかもしれません。 crd.ndl.go.jp/reference/entr…

2024-04-03 00:03:03
ゆきま_創作本通販中 @Ch_yukima

@sakuyou_sf ご丁寧にありがとうございます…!先ほどのツイートの引用にあった本とともに、情報検索の手助けにさせていただきます。

2024-04-03 00:08:02
ケイ㌠_unlimited_pͪoͣnͬpͣoͥnͭpͣa͡inͥ @TANKKB2_KE

汚いんじゃなくて水すら手に入らないからアルコールで長く保たせるって話じゃなかったっけ x.com/ch_yukima/stat…

2024-04-02 21:40:56
マレーネ・デートリヒ @marlene_ditrich

それで泥水でビール作って飲ませた研究した欧州の大学すきw x.com/ch_yukima/stat…

2024-04-02 22:04:20
😈エシカル👼@全部実刑 @buchigiresknki

腑に落ち!! あと加工処理の過程で滅菌できるとはいえ、酒を作るにも地下水とかある程度は綺麗な水が必要だったと思うので(流石に💩垂れ流しの川の水では造らない様な…)綺麗な水自体は当然存在していたと思っていた! x.com/ch_yukima/stat…

2024-04-02 22:11:02
めめ@4歳児&9歳児 @meme3674

こういうのを見ると、日本が食に発達したのは水が手に入るからだろうな。 x.com/ch_yukima/stat…

2024-04-03 08:48:31

アルコール度数が低くて水の代わりになった?

ファノバール @fanovarl

@Ch_yukima 昔の酒は度数が低くてジュースのようなものってのは有りませんか? アルコール度数0.5%以下の酒も普通にあったと思うんです。

2024-04-02 18:01:28
ゆきま_創作本通販中 @Ch_yukima

@fanovarl それも含めて自分の体で検証された方が複数いらっしゃったんですが、アルコールを分解するために水が必要になるのと、利尿作用があるため相当薄い酒でも、2日ぐらいで脱水症状が起こってくるので、「水の代わりにメインの水分補給にする」というのは少なくとも人体の構造的に難しいだろうとは思います

2024-04-02 18:04:34
ゆきま_創作本通販中 @Ch_yukima

@fanovarl 普通に水を飲みつつ、嗜好品として飲んでいたとか、甘酒のような栄養豊富なビールがあったらしいので、カロリーなどの栄養摂取面での補助となっていた、ことはあり得たのではないかと思いますが、水分補給に関しては、水の代替とするのは考えにくいのでは、と思っています

2024-04-02 18:07:37
ゆきま_創作本通販中 @Ch_yukima

@fanovarl 医学方面で探せばアルコールの度数と排出される水分量の相関とか詳細があると思いますが、実際やってみるのが早いのかもしれませんね😅

2024-04-02 18:21:56
妖怪ぐちり虫 @gcrms73

大昔のレシピ集を読むの好きなんですが、そちらは嫌気発酵する前のビール(麦汁。煮詰める前の水飴。アルコールなし)もただ「ビール」って書かれていることが多く、当時子供が飲んでたのはこの麦の甘酒では?と思うんですけど一般貧民の普通の生活って資料ほぼないので正解がわかんないんですよね… x.com/ch_yukima/stat…

2024-04-02 22:04:35

本当にアルコールやお茶ばかり飲んでいたのかも?

出灰尾灰@アルファポリス @VMxmfDbt3wEjDFZ

中世ヨーロッパじゃないですけど、 現代ロシアにて水道水が汚染されてる地域の特集では 水が汚染されてるけど煮沸すれば飲めるだろう。せっかく煮沸したんだからお茶にして飲もうってお茶にして飲んでましたね〜 水が汚い地域では煮沸消毒から、煮沸したんだからお茶にしようムーブはありそう x.com/ch_yukima/stat…

2024-04-02 22:08:55
出灰尾灰@アルファポリス @VMxmfDbt3wEjDFZ

ナショジオのエド・スタフォードも水を煮沸するついでに野草煮出してお茶作ってましたしね〜

2024-04-02 22:08:55
Ⅳ号 @yongou_ira_iv

これちょうど今読んでる本が航海の食糧事情にスポット当てた本なんだけど実際航海中の水分補給はほぼ酒だったっぽい記述あってどうなんだろ いや当時の船乗りは同時代と比しても健康状態が劣悪だったといえばそれはそうだけど x.com/ch_yukima/stat…

2024-04-02 22:58:06
Ⅳ号 @yongou_ira_iv

航海の食の記録なんで備蓄の記録でもあるんですよね だから元ツイのような誤解が発生するはずもないと思うんだけど 酒の備蓄がある状態で飲み水を探しに出たみたいなことも書いてあった気がする......

2024-04-02 23:01:19
Ⅳ号 @yongou_ira_iv

これ結構面白いのでおすすめ 一次資料当たりたくなる 船の食事の歴史物語:丸木舟、ガレー船、戦艦から豪華客船まで amzn.asia/d/huhMLiT

2024-04-02 23:04:45
HATI @raishi8

ヨで暮らしてみたら、わかると思う。誤解ではなく子供にもビール飲ませてた(栄養があり雑菌が少ない液体)らしいし。 いや、さすがにここでは無理でしょっていうような濁った池で泳いだり、洗濯も平均的な日本人ならもう一回はすすぎたくなるであろう濁った水で終了だし。未だにこんな感じなら、昔は… x.com/ch_yukima/stat…

2024-04-02 21:52:33