採点実感から何を学ぶべきか

「ヒアリング」、「採点実感」で検索してヒットしたものを抜粋し、ほぼ時系列に並べました。  → 内容ごとに分類して、ほぼ時系列に並べました。      1 答案の形式面      2 採点実感の利用法(全体的な受験戦略など)      3 憲法(公法系第1問) 続きを読む
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あきお @akio1018

(続き)2つ目は、100位と500位を分ける「加点要素」(例:「~に配慮できている答案は評価が高かった」)と1500位と2500位を分ける「合格要件」(例:「~の基本的枠組みについて自らの立場を示したうえで論述することが求められた」)を読み分け、後者に重点を置くこと。(続く)

2012-01-07 01:58:55
あきお @akio1018

(続き)採点実感を読んで簡単に答案に活かせる人なんてのは得てして元から実力上位者なもので、なかなか実感を読むということは難しいのだけど、この2つの分類を意識することで、科目ごとの重視すべきポイントがいくつか見えてくると思います。(続く)

2012-01-07 02:01:26
あきお @akio1018

(続き)2つ目の分類の方は何通かの再現答案と併せて読まないと多少難しいこともあるので、1500位や2500位の答案も載っている答案集が手元にあればなおよいです。自分も実感だけ読んでも何も活かせなかったけど、答案と併せることでそれなりにつかめたものがあった気がします。(終わり)

2012-01-07 02:04:19
赤木真也 @akagilaw

標準的答案(沈まない答案)の要件と、加点要素は区別せよというのはまさにそのとおり。後者ばかり学習して前者が疎かでは、いつまでも合格しない。普段から、まずはどんな問題でも前者の答案が作れるような訓練をすべきで、それが全科目でできれば、後者が薄くともトータルで相対的に浮き上がります。

2012-01-07 11:35:16
赤木真也 @akagilaw

ちなみに、標準的答案は、基礎がしっかりしていれば、実務家的思考で、さほど苦がなくたどり着けるはず。そして、INPUTの基礎の基礎の段階から、そうした実務家的思考に近づくための学習をすべきだと思って講義をしている。

2012-01-07 12:06:41
赤木真也 @akagilaw

新しい論点を追いかける学習はオススメしない。そうではなく、基本的な知識の穴をなくす学習をすべき。それと、OUTPUTでは、問題文の事情から、「争点」を発見すること。「争点」は当事者目線と基本的な知識でもってたどりつくもの。毎回ぶれないアプローチをしたいところ。

2012-01-07 12:14:06
DJあすか @kiwi250r

標準的答案の大半は、基本事項の半分近くが不十分。基本事項を一つでも多く正確に矯正していくだけで、標準どころか自然と上位答案の仲間入り。そこに加点要素が入れば超上位。私は上位を目指せと指導しますがそれは加点要素を取れと言っているのではなく、基本の不正確さをなくせということです。

2012-01-07 11:38:44
DJあすか @kiwi250r

上位を目指すことと平均答案を目指すことの意味を履き違えている人は多い。上位を何か別次元のことと誤解し、基本が不正確でもいいと甘んじてしまうのがその例。そうじゃなくて基本は100%正確にすることを目指し、「結果」として3つ4つ間違えても致命的にならず標準にとどまる答案を目指すべき。

2012-01-07 11:49:15
DJあすか @kiwi250r

本番でのトラブルに対処できる余力は確保しないと。全力出して標準が精一杯のような勉強は博打すぎる。それに特別なこと書かなくても運が良ければ上位入りできるし、多少失敗しても大丈夫という感覚があったほうが、ワクワクして楽しいじゃん。上位を目指すとはむしろ守りの答案の極みなんです。

2012-01-07 11:57:42
DJあすか @kiwi250r

新司憲法は現状、憲法訴訟の構造や違憲審査の基本からダメダメな答案が多いのでそこの骨格だけでもしっかり示せればそれだけで上位入り。採点実感で書かれている内容は基本のダメダメさを嘆く記述と試験委員の更なる希望として加点要素事項の検討を求める記述が一緒くたにされている点でややこしい。

2012-01-07 12:04:58
表現の新自由主義 @mutafaweq

当たり前のことをわかりやすくって,結構難しい。これができたら,司法試験に上位で合格し,研修所の起案でA連発するくらい難しい。

2012-01-07 12:03:16
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

懐かしいw今はどっちかという話ではなく両方が有機的に相互に関連している、と考えています。RT @sho_ya: 今更ながら今年の新司の憲法の採点実感を拝読。(中略)そう言えば,昨年,/ 憲法答案の対立軸は違憲審査基準ではなく事実評価か?http://t.co/G5mPZyT9

2012-01-07 12:54:48
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

大前提たる規範をどのように理解しているかでそもそも拾い上げてくる事実やそれぞれの事実の重要性が変わってくるから、あてはめも変わる。評価の仕方も変わる。規範を正確に理解しているかどうかは、どのようにあてはめをしているかを見れば透けて見える。

2012-01-07 12:57:58
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

他の人の答案を採点していて思う実感。たとえば共謀共同正犯の共謀の認定でどんな事実を拾うかを見れば、共謀というものをどのように理解しているかがわかる。正犯意思(または重要な事実的寄与)だけを拾う人が多い気がするけど、意思の連絡(または共犯の因果性)も拾わないと共謀にはならないよ。

2012-01-07 13:01:48
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

法的三段論法は大前提と小前提が有機的に相互に関連しているからこそ、基本知識たる大前提の条文(規範)の正確な理解が不足しているとあてはめもまるごと不十分になるので、ちょっとの差が大きな差になる。文面だけ見るとそんなに変わらなくても、わかってる人にはわかる。

2012-01-07 13:14:36
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

今年の司法試験は1159点から835点の約325点の間に上位20%、835点から325点を引いた510点の間に残りの80%がひしめく。均等に分布していないのは、基本ができている人とそうでない人の間ではちょっとの差が大きな差になることの証左だろう。

2012-01-07 13:26:20

3 憲法(公法系第1問)

浜木綿弁右衛門 @leplusallez

司法試験の採点実感「『自由ないし権利は憲法上保障されている,しかしそれも絶対無制限のものではなく,公共の福祉による制限がある,そこで問題はその制約の違憲審査基準だ。』…パターン化した答案は,考えることを放棄しているに等しく,「有害」である。」公共の福祉ってほんとそうだよね。

2012-01-06 15:22:48
弁護士社長 伊藤たける|憲法マニア|法律事務所Z@寿司といえば富山! @itotakeru

RT @レックの体験記の人 23年の憲法の採点実感を読んだ。形式的なとこだけだけど。原告の主張はフルスケールだと言ってみたり違憲審査基準は書くなと言ってみたり、たったの2年間で色んな科目や授業に拘束されて憲法訴訟の構造なんか知らないカス相手にあまりに高度なことを求めすぎてる。

2012-01-06 16:40:48
Motohiro SAKAKI @motohirosakaki

公法系第一問の採点実感はなかなかに強烈だな。採点する立場からは強く共感を覚えるのだけど、いくらなんでも活字にするときにはそこまで書けない、ってレベルになっている。

2012-01-06 19:43:37
@jxayk

憲法の採点実感、私が読んだときの印象では、原告のとこに違憲審査基準に関する主張を書くなという趣旨ではなく、そこで議論を展開するな、(審査基準に関しても)原告側からの主張に止めて、議論の展開は私見でやれ、って意味だと思ったんだけどどうなんだろ。書くなって意味だとしたら随分アレだよね

2012-01-06 20:11:41
原弘明 @hiroleen

話題の採点実感公法系第1問。論点ブツ切りを長文問題で矯正しようとするのが新司法試験の目標の一つだったのに、とりあえず論証パターン書くのだったら旧試合格者と変わらんではないか。論点理解が不正確な分ますます悪いと言われてもやむを得ない。

2012-01-06 20:34:23
DJあすか @kiwi250r

違憲審査基準はあくまで違憲主張のための論理過程のひとつ。使った方がいいかと言ったらやっぱり使った方がいい。でも基準自体を争点と勘違いして抽象的な基準の操作に気を取られ具体的事実の検討や利益衡量が出来なくなるようなら使わない方がまし。試験委員が言いたいのはこんな感じではなかろうか。

2012-01-06 21:27:35
梨の妖精おじさん(仮) @nashi_no_yousei

僭越ながら少し私見をツイートします。原告の主張で独自に違憲審査基準を立てるか否かについては,様々な考え方があると思います。法務省の公式資料を眺めると,上記の記載が必要的ではないということは一貫していると思います(19年ヒアリングの一部はミスリーディングだと思います。)。

2012-01-07 00:16:28
梨の妖精おじさん(仮) @nashi_no_yousei

違憲審査基準を立てなければ主張ができないという見方もあり得ますが,原告で独自の基準を立てるかどうかという問題とは別の問題だと思います。むしろ,原告としては,結論としての審査基準の確定よりも厳格な基準となると考えている思考過程を表現することに注力すべきなのではないかと思います。

2012-01-07 00:16:39