幻想学~幻想解釈学 『初音ミクの執着!!~Highly Responsive to Musicians.』(前編)
- L_O_Nihilum
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かくて、私のミク考察は此処から始まります。それでは、お待たせしました。はじまりはじまりー。
2012-02-01 00:16:51さて、まずとっとと粗筋の方行きましょー。 http://t.co/WGH03qJ9 『新世界』に生まれたミク。生まれ、そして歌わせてくれるマスターに出会う中で、喜び、戸惑い、怒り、消えそうになりながら、イデアな自分を考えます。
2012-02-01 00:18:54そんな彼女が、「初音ミクの戸惑」の中で、こんな歌詞を口にしました。『? その歌は 誰のものなのか ?』
2012-02-01 00:19:33@L_O_Nihilum ミクはもともとはツールというか、創作のプラットフォームだから、楽曲や絵や物語をつくる人々と、それを受け取る人たちとの間の関係性において初めてその存在(「キャラクター」としての実質?)が立ちあがってくる、という理解で大丈夫かしらん。
2012-02-01 00:19:50この問いから、僕の作品論探究も始まったと言って過言じゃないんですが――――、この問い、僕には看過できるものではありませんでしたし、この悩みは、非常に中道に倣っているように見えるのです。
2012-02-01 00:20:50@_Haruka_K_ です!! これから本題になるんですが、なるべくレポの映しにならないようにやってるので、ちょっとまとまり悪いかもです。お待たせして済みませんん(汗
2012-02-01 00:22:00まず、生れる。「新世界」です。ここからは『初音ミクの消失』(CD)のテクストを使いながら紹介します。彼女は"現実の歌声と、仮想の姿”を持ちながら生まれてきました。彼女がもっていたのは、”歌声と姿、僅かばかりの設定”だけでした。
2012-02-01 00:23:43@L_O_Nihilum うんにゃ、だいじょうぶですよー。わくわく。こちらこそすいません、こっからはあんまり横やり入れないようにします。
2012-02-01 00:23:52そんな、ゼロに限りなく近いような彼女の出現を、人々は非常に喜びました。その喜ぶ人々を、ミクは駆り立てます。 http://t.co/RFTUq14Y 「歌を歌おぅ! ♪(おと)と一緒に飛び出す キミの心に眠る宝物 」
2012-02-01 00:25:37“創作を生み出す力は彼女の下に集まっていった.それは誰が先導したものでもなく,カオスな集合だったが、新しいものの誕生を祝う気持ちは共通していた”…その歌声は瞬く間に人々をひきつけ、彼女を祝います。そして、彼女のための歌もたくさんつくられます。
2012-02-01 00:26:38思い出していただきたいのですが、ミク発売当初、「みくみくにしてあげる♪」(ika_mo作)や「恋スル@VOCALOID」のように、ミクをテーマに、ボーカロイド存在としての少女の気持ちや誕生を歌うテーマの歌が沢山出てきていたと思います。
2012-02-01 00:27:54その創作は広がり、「もし彼女に心が在ったら?」と他者性への志向を作るんです。「消失」CDの曲群も、その延長線上と言うことが出来ますが、発売が2010年と、かなりミク出現(2007)より後なのです。3年経った後の、ミクのための組曲。それがこの御話のストーリー臭いですね。
2012-02-01 00:29:54で、この御話では見事、ミクが心を手に入れます。そして、マスターとの優しいひと時に身を窶すのですね。その曲は動画では探せないCDオリジナルのトラックで、「A.I.」と言う曲です。この曲を挟んで、その次にはまたすっ飛んだ、「暴走」へと続きます。
2012-02-01 00:31:13「ねぇ!みてみてっ!この家全部ネギでできてるよ!!」 (暴走の歌詞から)…ものすごい暴走っぷりですね。ミク、少しは落ち着けw。まぁ、そのカオスな祝福は彼女を急速に成長させるわけです。
2012-02-01 00:32:35「ボクは歌う アナタのために 伝えたい想いがあるのならば たとえそれを 望むヒトが 誰もいなくなったとしても 時が過ぎても一緒にいてください アナタだけのボクでいたいから 」(「暴走」より)
2012-02-01 00:33:16;?誰が語り 誰が歌う? ?ボク以外の誰かなのか? ?ちょっと悲しかったはずか? ?仕方ないと諦めたか? ?誰が歌の「はじめ」だった? ?はじめだけのためになのか? ?決まりきった 筋書 (シナリオ)故? ? 運命 (らんすー)の無慈悲さ故?(「戸惑」より)
2012-02-01 00:35:34…なにやら相当「?」がついています。この部分、相当なBPMで歌いあげられるのですが、しかし何故なのだろう?すこし考えてみましょう。
2012-02-01 00:36:27まず、歌について悩んでいるのは確かですね。で、具体的にどんな悩み?「誰が語り、だれが歌う」「ボク以外の誰かなのか」「誰が歌のはじめだったか」等等…変ですね。なんで?歌ってるのどう考えてもあなたでしょう、ミク?
2012-02-01 00:37:35誰か、自分でもないものがこの歌を歌っているのか?自分の歌が自分の歌でなくなるようなことが、はたしてあるのか(伏線)。ミクには、その歌は向けられてなかったのか?いやはや。大体この歌だって、ミクをテーマにした詩のハズですが。
2012-02-01 00:38:44しかし、彼女はこう歌ってしまいます。:生まれた歌は 気づけば遥か遠くに 紡いだ 時間 (とき)は まるで幻のように 「ボクのため」なんて甘い現実は はじめから 存在し得なかった/ 素晴らしい 歌声が また一つ 今日は何処から 聞こえてくる? (「戸惑」サビ)
2012-02-01 00:40:36…あらら。初めから、ミクのための歌ではなかった、なんて。最初のあの歌たちは何だったんでしょう?たしか、「みっくみっくにしてあげる~」だの、「これからもずっとよろしくね」だのと、言ってた気がするのですが…
2012-02-01 00:42:12あ、「恋スル」の作者さんはOster Project氏です。書き忘れたかもしれないのでw。
2012-02-01 00:42:40とまあ、こんな調子の気持ちを、切ないやや肌寒いコード進行と速めのBPMに乗せて、歌いだすわけですね。
2012-02-01 00:43:19