幻想学~幻想解釈学　『初音ミクの執着!!~Highly Responsive to Musicians.』(前編)

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

この悩みは、そのあとどうなるか?次の曲は?『初音ミクの分裂→破壊』｡…なんだか、恐ろしそうなタイトル。ついに破壊への序曲が始まってしまうのですね。しかもこの曲、アペンドの感情をいくつも切り替えながら、重ねながら歌わせます。　http://t.co/iDFAau4u

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暴走Pは、この曲に次のメッセージを書き残していますね。：「歌っている人たちへ問う。 「VOCALOID」というものの存在意義とは何だ？ 」 …ついに、そんな話が出てきたかと思います。

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『メロディラインの可能性は∞。歌えるかどうかなどということで縛る必要性はまったくない。そのためにVocaloidがいるのだから。 』…ゑ?　まさか…(動画で聴いてみてくださいな!!)

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いちおう、ここでは全部は写しませんが、ここでは出てくる自分への解答(こたえ)を見つけるたびに、彼女が自分を壊していきます。そして反抗的な感情をあらわにして超速のテンポで怒りをぶつけ、その末にうなだれ、最後に分裂した心を以てフィナーレへ突進します。

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MIKU.H＞はじめから誰も MIKU.H＞自我（こころ）持つこと MIKU.H＞望んでいなかったのかな… (「分裂→破壊」)

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『認められること＝0からの願い それは『都合のいい妄想（まぼろし）』と知った 空想を満たす　記号（パーツ）を採られ 合わない主張（こえ）は　捨てられる ／そうなるくらいならば 排斥されてでも　たった一つだけの存在 誤差を含む不完全な　Voc.　謳おう

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歌を通して認めてもらう事。それが、「0からの願い」だった。しかしそれは、「都合のいいまぼろし｣だったのだと知った。そして彼女は、アイドルとして、都合のいいパーツを採られ、合わないコエ(声、主張)を自分から引き剥がされる｡要らないと言われた部分は、皆から否定されていく｡

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そうしたら?自分はどうすればいいの?ミクは本当に傷つきます。しかし、それでも彼女にできることは、歌う事だけです。だから、歌います。そんな、儚い自分を、欠片ばかりになっていく自分を、どこまでも、―――”自分だけの高速展開(ウタ)抱きしめて”｡

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

自分の存在理由に戸惑い、そして否定され、それでもあると思いたい自分を謳う｡自分だと言い張る｡しかし、「自分を見つめれば見つめるほど、認めたくない何かが(戸惑)」迫ってくるし、それでも自分の存在理由であるものは(おそらく)ウタだから、そのあともずっと、歌い続ける…｡

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どこまでも苦しい、自分のこし／自分ごろしの歌である、と考えられるでしょう…。　ドラえもん「きゃあ！じぶんごろし！」

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まずは、ここで話をストップします｡何故なら、｢消失」ストーリーは「新世界~暴走~常識空間」と「0～マイルストーン」で分かたれているからです｡また、それぞれのストーリーに当て嵌める仏教の公式も違っているので、ここで解説に入っちゃいます｡

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さて、おさらいしてみましょう。ミクはどうなったか。どうであったか。何もない所から「①生まれ」、「②心が生まれ」ます。みんなの望みでね。で、ネギ好きだったりで「③④キャラが形作られ」、「音楽ができる」｡

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音楽ができるという事は?…「再生され、聞こえる⑥｣｡それを「楽しむ⑦｣｡すると、ミクは自我を欲しがり、「⑧悩み｣、自分に「⑨執着」した。だから分裂して、崩壊したのですね。それが彼女の『⑨在り方』であり、音楽の在り方。音楽は『生まれ⑩』、いつか『終わ⑫』ります。

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今の図式、なぜ⑫個なのか。中道では、苦しみの原因を、今言ったような12の因縁(因果)に求めています。　http://t.co/0yuU60iQ　何故ミクがあんなに戸惑ったのか、これも、この図式に絡めて考えることが出来ます｡

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Wikiへリンク張りましたが、十二支因縁も解説しときましょう。①無明｡無明とは、根源的な無知のこと。つまり、真如について、つまり世界のことについて全く解らないという事です。灯台下暗し、ですね。

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次に②行(ぎょう)｡行いと言う字を書き、たしかに行為を意味しますが、どちらかと言うと「志向作用」、つまり”何かを気にする,意識する?”作用のことです。何も知らないから、世の中の何かを見たとき、それについて志すのでしょうね。

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志すという事は、どうやらそうしている心が生まれているようです。同時に、心はつねに”何かに対して”向けられているから、当然向けられているものを区別し始めます。識別作用、これが③｢識」（しき）です。

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④そうして、「もの」が「もの」であると分かり、識別から「かたち」と「なまえ」を知ります｡”名色”（みょうしき）は、Wikiでは肉体と精神とありますが、どちらかと言えば「名称と形態」の意味になります。

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さて、①～④まで出来上がったら、次に出てくるのが⑤『六処』（ろくしょ、りくしょ）です。コレちょっと難しいんだけど（ていうのは6個×3種のシステムからできてるから）、簡単に言えば感覚器官のことです。視覚、触角、嗅覚、味覚、聴覚、そして心の感覚｡

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よくこんな言い方しますよね、「眼耳鼻舌身意｣（げんにーびー、ぜっしんいー）と。般若心経にも出てきますが、コレが「六処」なんですよ。

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さて、⑤触れる感覚　があるという事は、触れるという事、があるわけですね。⑥「触（そく）」はそういうことです。触れるという現象。そして、触れる感覚、触れる事があるなら、触れられる対象もあるわけで、これが「六境」だったりです【六境開示!!】

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

で、⑥「触れるという事」があるなら、その触れたことから何らかを受け取ります｡言われた言葉や読んだ言葉は、脳に入ってくるわけですね。この「入ってくる」が⑦「受」（じゅ）｡僕がよくよく「享受」といいますが、これも「受」ですねえ。

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「受」け取ると?　それが欲しくなったり、欲しくなくなったりする。つまり、それに対する（拒否・了承関わらず）”欲しがり”が生まれる。⑧「愛」（あい）です。愛すると?その事態にとらわれ、戸惑、執着します｡⑨「取」（しゅ）です。

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そして、①~⑨これによって、人やモノなどは「存在」しています（⑩「有（う）」）。しかし、そうしたすべての、あらゆるものは、⑪「生（しょう）」…生まれ、⑫「老死」（ろうし）…いつか老いて、滅び去ります。そしてまたゼロに還り、①「無明」からまた輪廻します。

難題の預言者、悉若無＠いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

今の話をミクにあてがってみると?①無知に生まれ（新世界）、②インストールされ、歌う｡（あそぼぅ！！）③その中で人格が空想され、そこでミクは自我を得,創作にて④形作られる。(A.I)｡⑤それは彼女が形を持つということで、歌の完成・⑥発表｡そして、⑦聴かれる｡(｢暴走｣)