幻想学~幻想解釈学 『初音ミクの執着!!~Highly Responsive to Musicians.』(前編)
- L_O_Nihilum
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⑧⑨つまり、もっと聞いてほしくなる。だが、聴かれることで嫌な気持ちにもなる((「暴走」)「戸惑」、「分裂→破壊」)。⑩それこそが、音楽というモノ。⑪⑫始まり、終わる。そしてその音楽も、いつか忘れられる(「消失」)。…「初音ミクの消失」が、このCDの名前です。驚いちゃいますね。
2012-02-01 01:25:26まるでほんとうに、生きている私たちの悩みと、なんの違いもありませんね。生まれ、「歌いたい!!」という気持ちを持つ。そして、歌うんだけど、歌は聴こえ、聴かれる。そして自分に戸惑い、自分の歌に執着して、その間に、音楽は流れ、消費され、忘れられ(老い)、いつか死ぬ。
2012-02-01 01:26:59「一曲の再生単位」でも、「曲自体の寿命・聴かれる期間」でも構いません。どちらにせよ、音楽と言うのは始まりがあり、終わりがあります。其処の中でしかミクの声の場は在りませんから、それが終わったり死ぬという事は彼女の終わりでも、一応ある。
2012-02-01 01:28:00しかし…「戸惑」知ってると、妙な歌詞がありますね?引用します。:「 生 (いのち)を 背負 (お)わないことの対価だ」と/ 諦観 (ていかん)が 心覆い尽くす/素晴らしい(?)歌声が また一つ/ボクの存在をかき消すんだ/ 「その歌は...」 (戸惑)
2012-02-01 01:30:01あれ?「 生 (いのち)を 背負 (お)わないことの対価だ」?…ミクは、生きてないのでしょうか?生まれたのに?変ですね。
2012-02-01 01:30:35しかし、常識的に考えれば、ミクは生きてるはずがりません。それこそ QT @_Haruka_K_:ミクはもともとはツールというか、創作のプラットフォーム なのだから、生きているはずがありませんし、ずっと(PC壊さない限り)使えます。
2012-02-01 01:32:04ではさっきの12支は、当てはまらないのか。いや、さっき当て嵌めたでしょーに(笑)。そこで、以前の僕のトゥギャにも関わってくるわけです。 http://t.co/t9mQB40G
2012-02-01 01:33:36「 生 (いのち)を 背負 (お)わないことの対価だ」…と言ったのは、ミクではないようです。どうやらこれを言った側は「ミクは死なないんだ」と考えているようですね。
2012-02-01 01:34:59然しなぜか? http://t.co/t9mQB40G コレ使って答えるならミクが「愛・ドール」だからだ。つまり愛でられるドール(人形)なのだ。当然、「合わない主張(こえ)は捨てられる」という都合のいいパーツだけ望まれる状態の子です。
2012-02-01 01:37:16しかし、彼女は意思を持っています(この御話で、ですがw)。だから、自分がもっている自我がそれを断固拒否しているのに、自分が機械であることから避けられない。それは使われ続け、死ぬはずがない。だから、都合よく使われて当たり前、と言う風に言われるのに対して諦観が襲うのですね。
2012-02-01 01:38:24つまり、生きているのに、まるでテレビに出てくるアイドルのように「死なない(他者でない)」存在として受け取られている。愛・ドールはかわいがられるだけのために造られてますから。ツールなのですから。そんな自分にやるせなさまで憶えるのでしょう。
2012-02-01 01:40:13…いいかえりゃあ、テレビに出てる人間のアイドルだってそう思ってるわけです。自分が、決めつけられる。合わない声は捨てられる。都合のいいパーツ。アイドルをやっていくと、テレビのイメージの自分を演じ続けなければならない。
2012-02-01 01:41:53RT @somac_f: 僕らが嫌いなAKBは、AKBのメンバーでもグループでもなかった……メディアを通して見た、フィルタに焼き付いた像だったんだ……!
2012-02-01 01:41:56…気づかないだろうか。もはやこの悩みはミクだけの悩みではまったくないのである。それは、音楽を作り、また歌い、それを聴き、さらに聴いて歌い楽しむ者たち、つまり『音楽に携わる者たち』すべてに、同じように言える悩みなのだ。
2012-02-01 01:43:28改めて先程までのあらすじをとらえなおしてみよう。どうとらえなおすかと言えば、つまり、歌ったり歌を作ったりする作者としての自分に、また聴き、消費し、楽しむ享受者の人間としての立場としてとらえなおしてみるのだ。
2012-02-01 01:43:48音楽に携わるなら、皆そうである。歌う。聴いてもらう。評価される。そして、その歌が面白いから、多くの人に支えられ、インディーズなりメジャーなりでデビューする。そして、歌手としての人生を選ぶ人は、その自分をレーベルに登録しているだろう。
2012-02-01 01:44:13しかし、その地点で彼彼女の歌は自分のものだとは言えなくなっている。それに、人気が出てきてスケジュールが多忙になれば、アイドルによっては「口パク」などといった形で自分の歌を、自分の想いとは離れて振りまくようなことをしなければならない(デリダ言うとこの「散種」です)。
2012-02-01 01:45:01振りまけば、さらに知られる。しかし、それはメディアを通したアイドルとしての姿であり、歌った自分からは「気づけば遥か遠くに」遠ざかったものになっているだろう。マスコミもそれのことで取り上げて,スキャンダルになれば上げ足の取り方は尋常じゃないだろう。
2012-02-01 01:46:01そしてイメージで持たれた自分のことをファンから突き付けられ、そういった決めつけの中で、そんな壊れた「誤差を含む不完全な Voc(ボク).」(分裂→破壊より)を謳わなければならなくなっていく。
2012-02-01 01:46:38アイドルとしての仕事の中で、つらい、と思い自暴自棄になる例や、その結果自殺する、もしくは姿を消すなんてアイドルの話はよく聞きます。さっき@Shunyam_Bで話してた「平野綾」の件なんかも代表例です。
2012-02-01 01:47:13作曲者、にしても同じことだ。才能がある。作りたい歌があるなど、様々な理由から音楽を作る活動を始め、その音々は人々に聴かれることで価値を見出されていく(もちろんここでミクらVOCALOIDというソフトを購入する人が多いわけだが)。
2012-02-01 01:47:44では聴く側にとってはどうか?さてこれも避けられまい。私がこれについて考えるのは、そういう想いをする音楽を聴いたから。そして、今音楽、というモノについて立ち返った時、そういえば音楽には作者が、でもその作者は社会の中ではこのように捉えられてて…という悩みを発している。
2012-02-01 01:48:45それに、去年は「カオスラウンジ」という芸術集団と自由に創作をする二次創作の同人の人々、またその原作の人たちとの間で創作の大問題を発する事件が起こっていた。記憶に新しいことだ。
2012-02-01 01:49:15他人の創作物を勝手にコラージュの素材として切り刻むばかりか、水をかけるだけの(半ば侮辱ともとれるような)作品も見られ、それでお金が下りたりしたために、二次創作者(すなわち一次的には享受者)たちやその周囲が大声を上げて反発したり、大議論を交わしたりした。
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