多世界解釈の問題点

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@QEnergyTeleport

つまり、ロボットや超人あ~る田中一郎的アンドロイドが、意識を持っているかいないかなんて、メタな議論にすぎず、決着をつけようがないと考えている。そもそも一言で意識と言っても、喜怒哀楽の感情もあれば、論理的思考や創造性を発揮する部分もあり、どれが実現し、どれが実現しないかも、不可知。

2012-02-01 07:53:15
@QEnergyTeleport

極端なことを言うと、自分以外の人間が本当に意識を持っている存在なのかという問すら、自分は科学的に証明することはできない。豆にもぐさん(@mogmemo)の顔を書いただけで、それに感情くらいはありそうと感じてしまう(笑)のも人間。

2012-02-01 07:58:40
@QEnergyTeleport

多世界解釈支持の方へ。時刻tの宇宙全体の波動関数Ψ(t)が与えられた時、以下の問題を答えて下さい。(但しΨ(t)は任意の一般的な状態であり、特定の基底ベクトルで展開されていない形です。)Ψ(t)から、誰が何の物理量をどのように測ってどのような確率分布を得るのかを求めてみて下さい。

2012-02-01 19:07:13
墓所の某(前世紀の尻尾) @kafukanoochan

一知半解で恐縮ですが、コペンハーゲン解釈では、状態の収縮を要請しますが、これは測定が必須=ハイゼンベルグカットが必須なのでは、ないでしょうか? 「宇宙全体の波動関数Ψ(t)」としたら、ハイゼンベルグカットを入れる所がありません。 ハイゼンベルグカットは状態の収縮に必要ないのですか

2012-02-01 20:14:34
墓所の某(前世紀の尻尾) @kafukanoochan

@QEnergyTeleport 僕の疑問は、宇宙全体の波動関数Ψ(t)は、決して収束することがないのではないか。コペンハーゲン解釈であっても、このΨ(t)からは、 (Ψ(t)に含まれる)誰も、物理量を測定できない ことを意味する のではないか? ということです。

2012-02-01 21:10:07
シータ @Perfect_Insider

@QEnergyTeleport 支持者というわけではないですが、解釈問題について少し読んだ際の多世界解釈の自分の理解は「適当な基底で脳の量子状態を展開すると、それは「意識を有する脳状態」にならない」ということなのかな、と思ってます。

2012-02-01 23:54:07
広江 克彦 @eman1972

自分のサイトにもずっと昔に書いたけど。 「多世界解釈」 http://t.co/OgfgcICX  "私は彼らを怒らせるのを本当に怖れているので、この解釈について説明するのをこれまでずっと避けてきた。"

2012-02-02 01:28:38
広江 克彦 @eman1972

.@kahukanoochan さんは俺がずっと前に書いた「ウィグナーの友人」http://t.co/l4s1Fscd と「多世界解釈」 http://t.co/OgfgcICX の記事をちゃんと読んでくださっているのだろうか? エッセンスはここに詰め込んであるのに。

2012-02-02 01:34:10
墓所の某(前世紀の尻尾) @kafukanoochan

@QEnergyTeleport 愚問ばかり、お送りしたことをお詫びします。 EMANさんに怒られて、多少ですが、理解が深まりました。 これも、愚考かもしれませんが、http://t.co/QYS7MvgT のNo.12227に考えを書きました。アドバイス頂ければ幸いです。

2012-02-02 05:01:40
@QEnergyTeleport

そうですね。多世界解釈では、それを追求することになりますよね。ただそのようなpreferred pointer basisがなぜ自発的に現れるのかが、解かれていない部分の1つです。多世界解釈は発展途上理論で、コペンハーゲンと同等ではありません。 @Perfect_Insider

2012-02-02 05:08:00
@QEnergyTeleport

コペンハーゲン解釈と多世界解釈で、線形重ね合わせ状態の各成分間の干渉をなくす部分の理解は全く異なる。コペンハーゲン解釈では、理想測定に関して公理の中に入っていることだし、系外部の測定機械の設定がデコヒーレンスを起こすpreferred pointer basisの選択に直結。

2012-02-02 05:18:55
@QEnergyTeleport

東大の清水さんも述べているように、多世界解釈では、重ね合わせ状態の間の干渉効果が消えるように見えることを「仮定」する。でもこれは公理扱いではなく、導く内容と多世界解釈では見なされる。なお干渉が無くなるように見えるのは内部測定者にとってだけであり、宇宙全体の波動関数は収縮しない。

2012-02-02 05:23:08
@QEnergyTeleport

コペンハーゲン解釈でも、ある測定者Aを観測対象に取り込んで、それを観測する第2の観測者Bを設定することは、可能。Aの脳がスピンz成分を測定しようとしている状態と、スピンx成分を測定しようとしている状態の、線形重ね合わせ状態も存在する。

2012-02-02 05:56:33
@QEnergyTeleport

その場合でもシュレーディンガーの猫と同様に、原理的に干渉効果は測定可能。では現実的になぜAの脳がどちらかの状態にあることしか、Bは観測しないのか。それはBの測定技術の能力限界で決まる。Aの脳の状態の干渉効果を測定するために、Bは圧倒的多数の原子、分子の測定を大局的に行う技術が必要

2012-02-02 05:59:37
@QEnergyTeleport

干渉効果を実験で見るというのは、どのような基底ベクトルで波動関数を展開してその成分を測れるかという、現実のテクノロジーの限界で決まっている。コペンハーゲン解釈では、公理に入っている測定者の技量次第で、なんでも測定できる前提。多世界解釈では、そのあたりも、あいまいなまま。

2012-02-02 06:03:54
墓所の某(前世紀の尻尾) @kafukanoochan

@QEnergyTeleport 先ほどの質問は全然理解不足でした。それで、 Ψ(t)をすべての物理量の基底ベクトルで展開したメタΨ(t)を考えれば? どの基底ベクトルの各成分が選択されて"実現"するか ではなく、 測定行為は、メタΨ(t)上で行われ、観測者全てに「実現する」

2012-02-02 08:22:28
@QEnergyTeleport

多世界解釈は、波動関数の収縮を放棄したから、全く線形な世界。にもかかわらず、観測される対象にもなってしまった観測者が、特定の世界をピックアップするということを説明するのは、大変困難になったとみるのが、自然であろう。

2012-02-02 09:15:49
@QEnergyTeleport

多世界解釈では、波動関数の線形性しかないのに、何故特定の基底ベクトルだけで、解釈するのかの説明が必要。別な基底ベクトルによる展開で解釈してはいけない、合理的理由も要求されている。

2012-02-02 09:17:05
@QEnergyTeleport

ながながと多世界解釈のつぶやきをしているが、これは世間で余りに名前だけ浸透して、シュレーディンガーの猫と同様に、文系分野でミステリー扱いされ、疑似科学化している部分もあるため。またコペンハーゲン解釈と同等と言われながら、結局あやふやな話しかされていない現状を知ってもらうため。

2012-02-02 09:20:21
シータ @Perfect_Insider

@QEnergyTeleport 一つの逃げ道は、どの基底で展開しても本当はいいのだが、今の「私」は「測定をしてスピン下向きを見た私」である以上、問題(どの基底で展開したものを扱うか)を事後選択するという手法だと思いますが、これはこれで難点はあると思っています。

2012-02-02 11:19:37
シータ @Perfect_Insider

@QEnergyTeleport あとは、マクロ世界はある基底で見れば全状態が著しく集中した状態(実質古典論で扱える状態)になるので、自然淘汰において脳はそのような「扱いやすい基底」に合わせた形で進化してきた、という理解でしょうか。

2012-02-02 11:22:50
シータ @Perfect_Insider

@QEnergyTeleport ただ、確かに多世界は完成されていない理論ですが、一方でコペンハーゲン解釈は、印象としては「謎を先送りした理論」なので、これと「謎を解こうとして解けていない理論(多世界)」とは優劣はつけがたい気がします。

2012-02-02 11:24:17
シータ @Perfect_Insider

@QEnergyTeleport 最後にコペンハーゲンの情報的な理解について一つ質問なのですが、そのように理解すると、例えばネガティブ測定のような「いつ測定が完了したか分からない」ような場合に、いつ世界から情報が取り出されたことになるのでしょうか?

2012-02-02 11:25:24
@QEnergyTeleport

@Perfect_Insider これも最近のZurekの話ですよね。これも謎を謎で糊塗している感じが。。

2012-02-02 14:17:36
@QEnergyTeleport

@Perfect_Insider コペンハーゲン解釈の素晴らしいところは、きちんと意識の有無、発生の問題など、触れなくていい部分を切り分けできる点です。謎にまみれて自分の計算が不安にならなくて済むのは、その構造のおかげです。多世界解釈では、例えば計算していても不安だらけですよね?

2012-02-02 14:20:07