【03/09】テーマ：雨【#同題ssTB】

からん🚰 🐰🐯 @karan8787

背中なぞって白桃割ってスモモ白露甘露雨　<背中>　#同題ssTB　#おじさんを愛でる都々逸　#タイバニを愛でる歌　

春月 灯/新刊通販中 @akari_h

@akari_txbまるで、涙のような雨が降る。雨に打たれて立ち尽くす相棒の顔は今は見えない。けど知ってる。お前は今泣いているんだろう？顔を上げろよ、ほら、傘を差してやるから。そんで、幸せなキスをしよう？＜雨＞ #同題ss

なぎ @ksng_aoi

雨の日のバニーはよく眠る。ほっとくと夜まで。起こして飯を食わせ、風呂に入れて隅々までぴかぴかに磨いて、細い髪の毛をふわふわに乾かし、うとうとしだしたバニーをいい匂いのシーツにくるんでまた寝かしつける。顔中にキスを降らせて、愛してるよと兎を撫でる昼下がり。<眠り> #同題ss

銀玉の錬金術師♡てにー14@殺し屋稼業 @taeny_ciel

@null 僕を眠りに誘うもの。暖かい毛布。静かな雨音。大好きな人の穏やかな寝息。……眠ることが下手くそな僕を寝かし付けてやると息巻いて潜り込んできた体温に寄り添って、そっと瞼を下ろす。いびき、五月蝿いですよ。毎度のことだけど…でも、なんでかな？眠れるんですよね…。 #同題ss

伽哉 @muon_kaya

その左肩が湿っていくことに、僕が気付いていないとでも思っているのだろうか。ああ、俺達帰る方向一緒だから傘お貸ししますよ！鉢合わせた女性に傘を貸した虎徹と、仕方なく1本の傘に寄り添う。家路を辿る足取りが遅いのは、単に傘持ちを代わる上手い台詞が思いつかないからだ。<雨> #同題ss

七海 @nanami_7_3

｢じゃあお前って雨の日でも太陽見れるのか？　すげーな｣新人の私より余程子供みたいに目を輝かせていた当時の彼と同じ歳になったけれど、今でも彼の方がずっと少年のような目をしている。そしてやっぱり｢お前の能力すげーよな｣と背中がこそばゆくなるような賛辞をくれるのだ。＜雨＞ #同題SS

すばる @I_dreamt

じゃあ、と虎徹が腰を上げるのと同時に、雨音がバーナビーの部屋を満たす。傘、持って来てねぇよ、と窓際でごちる虎徹に「こんな雨の事、何て言うか知ってます」と尋ねれば沈黙。耳まで赤く染めたその人の「知ってる」という聞き逃しそうなほどの返事は、雨音ごと唇で奪い取った。<雨> #同題SS

七海 @nanami_7_3

雨は嫌いだと言う僕にまあ不便だよなと返ってきた。あなたは大抵のことを便利/面倒と楽しい/退屈で判断してて(例外は食事の美味い/まずいぐらいだ)、だから認識の食い違いにときどき衝撃を受ける。けれどあなたのその認識が、ときどきびっくりするほど僕を楽にしてくれるんだ。＜雨＞ #同題ss

和歌 @SMZMWKA

大きな窓の外は、暗い。叩き付ける雨粒が次々と輪郭を描いては上書きされ消えて行った。窓辺に立つ彼の姿はどこか儚い。相反の色を持ち合わせているのに背景に溶け込んでしまいそうで、思わず虎徹は腕を伸ばしていた。首を傾げた彼へ消えそうだ、なんて告げればきっと笑われるだろう。<雨>#同題ss

春月 灯/新刊通販中 @akari_h

「雨だね」「うん、雨だよ」「濡れてるね」「僕も、君も」「うん」だから泣いても分からないよ。そっと囁いて、僕は幼いカンフーマスターの身体をぎゅっと抱き寄せた。洗い流してくれたら良い。彼女の涙も痛みも何もかも。＜雨＞ #同題ss

有美夢 @yumimu0912

朝綺麗に掃除をした。雑巾をしぼって床を拭いて掃除もかけた。しはじめたら止まらなくなって部屋の至る所を綺麗にしてやった。いつも暮らしている部屋ではないみたいに、ピカピカだ。ああ、それなのに突然家に入り込んだ兎の姿に絶句する。水溜りになった床に美しい金髪が輝いている＜雨＞#同題ss

ぜりー＠同題ssTB @doudaissjerry

雨だからってバニーの車で出勤することになってお前んちに泊まってったのバレバレじゃんっつったら、優越感丸出しの笑い方して、いいな、それとか言う。車乗って土砂降りでハイウェイでなぁおれたち魚みたいだ。過去も未来も全部なくて、ああ、バニー、俺。ため息。手を。<雨:腹カナン> #同題ss

綜音（へおん） @heon_aotsuki

幼い頃、雨が降り出すと母が言った。天が悲しんでいるわ。空を見上げて寂しそうな表情をする母を、小さな手で僕は必死に抱きしめた。すると母は僕を抱き上げ、ふわりと微笑む。ありがとうジュニア。優しいあなたが大好きよ。それはわずかな、母との記憶。雨が降るといつも思いだす。＜雨＞ #同題ss

Tomo @Tomo1981a

子供の頃に夢想した。雲の上に乗れたらいい。綿菓子みたいに柔らで、ふわふわとしたそれは優しい世界だと。けれども今は知っている。固まり落ちてくる雨は、雲が形を変えたもの。時に冷たく時に優しく、それはまるで人のよう。ノイズに煙る窓の向こう、ヴェールの下で、太陽が笑う＜雨＞ #同題ss

綜音（へおん） @heon_aotsuki

たん、たん。雨が窓を叩く音。顔を上げようとする貴方の髪を掴んで、無理矢理に口づける。たん、たん。貴方の心の裏口を叩く、その音が僕は嫌いだ。僕の知らない記憶。お願いです、振り返らないで。僕を見て。乞うように見つめると貴方は切なげに微笑んだ。雨はまだ止まない。＜雨＞ #同題ss

時村 @s_tokimura

雨上がりの水溜りを見てまだ小さかった楓が目をキラキラさせた。「ねえ、入ってもいい？」「いいよ」と答えた次の瞬間楓が顔から飛び込んだ。　〈雨〉#同題ss

みち @michi_gako

ソファに腰かけたバーナビーの膝の上に頭を乗せて虎徹が読むのは何度も読んだレジェンド列伝で、かすかに聞こえる雨の音のせいで少しだけ眠くなる。時間ですよ、え、もう？　と虎徹が起き出すと、今度は虎徹がソファに座ってバーナビーが膝枕で本を読む。雨が降る休日はいつもそう。<雨> #同題ss

月子@冬一日目セ１４ｂ @tsukikoTB

目覚めと同時に雨音が耳を打って、小さく呟いた。「…そうか」起き上がってリビングまで行かなくてもわかったのは、ここが防音のきいた自分の部屋ではないからだ。長い睫毛をひとつ瞬き、バニーは隣の髭面の無防備な寝顔を見つめると、再び落ちて行く。穏やかな微睡みの中へ。＜雨＞ #同題ss

もてきち(´ω｀)バニかわ @suama_HALS

雨の最初の一粒を見つけたいって言ったら「それをあげたい人達は、多分空の上でおまえの上に落ちる雨の雫を作る係になってる」って。それを言ったら、あなたは僕の中に雨を作り出す係だ。そんなところだけいい仕事しないでください。いや、でもやっぱり壊し屋なのかな。僕の涙腺の。＜雨＞ #同題ss

もてきち(´ω｀)バニかわ @suama_HALS

「雨の最初の一粒を見つけたいんです。僕達の能力なら可能でしょ？」幸せになるってアレ？てかバニーちゃん酔ってる？「アレって死んだ人にも有効でしょうか」どーだろなあ。おまえの大切な人にあげたいの？ああ、泣かない泣かない。でも俺は多分見つけたらおまえにやっちゃうよ。＜雨＞ #同題ss

Ranchang＠2期待ち🐰🐯 @ranmaru78

今日が雨でよかった。もしも晴れていたら、たぶん僕が泣いていた。冷たかった雨が暖かく感じるほど春が近づいて、雨上がりはきっといいにおいがするんだろうな。たまには濡れて歩くのもいいかもしれない。うつむくと同時につま先で雨粒が跳ねた。「…あなたに会いたい。」<雨>　#同題ss

yaya @0_0_0y0

がらっ、と、巨大な鉄筋の塊が落ち、必死にその背に支えた。「バ、…ニ？」土煙に弱く咳き込む。フェイスを下げていれば呼吸も楽だったろうに。重機が支えてくれるまでの永遠のような時間は04'48で、後から気づいて血の気が引いた。…違う。それは雨です。そう。お間違えなく。＜雨＞ #同題ss

リラ @soy_otk

雨が憂鬱だなんて誰が決めたのだろう。「ぱーぱ！こっちー！」幼稚園に上がったばかりの娘が手をブンブン振り回している。水色のカッパに同色の雨靴。空から落ちてくる水に大はしゃぎする姿がたまらなく愛おしい。「ぱぱー！」こんなに可愛い姿が見れるなら俺は毎日雨でもいいのに。＜雨＞ #同題ss

もてきち(´ω｀)バニかわ @suama_HALS

「うおーい、水出すぞー」掛け声と同時に、畑の真ん中にいた私の頭上に人工の雨が降り注ぐ。「ちょっとお父さん冷たい！」文句を言っても全然堪えてない。「あいつにも食わせてやりてえなあ」父が想っているのはきっと都会に残された淋しい兎。気になるなら会いに行けばいいのにね。＜雨＞ #同題ss

yaya @0_0_0y0

はたっ、と、頬に落ちて、重いまぶたを。開いて、ああ。「目、閉じないで！」背中で支えたコンクリ塊、無理すんなよ。やがて重機のフォークが差し入れられ、一気に俺とお前が引き抜かれた。平気だ庇ってくれたろ、怪我してねえって。はたたっ、また頬に、「無事で良かっ、…」…雨。＜雨＞ #同題ss