「100mSv以下は安全」説はいつから語られはじめるのか?―JCO臨界事故報道を見直す:『読売新聞』

 3.11以後、日本では「100mSv以下にはリスクがない」あるいは「100mSv以下はリスクが観察できない」とし防護や安全対策を軽視ないし無視する説が広がりました(注1)。  なぜこうした説がひろまったのでしょうか。そもそも、この説はいったいいつごろから存在したのでしょうか。そのことを考えるために、JCO事故時の報道をふりかえってみることにしました。  「100mSv以下はリスクはない」や「100mSv以下ではリスクは観察できない」と語るひとは「この説は通説」だといいます。ほんとうにそうなのでしょうか。今回は、さしあたってまずは『読売新聞』の1999年10月から2000年2月までの記事を見ていくことにしました。 続きを読む
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dabitur @dabitur

「比較的高い五ミリ・シーベルト以上被曝していたのは二十人だった。同庁では「入院した三人の社員以外の被曝量は五十ミリ・シーベルト以下で、発がんなどの確定的な影響は極めて小さいとしているが、併せて調査対象となった周辺住民の希望者を対象に、健康診断と健康相談を受け付ける」(ibid.

2012-05-03 13:11:40
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