狂人演説(2012/05/12):「市民に分かりやすく説明すること」への軽視が存在するのではないか?
- nokkaranoumu
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以前から思うんですけど、「俺たち学者や学生は正しいから間違っている愚民はバカ」という病を持っている人はたくさんいますよね。
2012-05-12 12:01:12最近イヤな気分になったのは、「公共の福祉と公益・公の秩序ってどう違うんですか」と質問した理系に「知らないなんてバカじゃないの」と答えた法学クラスタの件でした。言ってることは正しくてもやってることは禍根を残す。これ市民は法学を馬鹿にするぞ。 http://t.co/quDILkzN
2012-05-12 12:02:34あと、歴史の件では、私は知らないので市民と同じ立場なのですが、「南京事件はすでに通説ができていて云々」とよくおっしゃるじゃないですか。市民が得られる情報ってWikipediaなんですが、ここでは両論併記じゃないですか。つまり市民と歴史学クラスタの得られる情報が一致していない。
2012-05-12 12:06:26それで通説の人がしばしばどうふるまうかというと、「通説を信じないなんてバカじゃないの。バカに説明しても理解しないんだからやっぱバカじゃないの。市民を軽蔑してやまない」なんですね。これ「歴史学は市民と敵対していてよい」ということになっちゃいます。
2012-05-12 12:09:45法学と歴史学がそうだった。私は哲学・倫理学だが、手元にある「史上最強の哲学入門」のエンタメ力を見ると、「じゃあ何で法学や歴史学はこの泥臭い市民寄りの戦術を採らないで、市民と敵対してあれ、と思うの?」と首をかしげるわけです。
2012-05-12 12:11:28いや、「市民と寄り添う作業はしんどいし割に合わない、文句があるなら状況を改善してみせろ、できないのに寝言いうなさっさと死ね」という意見は、わかるんですがそれは交渉じゃありません。何でそこまで敵対的な態度で相手に交渉するんですかね。受け手(市民)がそれを甘受すると思いますか?
2012-05-12 12:16:40難しいところは説明する必要はないですよ。でも、説明できるところは説明できますよね。5W1Hとかで。その程度は、扱っている領域がどんなに難しくても、できなきゃおかしいわけです(5W1Hだから)。
2012-05-12 12:19:30そのレベルで市民に説明できないとなると、本当は法学・歴史学クラスタは、市民に分かるレベルで説明する能力が(必要を感じないから)備わっていない、ということになるのでしょうか。俺は法学クラスタと市民両方の末席であるつもりなので、これはおそるべき恥ですが、皆さんそうは思いませんか。
2012-05-12 12:22:57そのためにみんな論理学とか、フッサールは現象学とか、ハイデガーは解釈学とか編み出して、論文の書き方として練り上げてきたんじゃないのか。論文の書き方はIMRaDとして大学で教える(某大学では教えなかったので俺は酷い目に遭った)。それに則って書く。それがなぜできないのか。
2012-05-12 12:26:06何かダラダラと書いていたが、要するに「学問を追及する」ことに対して副次的に「学問を市民に分かりやすくする(教育・報道)」ということがあって、後者は副次的だけど、軽視(敵視)されてすらいる、こんなのばかげている、ということなのです。皆に説明できないのってやはり恥ずかしいことですよ!
2012-05-12 13:01:14ということで今日のこの演説はここまでとします。引き続き「脳 回路網のなかの精神」の本を読める気力が湧いてきたので、ガリガリ読むぞー。では。
2012-05-12 13:02:44