「創発」の概念について

「創発」の概念について、今後付け加えていくためにとりあえずまとめてみた。
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木下秀明 @khideaki

創発26:過程がないものには発展がないので新しいものを発見することが出来ない。それまでの公式を機械的に適用すれば条件を無視して適用することも起こる。その時公式は現実を反映することなく空想的な詭弁的結論を提出する。安冨歩さんが指摘する「東大話法」の構造に似ているのではないかと感じる

2012-06-03 22:10:37
木下秀明 @khideaki

創発27:暗黙知と創発を一般概念として確立し、知の獲得過程を解明できれば、その知が本物であるか偽物であるか判定できる。これは非常に役立つものになるだろう。偽物の知は新たな問題への解決能力に欠ける。学校優等生が現実の問題解決能力に欠ける理由がこれで分かる。

2012-06-03 22:16:40
木下秀明 @khideaki

創発28:想定外への対応は現実の正しい分析と新たな知への過程が必要になる。本物の知としての暗黙知と創発の過程が必要だ。だが、暗黙知と創発の一般概念を知ったからといって、具体的な問題でそれを働かせる能力が身についたわけではない。具体的な問題解決には具体的な過程がある。

2012-06-03 22:18:58
木下秀明 @khideaki

創発29:実際のアイデアが暗黙知と創発において生まれるには、深い知識や専門性がいる。しかし他者が語ることが本物であるかどうかを感じる能力は、暗黙知と創発を知ることで飛躍的に高まるのではないかと思える。仮説実験授業を受けた子供たちは科学者への評価が鋭くなる。それと同じように。

2012-06-03 22:20:57
木下秀明 @khideaki

創発30:暗黙知や創発の概念はとても難しいものだがそれを身につけたくなる動機は、他者の言説を正しく評価したいという願いが強くなれば高まるのではないか。このようなものと深く関係している安冨歩さんが「東大話法」なる判定法を生み出した(創発した)というのは真に象徴的な出来事だと思う。

2012-06-03 22:23:41
木下秀明 @khideaki

創発31:公式的に、言葉から言葉への展開でものを語る人は、暗黙知と創発が働いていないのではないかと考えられる。結論だけを語って過程を語らない人間は本物の知を持っていない。物と物を直結する論理も偽物だ。物の間に成り立つ構造を語り、そこにある必然性を指摘する人間こそが信用できる。

2012-06-03 22:27:35
木下秀明 @khideaki

創発32:二つの構造に共通点を見つける発想は、どうして生まれてくるかは自分には分からない。だが、その二つの構造に注目できる自分の個性というものは関係が深いだろう。ランダムな存在からその二つが選ばれるのではなく、自分の個性がその二つの構造を必然的に結びつけるのだ。

2012-06-03 22:33:09
木下秀明 @khideaki

創発33:人間はその人生が違えば関わりのあるものが違い個性が違ってくる。この違った個性が創発の違いを生む。多くの人が創発を理解し、階層の違う二つの構造に共通点を見つけ創発行為を重ねれば素晴らしい知識が発見されるだろう。それは今の学校教育では難しい。しかし実現への努力をしたいものだ

2012-06-03 22:36:19