2012年5月27日 日本気象学会『放射性物質等の移流拡散問題 -モニタリング、予測、防災情報』実況まとめ。

2012年5月27日につくば国際会議場にて行われた、日本気象学会2012年春季大会シンポジウム『放射性物質等の移流拡散問題 -モニタリング、予測、防災情報』の実況まとめとなります。 春季大会HP:http://msj.visitors.jp/ <プログラム> 「放射性物質の大気輸送・沈着モデルの現状と課題」:国立環境研究所 大原利眞氏 続きを読む
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KNB @kw36_wav

#metsocj 筑波大恩田氏「その上で航空機モニタリングとの校正を行った所、従来の航空機モニタリングの値での偏差が判明し、改訂を実施し、新たな図が公表された。現在で信ぴょう性はかなり高くなっていると思われる」

2012-05-27 14:35:49
KNB @kw36_wav

#metsocj 筑波大恩田氏「またモニタリングの別の課題として、環境中への移行もある。土壌からの捲き上げや森林からの降下もある。例えば森林での測定結果、枯葉に多く沈着していること、地面近くと上部の傾向について判明」

2012-05-27 14:37:38
KNB @kw36_wav

#metsocj 筑波大恩田氏「山木屋地区での実施、この他河川でも調査も。水のサンプリングの結果を一部見ると、川底土は従来の細かい粒子への沈着が知られていたが、Bq/kgだけでの判断は難しいと。これらの場合は粒度補正が必要で、比表面積の値が必要になってくる」

2012-05-27 14:39:45
KNB @kw36_wav

#metsocj 筑波大恩田氏「例えばある粒径での均一な放射性物質分布の場合、粒径が小さくなると比表面積が大きくセシウム濃度も高まる。例えばこれを応用すると、細かい粒子の集積箇所でマイクロスポットの形成も考えられる。ホットスポットも同様に面積あたりで判断が必要」

2012-05-27 14:41:04
KNB @kw36_wav

#metsocj 筑波大恩田氏「また河川水のセシウム濃度と比較すると、底質のセシウム濃度とは粒度補正を行うと相関が見られると判明。重要なのは蓄積量はベクレル・平米、濃度はベクレル・kgという単位」

2012-05-27 14:41:49
KNB @kw36_wav

#metsocj 筑波大恩田氏「林については多くのセシウムが出ていたが、林内雨の濃度が高く反映されていr。リターも濃度が高い。ただ土壌侵食での河川へのセシウム流出、実はあまり多くない。一方で高いのは河川の底泥や浮遊砂」

2012-05-27 14:43:51
KNB @kw36_wav

#metsocj 筑波大恩田氏「まとめると、初期には正しい計測のプロトコルがなく、誤った情報が出てくる可能性があった。環境モニタリングについても6月スタートとなったが、もっと早く出来たのではないかとも思われ、仮にそうであれば初期沈着でヨウ素について判明した可能性もある」

2012-05-27 14:45:21
KNB @kw36_wav

#metsocj 質問「今後陸と海洋についての総合的な調査が必要になると思われるがどのような点を見るべきなのか」

2012-05-27 14:47:00
KNB @kw36_wav

#metsocj 筑波大恩田氏「データ自体は林野庁がとっているが、まだまだ多く沈着。例えば杉などの表面積が大きいものもあり、降下時に新たな汚染となる懸念もある。同時に再飛散についても見ていく必要がある」

2012-05-27 14:48:37
KNB @kw36_wav

#metsocj 質問「最近での瓦礫の話で物質そのものへの沈着が重要となってくるが、その場合は」恩田氏「瓦礫についてもその地域の沈着量によって放射能の含有量は左右されると。焼却での濃度が重要になるが、どこから来ているか、地域の汚染度を知るにはBq平米で見ることになると」

2012-05-27 14:51:12
KNB @kw36_wav

#metsocj 続いては、社会安全研究所の首藤氏から『災害情報の観点から見た原子力防災』の題です。

2012-05-27 14:52:45
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「元々は心理の専門で防災にも関与。心理ではつまり人は非常に多様で様々な行動心理を有する、と。これまでは防災分野のうち特に人間関係について。災害対策での情報収集と意思決定のプロセス、生活への対応など、また原子力分野にも防災などで深く関わっている」

2012-05-27 14:54:53
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「現在の原子力防災体制について、東海村臨界事故を契機に法が策定され4点ある。法規定による初動対応の迅速化、権限移譲による現地オフサイトセンターでの対応、SPEEDIとERSSという予測システムの活用、そして予測結果に基づく避難と屋内退避の実施」

2012-05-27 14:59:01
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「今回について見ると、初動対応の迅速化についていわゆ10条通報などは及第点にしても、現地オフサイトセンターは要因不足とオフサイトセンター自体が危険地帯のため事実上機能しなかった。」

2012-05-27 14:59:53
こばこ @kobako

社会安全研究所、首藤由紀さん、災害情報の観点から見た原子力防災。情報系の方がをこの場に呼ぶのは非常に珍しいと思う。分野横断型の考えが広がっていくのであれば、これは非常に嬉しい。#metsocj

2012-05-27 15:00:31
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「また予測システムも活用されてなかった。SPEEDIも利用はされていたが、避難判断には利用されてなかった。実際の避難や屋内退避も事前の計画よりはるかに広い範囲で行われ事前準備範囲を大幅に上回る結果で、官邸独断で次元の情報も不足し大きな混乱も招いた」

2012-05-27 15:01:14
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「防災関係機関の意思決定について、どのように住民に伝達するかを考えると3点ある。まず人は情報を処理する動物ということ、情報を正しく理解するということはどういうことか、更に情報でパニックが起きるのかどうかという点」

2012-05-27 15:02:33
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「『人間は情報処理をする動物と』つまり感覚器官を通じて情報を受け取り、知識や経験や記憶と照合して現状を把握して、どのように行動しようと意思決定を行い行動に移る。情報の段階でも従前有する知識が影響する」

2012-05-27 15:03:55
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「特に情報の理解については『文脈』が必要で、それ無しになると読めない人も出てくる。具体例として、日本海中部地震での『五区大津波』という区分と『極大津波』の解釈が挙げられる、効率を重視した情報が伝わらないケース」

2012-05-27 15:06:50
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「またJCでも『転換塔という』専門用語が病気の『てんかん』と外部には理解されてしまった。で救急隊も実際に被曝対策をほとんどせずに当たるケースも出てしまった」

2012-05-27 15:07:51
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「そしてエアインディアの航空事故。『モンブラン横を通過中』と『5マイル』の解釈の違いが事故になってしまった」

2012-05-27 15:08:59
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「つまり情報を伝えるのであれば相手側の文脈に合わせて情報を出さないと理解されない可能性がある、つまり相手を理解しないといけない」

2012-05-27 15:09:24
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「そしてパニックについて。不用意に情報を出すとパニックになるとよく言われるが、災害心理学ではパニックを直接的かつ切迫した危機を認知した人が限られた脱出経路に殺到したことによる社会的混乱とされ、社会規範から逸脱するとされる」

2012-05-27 15:10:31
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「ただしパニックには条件がある。つまり危険があると皆が認識していること、また脱出できる可能性があるが制約があること、人々の正常なコミュニケーションが取れない、のが条件。これらが欠けていると実は大きなパニックは起きない」

2012-05-27 15:11:55
KNB @kw36_wav

#metsocj 社安研首藤氏「実際にJCoの時、急いで避難した人は少なく、大多数は冷静な行動をとっていた。つまりパニックはほとんど起きないのが実情で仮に起きても局部的な事象にとどまる。これは人は一般的に合理性を考え自重する行動に移行することがあげられる」

2012-05-27 15:13:21
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