2012年5月27日 日本気象学会『放射性物質等の移流拡散問題 -モニタリング、予測、防災情報』実況まとめ。

2012年5月27日につくば国際会議場にて行われた、日本気象学会2012年春季大会シンポジウム『放射性物質等の移流拡散問題 -モニタリング、予測、防災情報』の実況まとめとなります。 春季大会HP:http://msj.visitors.jp/ <プログラム> 「放射性物質の大気輸送・沈着モデルの現状と課題」:国立環境研究所 大原利眞氏 続きを読む
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こばこ @kobako

その前はどこまでサンプリングすればいいか、土壌を混ぜるやり方の方法なども統一されていなかった。深さ5cmまでで採れば十分、袋に入れてしっかり混ぜるなどの方法を確立。これによって、昨年6月6日から2200か所のサンプリング。実況に基づくしっかりしたマップの完成。 #metsocj

2012-05-31 15:52:02
こばこ @kobako

その次に、移行がどのように行われたかを調べる。森林→土壌への移行は樹木の葉っぱを測ることにより実行、樹木の上部が高い、そして下部が高いという特徴。また、セシウム-137は細粒な土壌粒子に吸着しやすい特徴が有り。これを測定してホットスポットと勘違いする可能性。 #metsocj

2012-05-31 15:55:50
こばこ @kobako

まとめ。「事故を想定した土壌最終プロトコルが少なかった」「有る地域の蓄積量はベクレル毎平方メートルで測る」「早いうちのモニタリングが必要だった。戦略推進費が6/6にスタート。あまりに遅かった」「土壌・森林調査が早く出来れば、湿性・乾性沈着が予想できたのでは」 #metsocj

2012-05-31 16:00:47
こばこ @kobako

社会安全研究所首藤由紀さん、「災害情報の観点から見た原子力防災~避難から復旧・復興までの課題と教訓~」。 首藤さんのバックグラウンドは心理学・人間科学。専門は「事故・災害における人間の心理と行動」「災害心理学」「ヒューマンファクターズ(安全に関する人的要因)」 #metsocj

2012-05-31 16:07:47
こばこ @kobako

仕事は、災害と人が関わるところ、例えば防災体制の在り方、今回の原子力防災体制もその中に入る。 その原子力体制について、4つの大きなものが事故以前から言われていた。「初期対応の迅速化」「現地OFCを中心とした体制確立」「予測システムの利用」「避難と屋内退避」 #metsocj

2012-05-31 16:12:00
こばこ @kobako

「初期対応」については及第点?「OFC」は機能せず。「予測システム」はERSSについては今回の災害の対象外。SPEEDIは満足には利用されず、「避難と屋内退避」は20km避難、30km屋内退避と、一応の指針は出した。 #metsocj

2012-05-31 16:15:29
こばこ @kobako

災害時に「情報」を活用する上で重要な事。人間は情報を処理する動物。→行動を取るために情報が使われるという観点は必要。 人が情報を正しく理解するにはどうすればいいか?→ 誤解・錯誤は当たり前。情報を理解するためには「文脈」が必要である。同じ文脈を持たないと大惨事に #metsocj

2012-05-31 16:20:39
こばこ @kobako

例えば、日本海中部地震津波での警報文「五区:大津波」を「極大津波」と誤解釈されたこと、JOC事故での「転換塔で」が「てんかんで」、エアーインディア機墜落事故の「モンブランの横を通過」→「モンブランまで5マイル」。生命にかかわるところでの「文脈」を持たない誤解が。 #metsocj

2012-05-31 16:24:07
こばこ @kobako

災害時に情報を活用する上で大事なこと3つ目に、「パニック」について。 パニック4要素・発生条件について解説。 合わせてJCOの時にもパニックが起きていないことを紹介。発生条件を満たすケースはかなり稀である。災害時に人間は合理的な行動を取る。起こっても局部的現象。 #metsocj

2012-05-31 16:32:32
こばこ @kobako

むしろ、危険情報を受け取ってもすぐには行動に移さない傾向。確認をしてから、そのあと「意志決定」する。 問題として発生するのは「元となる情報が曖昧な時」この場合、どう判断し行動するか。このなかで流言やデマも発生する。 #metsocj

2012-05-31 16:34:27
こばこ @kobako

質問。「SPEEDIの情報が出されていれば、パニックが起きたのでは?」「我先に避難を急ごうとする種類のパニックは起こらなかったのでは。」質問「今回は防災体制の枠を超えたものではなかったか。」「特措法での範囲は超えていたが、その想定の外にも備えるべきだった。」 #metsocj

2012-05-31 16:40:14
こばこ @kobako

最後の発表は気象研五十嵐さん「事故調査報告書を読む」 特に、民間事故調査書について、SPEEDIの項を中心に。(内容については実際に読めばいいので感想のみをここにはメモ。自分はamazonでポチりました) #metsocj

2012-05-31 16:47:26
こばこ @kobako

感想=講演者の感想。 「被害住民の命・尊厳を守る視点を重視し、被害拡大を防止」「複合災害にも耐えるシステム」「恣意的な判断の介入が出来ないシステム」「国民の納得できる有効な放射性物質情報を迅速に提供できる仕組みの確立」「有効利用のためのリアルな演習」が重要。 #metsocj

2012-05-31 16:49:55
こばこ @kobako

全ての発表が終わり、ディスカッション。司会は気象研三上さん。(自分で録音してたので書き起こしをあまりしていない…。 録音自体は公式でもやってたらしいので良い…よなぁ。) #metsocj

2012-05-31 16:56:17
こばこ @kobako

一部書き起こし。 SPEEDIに関して。初期値が明らかにならないデータを出してもScienceとして忠実でないとして、口をつぐんでしまうというのは致し方がないのでは。ただ、気象学は社会とも繋がっている。その観点からだともっとやりようはあったか。 #metsocj

2012-05-31 16:59:34
こばこ @kobako

災害時にワンボイスは重要。天気予報も、例えば環境研がさらに正確な物を出せるからと言って出してしまうと何を使えばいいのか混乱する。(註:例えとしてこれはどうなのか…。)原子力災害情報はひとところから出すべきであろう。(発言者不明。あとで補完出来たらします。) #metsocj

2012-05-31 17:01:51
こばこ @kobako

学会として取り組めること。恩田さん「地球科学学者の社会への露出が必要である。放射能の専門家は危険を煽りすぎ。遮蔽するだけで安心なものを住民が危険だと思い、話が進まなくなる。気象学者の声だしは必要。」「片思い的に情報を出すのは良くない、受け手の意見も聞くべき」 #metsocj

2012-05-31 17:04:36
こばこ @kobako

シンポジウムの起こし終了。 まずやはり、災害情報系の講演者がシンポジウムに出ていたということにインパクトを感じた。講演で、首藤さんが入っている学会として、災害情報学会を含む、各種情報系学会の名前をずらっと並べて、「みなさんの中に入られている方は少ないですが」と #metsocj

2012-05-31 17:09:11
こばこ @kobako

仰ってたけども、実際そうだろうし、そのような状況で呼んでお話を、というのもなかなか面白い、と感じたところ。(因みに自分は災害情報学会だけ。地域安全には入ろうと思ったり思わなかったり。)学問の横断的交流をこれから望みたいな、と個人的には。 #metsocj

2012-05-31 17:11:10
こばこ @kobako

また同時に、この放射性物質問題に関して気象学者がどのように接していくべきか?というところへの「迷い」が垣間見えたかなとも。あまり積極的に行けなかったことへの反省からの自分たちでやらないと、との「力み」も見える。他分野・ユーザーの声を聞いて行くべきだろうと感じた。 #metsocj

2012-05-31 17:21:57
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