深夜の聖徳太子関連書籍レビュー
ことのはじまり
本棚晒しの波に乗って私もあまり役には立たないだろうけど神霊廟うんぬんで買った本を晒そうと思い立ったものの、めんどくさくなって布団にぶちまけたままになっている
2012-06-11 00:23:22聖徳太子一般論
聖徳太子 (岩波新書) 吉村 武彦 http://t.co/paDmjAcR 歴史文献をどのようなスタンスで読みこむべきかなど、文献リテラシーを含めた現代の聖徳太子論入門編という感じです。ページ数もさほど多くないのでとても読みやすいです。
2012-06-11 00:40:29「聖徳太子」の誕生 (歴史文化ライブラリー) 大山 誠一 http://t.co/V8x46ZN9 所謂聖徳太子虚構説の論客である大山氏の本です。聖徳太子の誕生を長屋王の政変と関連付けて考察したり、久米皇子をヤマトタケルの伝承の元とする見解がおもしろいです。
2012-06-11 00:46:04聖徳太子信仰の成立 (古代史研究選書) 田中 嗣人 http://t.co/RJpgFMmx こちらも聖徳太子虚構説…というか、潤色に満ちた古代文献を現代の科学的論拠に基づいて解釈しなおそうという先駆けのような本です。ちょっと内容が古いのであまりおすすめはできないかなぁ
2012-06-11 00:49:15@oziya_magicrice これたしか家系図の表記で「尻大王」っていうのがあってそこのインパクトで全部もってかれた記憶があります
2012-06-11 00:51:22さっきの本は、聖徳太子信仰とタイトルに入っているものの、聖徳太子信仰の中身について多く語っている本ではないのでその点注意が必要かなと思います←思いっきりひっかかった奴
2012-06-11 00:54:33聖徳太子の歴史学――記憶と創造の一四〇〇年 (講談社選書メチエ) 新川 登亀男 http://t.co/tPIZlL9D これこれ、個人的にこの本はとてもおすすめです。聖徳太子信仰について、日本書紀のうんちゃらとかって前にも語りましたね。ぜひおすすめ
2012-06-11 00:58:01聖徳太子人物考察
聖徳太子 亀井 勝一郎 http://t.co/2jLwMYpg 叔父であり、政治の世界での父のような存在である馬子との対立を軸に、十七条憲法の中に見える実践的な菩薩道にいたるまでの厩戸皇子の成長と、晩年の苦悩を考察を交えてひも解きます。個人的におすすめしたい一冊
2012-06-11 01:10:38↑こちらの内容に誤りがあったので少し訂正。馬子と厩戸が叔父甥の関係にあるような書き方をしてしまいましたが、蘇我稲目の子、馬子の姉にあたる堅塩媛、小姉君がともに欽明帝に入内して堅塩媛から厩戸の父の橘豊日皇子(用明帝)、小姉君から母の穴穂部間人皇女が生まれたので、馬子が厩戸叔父というのは誤りです。失礼いたしました(おじや)
斑鳩の白い道の上に―聖徳太子論 (1978年) (朝日選書〈103〉) 上原 和 http://t.co/x65upfMt 父厩戸王の教えを守り、国を守るために自らの命を投げ打つという山背王の悲壮なまでの自己犠牲が、玉虫厨子の考察と共に語られます。これもなかなか
2012-06-11 01:20:19聖徳太子 1 (集英社文庫) 梅原 猛 http://t.co/4uBF0bH4 全部で4冊あり、計およそ2000頁。聖徳太子が摂政を務めた当時の隋をはじめとする東アジアから論が始まる大スケール。特に十七条憲法と冠位十二階を対応させて読み解く太子の思想の解釈が面白いです。
2012-06-11 01:27:54法隆寺論
隠された十字架―法隆寺論 (新潮文庫) 梅原 猛 http://t.co/Yg4G7uOB 曰くつきの法隆寺といえばまずこれ。明治17年になるまで夢殿の中に隠されていた救世観音や五重塔の須弥山に隠された太子信仰の暗号などを緻密な文献考証と哲学者の著者自身の想像力で読み解きます。
2012-06-11 01:38:11続き…聖徳太子の上に寺が立つっていうことの元ネタ自体この本から来たのではないのかなぁと思うのですが… 聖徳太子と藤原氏の関係について何かを求めてらっしゃる方にはぜひ読んで!とりあえず読んで頂きたい!一冊です。
2012-06-11 01:40:19