牧眞司の文学あれこれ2
(21) トマス・ピンチョン『LAヴァイス』(新潮社《トマス・ピンチョン全小説》)★
2012-07-01 14:00:51(23) クリストファー・プリースト『奇術師』(ハヤカワ文庫FT)
2012-07-01 14:01:11(24) イアン・マクドナルド『サイバラバード・デイズ』(《新☆ハヤカワSFシリーズ》)★
2012-07-01 14:02:09(25) ポール・オースター『ブルックリン・フォリーズ』(新潮社)★
2012-07-01 14:02:18(28) カーレン・ブリクセン『運命綺譚』(ちくま文庫)
2012-07-01 14:02:55(29) エベリオ・ロセーロ『無慈悲な昼食』(作品社)★
2012-07-01 14:03:03(30) レイ・ブラッドベリ&サム・ウェラー『ブラッドベリ、自作を語る』(晶文社)★
2012-07-01 14:03:12(31) マーヴィン・ピーク『死の舞踏』(創元推理文庫)
2012-07-01 14:03:21(33) アンドレア・ヴィターリ『レモンの記憶』(シーライトパブリッシング)★
2012-07-01 14:03:38(34) 大森望『21世紀SF1000』(ハヤカワ文庫JA)★
2012-07-01 14:03:49(35) アリステア・レナルズ『武道館にて。』(はるこん実行委員会《ハルコン・SF・シリーズ》)★
2012-07-01 14:03:59(36) 東雅夫『怪談文芸ハンドブック』(メディアファクトリー)★
2012-07-01 14:04:09(37) 今西錦司&吉本隆明『ダーウィンを超えて[今西進化論講義]』(朝日出版社《LECTURE BOOKS》)
2012-07-01 14:04:19プリーストを立てつづけに読んだおかげで、どうも、ふつうのSFがあきたらない。アイデアを披瀝する、テーマを前景化する、物語をふくらませる――そのどれかが一義になるあまり、小説が粗くなりがち。 (続く
2012-07-01 21:10:55この弊は、ある程度SF固有の事情(ファンタスティックな設定を読者に納得させなければならない)もあるが、しかし、SFにかぎらずだけではなく多くの文芸が陥っている気もする。 (続く
2012-07-01 21:11:45それを覚悟で“あえて”突っ走っているなら、もしくは小説の体裁など凌駕する独自性があれば、それはそれで凄い。むしろ、そんな作品のほうがぼくは好きなくらいだ。しかし、そこまでの作家・作品はそうそうない。
2012-07-01 21:12:06てなことを考えながら、大森望・日下三蔵編『拡張幻想』(創元SF文庫)読了。年刊傑作選なのでそれなりの水準は保っているが、残念ながら、仰天するような作品はない。今年度版にかぎっていえば、オリジナル・アンソロジーの『原色の想像力』や『NOVA』のほうが、ぼくは面白かった。 (続く
2012-07-01 21:28:19収録作で文句なしに楽しめたのは、恩田陸「交信」、宮内悠介「超動く家にて」の二篇。しかし、どちらも、豪腕投手がほわっとスローカーブを繰りだしたみたいな作品です。絶妙なんだけど、年刊傑作選のなかでこれがベストというのは、ちょっと寂しい。 (続く
2012-07-01 21:28:39しかし、手練の恩田さんはともかく、宮内さんはとてもデビューまもないとは思えない。あくまで作品からの印象なんだけど、なんか余裕しゃくしゃくで多彩な作品を書きわけているって感じ。
2012-07-01 21:35:07作品そのものの出来はともかく、創元SF短編賞受賞作の理山貞二「〈すべての夢|果てる地で〉」の結末には笑った。Kってあのひとかいっ!
2012-07-01 21:35:17すみません。不真面目で。みんなも読むといいよ-。これで泣くか笑うかで、自分のSFファンとしての品格がわかるよ-。RT @makioono そこは笑うところではなく、ウルウルするところです。>受賞作の理山貞二「〈すべての夢|果てる地で〉」の結末には笑った
2012-07-02 07:40:58