クローズアップ現代「危険性増す“脱法ハーブ” どう食い止めるか」書き起こし・ほぼ完全版 #nhk 

6月25日に放送されたものを文字起こししています。 進行:森本健成アナ ゲスト:舩田正彦(国立精神・神経医療研究センター)
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冒頭のVTR

とし @toshihiro36

<ナレーション> 大阪・ミナミの街を暴走する車。女性二人がはねられ、けがをしました。逮捕された男は、脱法ハーブを吸って運転していました。商店街のアーケードでも車が暴走。いま各地で同じような事故が相次いでいます。規制の対象ではなく、誰でも手に入れられる脱法ハーブ。

2012-06-25 19:58:12
とし @toshihiro36

<ナレーション> 幻覚や意識障害を引き起こす、危険な作用があります。取材を進めると、覚せい剤に似た成分の脱法ハーブが出回っていることがわかってきました。初めて、その製造現場を取材。そこでは新たな脱法ハーブが規制をかいくぐって、次々と作りだされていました。

2012-06-25 20:03:28
とし @toshihiro36

<ナレーション> 若者を中心に広がる脱法ハーブ。どうしたら、食い止めることができるのか。その実態に迫り、考えます。

2012-06-25 20:06:10

ここからスタジオです

とし @toshihiro36

森本:こんばんは、クローズアップ現代です。「脱法ハーブ」ハーブという、一見有害でなさそうな言葉の響き。店ではお香や観賞用として売られています。しかし実際はこれを吸うと幻覚や意識障害、時には死にも至らしめる危険な薬物です。

2012-06-25 20:11:03
とし @toshihiro36

森本:タバコ感覚で使用ができ、去年の秋ごろから急速に蔓延し始めました。なぜ「脱法」と呼ばれるのか。それは法の規制を逃れているからです。こちらをご覧ください。日本では覚せい剤や大麻などの薬物は、それぞれの法律で取り締まっています。

2012-06-25 20:14:39
とし @toshihiro36

森本:さらにそれ以外にも人体に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、規制の対象になっている化学物質があります。ところがそうしたものに作用が似ているにもかかわらず、規制の対象になっていない化学物質があります。こうした化学物質と天然のハーブを混ぜることによって、脱法ハーブは作られています。

2012-06-25 20:18:49
とし @toshihiro36

森本:法の網から逃れている、「脱法」と言われる所以です。唯一規制されているのは吸引するための商品として販売することですが、店はあくまでもお香や観賞用だとうたっています。販売店は急増し、厚生労働省が確認しているだけでも、全国で400近くに上ります。

2012-06-25 20:23:04
とし @toshihiro36

森本:事実上、製造・販売・所持・使用いずれも取り締まりがされない脱法ハーブ。まずは、その実態です。

2012-06-25 20:25:14

VTRが流れます

とし @toshihiro36

<ナレーション> 交番のそばで堂々と看板を掲げる脱法ハーブの販売店。いま全国で、こうした脱法ハーブを扱う店が急増しています。一袋3グラム入りで4500円程度。この店では一晩で10万円ほどを売り上げるといいます。現在の法律で禁止されているのは、吸引目的で販売することだけです。

2012-06-25 20:30:12
とし @toshihiro36

販売店・店長:当店ではお香として販売していますので、法律に触れていないというのもひとつですし。 使い方は、どんなものでも購入者の自由ですし、その辺まではちょっと干渉していないですね。

2012-06-25 20:34:43
とし @toshihiro36

<ナレーション> 自動販売機も出現、脱法ハーブが子供向けのおもちゃのように売られていました。誰でも買える状況が広がっているのです。脱法ハーブを普段から吸っているという20代の男性です。毎週のように友達と集まり、脱法ハーブを吸っているといいます。

2012-06-25 20:38:42
とし @toshihiro36

<ナレーション> その様子をビデオで撮影しては、吸引で変わる自分たちの姿を見て楽しんでいます。男性が撮影した映像です。集まったのは、公園にある公衆トイレ。タバコの葉を抜き取り、脱法ハーブを代わりに詰めています。手前の若者は2口ほど吸うと、その場にしゃがみ込みました。

2012-06-25 20:43:01
とし @toshihiro36

男性:なんか、すごい酔っぱらった感じになるんですよ。心臓がバクバクして。こいつはもう立っていられないから、とりあえず座って吸ってるんですよ。

2012-06-25 20:46:03
とし @toshihiro36

<ナレーション> 少し前までおとなしかった若者が、突然声を出して笑いはじめました。 男性は脱法ハーブを吸い始めておよそ1年、徐々に強いハーブを求めるようになったといいます。

2012-06-25 20:48:45
とし @toshihiro36

男性:最近の新しい効くのが出てきて…もうちょっとぐらいなら大丈夫だろうみたいな感じで。どんどん強めのやつをやって、みたいな感じです。

2012-06-25 20:51:09
とし @toshihiro36

<ナレーション> 強い作用を引き起こすという脱法ハーブ、どんな成分が含まれているのか。街で売られているものを集め、専門家に分析を依頼しました。成分を抽出し、含まれている物質を特定します。これまで多く出回っているのは、大麻に含まれる成分に似た合成カンナビノイドと呼ばれる物質。

2012-06-25 20:57:00
とし @toshihiro36

<ナレーション> 幻覚などを引き起こすとされています。 ところが今回、これまでに見られなかった物質が検出されました。α-PVPと呼ばれる、まだ規制されていない新しい物質でした。体にはどのような影響があるのか、マウスに投与して調べました。

2012-06-25 21:03:32
とし @toshihiro36

<ナレーション> 実験を始めて10分、何もしていないマウスが落ちついているのに対して、α-PVPを与えたマウスは止まることなく動き続けています。2時間の運動量を調べると、通常のマウスの実に30倍。従来の脱法ハーブと違って、高い興奮状態が続くことがわかりました。

2012-06-25 21:09:00
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