- chitanda_L
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漫研では摩耶花と河内先輩のポスター作成が始まっていました。ポスターだけじゃなく、制作過程そのものを見世物にしてお客さんを集める、一種のショーですね。摩耶花にそんな意識はないと思いますけど、イラストを描く様子なんて普段見る機会はないでしょうから、客引きには十分です。
2012-07-28 22:09:46これは対決ではありません。摩耶花が描き、河内先輩が色塗りをして仕上げる共同作業です。萌えるやつ、という要求どおり、かわいらしいイラストですね。里志がワイルド・ファイアに備えて様子を見に来ましたが、摩耶花は周りには目もくれず、真剣な顔つきで筆を走らせています。
2012-07-28 22:10:45里志は声をかけずにその場を後にします。邪魔したくなかったのでしょう。漫研内の事情はわかっていないはずですから、このポスター作成の裏側も見えていないと思いますけど、里志にとっては、摩耶花が一所懸命にがんばる姿を見られただけで満足だったのでしょうね。
2012-07-28 22:12:41いよいよお料理コンテスト『ワイルド・ファイア』が始まります。ある意味文化祭編最大の山場です。このワイルド・ファイアを境に本格的な謎解きが始まるのですが、それはとりあえず後にします。
2012-07-28 22:13:12待機する里志と千反田さんの前に、谷君が現れます。料亭の息子・須原君をチームに引き入れ、勝ちに来ているようです。まあ谷君にとっては勝負ですからね。一方の里志にとっては、全然そんなつもりはないので、かなり冷めた様子。その様子に違和感を覚えたのか、千反田さんが不思議そうに見つめます。
2012-07-28 22:13:45いつもにこにこいい笑顔の福部里志にしては、珍しく無表情になってますからね。いつも笑っている彼が時折見せるこの無表情は、あまり見慣れていないので、かなり冷たい印象を受けます。ちょっと怖いですね。
2012-07-28 22:14:21ここにも里志特有のパーソナリティが見え隠れしています。谷君を嫌っているというよりは、谷君が自分の考え方やモットーに合わないことを(無自覚ですが)持ってくるので、嫌な気持ちになるのでしょう。
2012-07-28 22:17:35里志が作る予定だったのは「福部流海鮮チャーハン」。しかしお米を炊く必要があるので、チャーハンを作るには必然的に大将にならなければなりません。遅れてやってくる予定の摩耶花を大将に据えていますから、自信があったであろう海鮮チャーハンのお披露目は泡となって消えます。あわれ。
2012-07-28 22:17:58(鍋で炊くので、先鋒の人にご飯を炊いてもらえば中堅でもチャーハンは作れますけど、そこから20分以上間が空くので、試食タイムの時には冷めてしまいます。ご飯はやっぱり最後によそって出すべきですから。今回里志が作った豚汁のように、温めなおせるなら別ですけど)
2012-07-28 22:19:17先鋒は里志。中央に用意された食材は早い者勝ちです。得意料理を封じられた里志は、豚汁を作ります。煮干の頭とはらわたを取り除くなど、下処理はなかなか丁寧ですね。しかし、いちょう切りにしてから一切れ一切れにピーラーをかけるというミス。結局そのタイムロスが響き、1品しか作れませんでした。
2012-07-28 22:19:54(大きなミスではなかったのですけど、このことが中堅の千反田さんの大きな失敗に、間接的につながったのではないでしょうか。私にはそう見えました)
2012-07-28 22:20:30このとき、里志はスプーンで味見をしています。道具入れの中から何かを探そうとして迷っているシーンがありますが、おたまが見つからなかったのです。スプーンはその代わりです。
2012-07-28 22:20:53中堅は千反田さん。4話でおにぎりを振舞ったことがありましたが、そのときはおにぎりだけでした。千反田さんの料理の腕前は、この時点ではまだ未知数。しかし、本人は腕まくりをして「お任せください」と自信満々。豪農千反田家息女・千反田える嬢の真の実力が明らかになります。
2012-07-28 22:21:33鮮やかな大根の桂剥きから、甘酢みょうがの大根巻きを手早く作ります。それから米の拝み洗い。ぎせ焼きに甘えびの刺身、いも餅と、すさまじい速さで料理を並べていく千反田さん。たった20分の間におかずを4品。しかもお米まで炊くという手際のよさ。こ、これは相当の手練れ!
2012-07-28 22:24:32実況席もこの千反田さんの手際のよさに注目しますが、ここである問題が。里志も遅れて気づきますが、このワイルド・ファイア、助言は禁止です。それに助言したところでどうにもなりません。千反田さんは、もちろんこの問題にまったく気づかず、そのままタイムアップ。残るは大将のみ。
2012-07-28 22:25:52千反田さんの働きは大変すばらしいものでしたが、その頑張りが仇となります。大将の出番が後に控えているにもかかわらず、食材を使い切ってしまったのです。たぶん、里志が1品しかできなかったのをカバーするために、つい張り切ってしまったのでしょう。……ちょっと好意的に解釈しすぎでしょうか。
2012-07-28 22:26:21その頃摩耶花は、まだ漫研内でポスターを描いていました。焦る気持ちを抑えながらなんとかラスト1枚を仕上げて、急いで教室を飛び出します。しかし廊下は人でいっぱい。強引に潜り抜けて、階段から昇降口へ。この時点ですでに3分ほどの遅れが生じていますが、果たして間に合うでしょうか。
2012-07-28 22:29:41靴を履くのに手間取り、まぶしい日差しに眩みながらも、懸命に走って校庭にたどり着きます。姿を見せた瞬間、千反田さんと里志が安堵の笑顔を浮かべますが、注目を浴びた摩耶花は少しだけ怯んだような様子を見せます。……コスプレのまま来ちゃいましたからね。恥ずかしいんですね。
2012-07-28 22:30:03一難去ってまた一難。食材が残っていないキッチンの中で、摩耶花は呆然と立ち尽くします。中央の食材かごに残っていたのは、色の悪いたまねぎだけ。他にはねぎの余り、大根の残り、にんじんの頭、甘えびの殻……食材というのもはばかられるような粗末なものばかり。さすがにこれは万事休すか。
2012-07-28 22:31:21それでも摩耶花はあきらめません。何か、なんとかできないか、必死になって考えます。千反田さんがものすごくとぼけたことをつぶやいてますが、いや、それはいくらなんでもあんまりな発言じゃありませんかちーちゃん。里志も突っ込みたくなりますよ。原作どおりだからおそろしい。
2012-07-28 22:33:09ファタ・モルガーナの大将谷君がオムレツを完成させます。他のチームも仕上げに入る中、まだ摩耶花は動き出せません。この材料ではせいぜい野菜炒めくらいしか思いつきませんが、野菜の切れ端程度では、ちょっと見映えが悪すぎますよね。千反田さんの料理の後では特に。
2012-07-28 22:33:38と、そのときどこかから里志の名前を呼ぶ声が。五感の鋭い千反田さんが、その声にいち早く気づきます。実況を制して耳を傾けると、部室の窓から大きな声で呼びかける男子生徒の姿が。我らが主人公、省エネ主義者の折木奉太郎です。……ああ、省エネ主義らしからぬことを……ある意味一大事です。
2012-07-28 22:35:43