九国大公開FD研修会

ファカルティ・ディベロプメントの代表例として
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山本 啓一 @kyamamoto

メンバーシップ型雇用と、一流大学が生み出す人材が親和性があった。現在もそれは相変わらず引き続いている。なぜならその背後に、日本的「奉公」の考え方がある。日本の労働運動は企業内組合が年功序列を認めさせた経緯がある。 #ashida0801kiu

2012-08-01 17:22:11
山本 啓一 @kyamamoto

労働組合が、労働者の能力を評価・尊重しようとしなかった。だから高学歴・高偏差値の社員と労働運動が親和性を持った。だから今でもスペシャリストを目指すという教育が機能しない。 #ashida0801kiu

2012-08-01 17:24:53
山本 啓一 @kyamamoto

受験勉強は日本の若者の人材育成に効いている。高偏差値の学生は就活を受験勉強のようにしている。大学の先生(自主的に勉強をする人たち)と接することで勉強に対する考え方を変えられる。特に、できない学生が大学に入ってくるのはいいこと。キャンパスを体験できる。 #ashida0801kiu

2012-08-01 17:34:55
山本 啓一 @kyamamoto

アルバイト、サークル活動、恋愛などによって、学生のコミュニケーション能力は、研修なんかよりもはるかに育成される。受験勉強によって外部の世界を意識している。一人暮らしをすると自活の意味を少しは理解する。 #ashida0801kiu

2012-08-01 17:41:43
山本 啓一 @kyamamoto

一人暮らしをしているやつはアルバイトの収入がすべて可処分所得。10万以上可処分所得がある社会人とは1000万以上の年収がある人間。そういう学生が営業マンになって顧客のニーズを本当に理解できるか。 #ashida0801kiu

2012-08-01 17:46:35
山本 啓一 @kyamamoto

高偏差値の学生が自然と基礎学力とハイパー・メリトクラシーをつけているのに、下位大学はそれにどう対抗するのか。スペシャルな教育をしつつも、メンバーシップ型人材をどう生み出すか。これがこれからの日本の人材像を考える上で大切なポイント。 #ashida0801kiu

2012-08-01 17:48:24
山本 啓一 @kyamamoto

最後のセクション。カリキュラムの話。3つのポリシーのうち一番大事なのがカリキュラム ポリシー。カリキュラムとは、どうしようもないやつを入れたとしても、それを拾っていくパスがそこここにあって、学生が成長できるようになっていなければいけない。 #ashida0801kiu

2012-08-01 17:54:45
山本 啓一 @kyamamoto

カリキュラムがきちんとしていて履修の中にあいている穴をうめられるような仕組みができていれば、学力の低い学生を救う教務機能となる。 #ashida0801kiu

2012-08-01 17:56:48
山本 啓一 @kyamamoto

大半の私大は20単位しか必修科目がない。残りの100単位をすべて自由に取れてしまう大学もある。それは学生の成長を全く前提としていない。自由選択制だと科目が毎回リセットされてしまう。積み上がらないだけでなく基礎・基本課程も用意されない。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:01:43
山本 啓一 @kyamamoto

例えば、リメディアル教育も、大学だと高校とは違うもっと深い授業ができるはず。「高校の教員は自分に何を教えてきたんだ」と思わせる教育ができるのがリメディアル教育。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:05:38
山本 啓一 @kyamamoto

さらに、4年後の仕上がりを意識してリメディアル教育をやらなくてはいけない。将来を意識させないとりあえずの勉強をさせることは、そういう勉強が苦手な学生に対して、かわいそう。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:06:46
山本 啓一 @kyamamoto

概論授業だと、自分が読んだこともない本について、語らなくてはいけなくなる。高校までの授業は、自分が読んだこともない内容について語っている。大学では、先生に一番得意な話をさせれば、学生は伸びていく。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:09:56
山本 啓一 @kyamamoto

必修科目をたくさん持っている大学は、「大学でこれくらいの科目を勉強しないと、勉強したことにならない」と考えている、といえる。多くの大学では必修科目が少なすぎる。勉強好きの学生を作れないのは、必修科目で学生の頭を深められてないから。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:12:06
山本 啓一 @kyamamoto

偏差値40台の大学で、必修科目がないと、学生は何も身につかない。本人任せ。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:15:09
山本 啓一 @kyamamoto

@izyuxa 今日は講演会をツダってます。これは講演録です。

2012-08-01 18:16:06
山本 啓一 @kyamamoto

ヒューマンな管理(担任)ではなく、履修モデルに従った履修管理者(履修担任=シラバス大腸作成者)を組織するべき。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:18:03
山本 啓一 @kyamamoto

口が悪い人なのです(笑) RT @izyuxa: なるほど!山本先生にしては言葉がちょっと…って思ってたら、そういう事だったのですね

2012-08-01 18:21:56
山本 啓一 @kyamamoto

芦田先生がいうシラバスとは、「学校が4年後の目標と受入学生の能力の現状を踏まえて、何をどんなふうに教えたいかを明示的に示したもの」。いわば専門教員の第二の論文。

2012-08-01 18:23:45
山本 啓一 @kyamamoto

シラバスには、シラバス台帳(4年間の仕上がり目標と学年末の仕上がり目標を明示したもの)が必要。次にシラバスとコマシラバス。シラバスにはカリキュラムリーダー(担当教員じゃない)のコメントが入っている。その次はコマシラバス。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:33:29
山本 啓一 @kyamamoto

コマシラバスを見ると、授業が面白いかどうか分かる。日本史の授業で、吉田松陰の専門家なのに、古代時代からはじめるのはおかしい、ということが言えるようになる。吉田松陰からはじめてくれと言える。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:35:00
山本 啓一 @kyamamoto

シラバスに履修判定資料(学ぶべき重要なキーワード)を記載させる。それがそのまま試験管理になる。最後に学生アンケート。設問の最初に、シラバス通りに進んだかどうかを効いている。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:38:43
山本 啓一 @kyamamoto

きちんと期末試験をやらないと、教育力は上がらない。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:40:54
山本 啓一 @kyamamoto

必修カリキュラムの科目体制とは、科目数を減らし、科目単位数を増やすべき。できれば学期を細分化できれば、期ごとに履修目標が見えやすくなる。担当する教員の責任を増やしていく。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:45:43
山本 啓一 @kyamamoto

できない学生は、予習復習ができない。予習復習ができないのは、学生のできが悪いのではなくて、授業に再現性と目標がないから。再現性とは、授業の後に参照できる参照性の高い教材があるかどうか。理解度を測るテストと模範解答が存在しているかどうか。 #ashida0801kiu

2012-08-01 18:51:44