”やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識”を読みました(式、表たくさん)

学習院大学 田崎先生の”やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識”(http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/radbookbasic/)を読みました。自分の身近に置きたい内容を書き出しました。色強調もしました。外部被曝、内部被曝の線量を大まかにでも具体的に求めて判断できるようになれそうなところがよかったです。またICRPでいわれていることの意味がはじめてわかったような気になったところもよかったです。どちらも自己流で考えたり理解できぬままでした。
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onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、崩壊のタイミング。核が時間とともに「俺ももう寿命が尽きた~」とか言いながら崩壊すると思いたくなる。でも、実際は全然ちがう。不安定な原子核の崩壊は、ギャンブル的に(かっこよく言えば、確率的に)デタラメにおきる。

2012-09-30 08:02:24
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、我々は物質世界の常識をほとんど化学反応から学んだ。だから放射性物質は「やっかい」。煮沸消毒、燃やす、微生物に食べさせる、それでも放射性物質を分解して無害にすることはできない。自分で勝手に崩壊するのを待つだけ。

2012-09-30 08:46:53

すでに自然にあびている放射線など

(事故後の放射線による影響をみるために、このすでに自然にあびている放射線の分を引かなければ成らないという。
 今、線量計で数値を測ったとすると、このすでに自然にあびていた放射線の量と事故後拡散した放射性物質による放射線の量を足したものになるからだと。
 自然にあびていた放射線量は昨年3月以前に計られているべきものなのだけれど、どこでも計られていたわけではないらしい。そのときは事故前の地上1mの空間線量率として {今の計測値から引く値として} 0.04μSv/hをつかってよいとのことです。)

onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、自然被曝の世界平均は年間で2.4 mSv。日本の自然被曝は2011 年末に発表された調査結果では年間で 2.09mSv(事故影響除く)。外部約 0.6 mSv、吸入内部約0.5mSv、経口内部約1.0 mSv

2012-09-30 13:19:32
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、日本医療被曝高、平均で年間3.87mSv。自然被曝のほぼ 2 倍。一部の人がきわめて高いか。飛行機に乗って高度の高いところを飛ぶと、普段よりも強い宇宙線浴びて余分な被曝。東京とニューヨークを往復で0.2mSv。

2012-09-30 13:23:42
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、雨のあとには空間線量率が少し増える。これは大気中を漂っていたビスマス214という放射性物質が雨といっしょに地面に降ってくるから。大気中のビスマスはラドンの崩壊で作られるもので、原子力発電所の事故とは関係ない。

2012-09-30 15:48:28

放射線は体にどう影響

onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、強い放射線を短い時間のあいだに被曝すると、人はダメージを受け、場合によっては死ぬ。だいたい1Svくらいの被曝で嘔吐したりする症状、10 シーベルトくらい被曝するとほぼ確実に死んでしまう。

2012-09-30 13:26:34
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、1Svの被曝で体が受けるエネルギーは体重1kgあたり約1J。10cmの高さから飛び降りたときに体全体が受けるエネルギーと同程度!それで嘔吐してしまう。放射線には普通の常識が通用しない典型的な例

2012-09-30 13:37:36

原子力の技術

onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、原子力いうのは、一言でいえば、普段は「ビクともしない」原子核を次々と分裂させてエネルギーを取り出す技術だ

2012-09-30 08:48:54
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、原子力の基本はウラン235の核分裂。中性子を衝突さす。十分に速度が遅いと高い確率でウランに吸収されウランはすぐ二つに分裂。いろいろな原子核になる。ヨウ素 31、セシウム137、ストロンチウム90もそう。

2012-09-30 09:00:03
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、ウラン核分裂連鎖反応。一気におきると爆弾。じわじわなら発電。連鎖反応ぎりぎりじわじわ続く状態が臨界。天然ウラン99%が238、核分裂する235 は0.7%。金をかけて天然ウランから235を分離。原爆純度は高。

2012-09-30 09:14:55

原子力発電所のやっかいな点

onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、発電所やっかいな問題。①ウラン核分裂時、放射線がどんどん飛び出す。すさまじい放射線源。②放射性廃棄物。分裂後残る原子核はすべて不安定。放射線を出し熱を出す。半減期の長いのは何十年間も出し続ける。実にやっかい。

2012-09-30 09:25:32

ICRPの勧告の考え方

onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、原爆被害の疫学調査Life Span Study重要。癌発生は被曝線量に比例と。1Svで、癌になる人1.5倍。100mSv以下はばらつき大きい。100 mSv よりも少ない被曝で癌が増えるかわからないという所以。

2012-09-30 13:52:59
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、けっこう多くの放射線を被曝、弱い放射線を長いあいだにわたって被曝した時、話はもっとじれったく、被曝した影響が後からじわじわと顔を出し、何年、何十年たった後に癌になる確率が少し高くなるとされている。

2012-09-30 13:32:47
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、ICRP①自然被曝以外に、実効線量が通算で1Svの放射線をじわじわと被曝すると、 癌による生涯死亡リスク5%上乗せ癌による生涯死亡リスクの上乗せは、自然被曝以外に被曝した実効線量に比例

2012-09-30 13:59:53
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/PneuprES )、原爆被曝は強いのを短い時間に浴びる急性被曝。長期的に浴びる場合、体への害は小さいだろう。体が修復する余裕があるから。そこで癌リスクを線量・線量率効果係数で割り、ゆっくり低線量被曝リスクとみなす。ICRPは2。

2012-09-30 14:18:00
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/PneuprES )、LNT仮説、効果係数2。被曝なし癌死リスク20%。1Sv被曝で癌1.5倍、30%に増。10%上乗。この10%を2で割り5%。①1Sv緩慢な被曝で癌死リスクが5%上乗せ。②線形閾値なし仮説。これがICRP見解。

2012-09-30 14:26:46
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、線 量小は発癌増に関係するかわからない。でも比例しているだろうと予想するのは素直な考え。これを線形閾値なし (LNT) 仮説自然被曝以外に生涯で通算100mSv被曝すると癌死リスク0.5%上乗せともいえる。

2012-09-30 14:08:13
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、ICRP公式の考えは一般の人々への危険がどの程度ありうるかを見積もり、判断のよりどころにするということ。癌による死亡者の増加を予想する計算式ではなく、個々人が癌で死亡する危険性を見積もるためのものでもない。

2012-09-30 14:31:24
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、ICRPはLNT仮説を採用。「100 ミリシーベルト以下の被曝なら影響はありません」は ICRPとは食いう。ただし自然被曝のばらつきは1~2mSvあり、ずっと低い線量の影響にICRPをそのまま使うの行き過ぎか。

2012-09-30 14:35:51
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、“as low as reasonably achievable”合理的に達成できる範囲でできる限り低く。被曝の害と他の利益を比べ被曝をできる限り低くする考え。LNT仮説はALARA原則と組合せてこそ意味を持つ。

2012-09-30 14:44:38
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