”やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識”を読みました(式、表たくさん)

学習院大学 田崎先生の”やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識”(http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/radbookbasic/)を読みました。自分の身近に置きたい内容を書き出しました。色強調もしました。外部被曝、内部被曝の線量を大まかにでも具体的に求めて判断できるようになれそうなところがよかったです。またICRPでいわれていることの意味がはじめてわかったような気になったところもよかったです。どちらも自己流で考えたり理解できぬままでした。
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onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、ICRP、事故などのない普通の状況では、一般人の自然と医療を除く)被曝量は年間 1mSv以下にと。「たまたま線量がちょっと高めの地域に引っ越して 1 年間暮らす」のようなのはOKという感じの意味。

2012-09-30 14:48:53
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、ICRP、事故がおこったとき基準。緊急時被曝状況(年間 20~100 ミリシーベルトの範囲のできるだけ低く)と現存被曝状況(年間 1~20 ミリシーベルトの範囲のできるだけ低く)。参考レベルを決める。

2012-09-30 14:54:06
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、子供の被曝は別格に考える。またICRP2007年勧告では、胎児についても、小さな子供と同様に、標準人の 3 倍程度の癌のリスクを見込むように提案。

2012-09-30 15:24:18

癌発生率0.5%の違いのイメージ

(田崎先生は余計な被曝がない時の人のがんにかかって死ぬ確率をまず25%と仮定された。緩慢に1Svを被曝すると5%確率が上乗せされ25%が30%になるというのがICRP見解の意味であると教えてくれました。
 しかし事故後の日本では緩慢な被曝は1Svより少なく、100mSvを考えたほうが現実的と。1/10なので0.5%確率は上乗せされ25%は25.5%になる、この考えのほうが現実的。
 この25%と25.5%の違いを白玉赤玉で例えて説明されています。

 ”緩慢に1Svを被曝すると5%確率が上乗せ”というICRPの見解、どうしてそうなるかというときには、余計な被曝がない時の人のがんにかかって死ぬ確率を20%と仮定されて説明されています。これはひとえにわかりやすく説明されるためだと思います。ほんとはもっと計算は複雑なのでしょう。)

onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、白玉150赤玉50抽選赤玉引く確率25%。白149赤玉51で25.5%。抽選人数多くしないと違いは見えない。0.5%上乗せ効果は数万人の人が関わって見つかる。また誰が増えた赤玉を引いたかわからない(区別不可!)

2012-09-30 15:16:01

実効線量とは

onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、効線量とは、被曝で体が全体として年間とか、一生涯とか、一定時間通算どれだけのダメージを受けたかを表わす。外部被曝のそれと内部被曝のそれがあり、単に実効線量なら合計を言う。単に線量、被曝量、被曝線量などとも。

2012-09-30 10:57:17
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、1 µSv/h という強さの放射線を 1 時間のあいだ浴びていると、実効線量で言っ て、ちょうど 1 µSv の外部被曝をすることになる。

2012-09-30 11:03:40
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、内部被曝の影響は、まとめて実効線量係数として表現。口から入り排 出されるまで内部被曝は影響がややこしいのを表現。 臓器各々の被曝量を等価線量。影響をすべて取り入れた通算の被曝量を実効線量。預託実効線量とも。

2012-09-30 11:44:24
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、ガン マ線による外部被曝だけを扱う際には、実効線量E は吸収線量D に大ざっ ぱに等しいと考えていい。吸収線量の単位はGy = J/kg だから実効線量の単位もGy、しかし概念的な区別のために、実効線量にはSv。

2012-09-30 23:03:53

セシウムの量を知る

onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、実際、今の日本では、空気中にもある程度の放射性物質が漂 ってはいるが、それに起因する放射線はきわめて弱い。「空間線量率」の主要な原因になっているのは、あくまで地面の放射性セシウムなのだ。

2012-09-30 15:42:49
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、セシウムの線量率を知るには、事故の前の同じ場所での空間線量率を知る必要。残念ながら昨年3月より前の空間線量率を測っていた所は多くない。わからないときは近い測定点の値や、平均的な値0.04µSv/hで代用する。

2012-09-30 15:46:35
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、高さ 1 m空間線量率。計測器が拾った放射線の90%の発信場所を含めるには半径70mの円必要。計測場所はほとんど周囲を森や建物で区切られたところだろう。実際の汚染密度に比べて、線量は少なめに出るということだ。

2012-09-30 16:23:31
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、地面の汚染密度と(セシウムから出てくる放射線の)空間線量率は、大まかには、(セシウムからの)空間線量率 1 µSv/h ←→ 30 万 Bq/m2 の汚染のように対応することがわかる。

2012-09-30 15:54:44
onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、ある土地の空間線量率0.67µSv/h。このうち0.04µSv/hが事故前の自然放射線。0.63 µSv/h がセシウムからの空間線量率。30×0.63=19 と計算すれば、19万Bq/m2の汚染密度。

2012-09-30 15:59:03
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基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、管理区域相応の4万Bq/m2汚染。4/30=約0.13(セシウムからの)空間線量率0.13µSv/h。事故前0.04なら合計0.17。今でも0.2µSv/h程度の線量率は珍 しくない。事故の汚染はひどい。

2012-09-30 16:11:16

セシウムによる外部被曝の実効線量を求める

(計測した空間線量率から自然放射線分 {不明な時は代用値0.04μSvを使う} を引いた数値が基準になる。

 政府が対策を考えるとき、上の補正した外部の空間線量率の数値と、室内の空間線量率としてその4割の数値を採用している。そして人は一日のうち8時間を外部で、16時間を室内で過ごと仮定して合計の実効線量を出している。

 この政府の採用する室内室外合計実効線量は、もとの外部の空間線量率の数値だけによる実効線量の0.6倍。

 田崎先生は概算のとき1年間を1万時間とした概算法を示されています。その時の政府の採用する計算法を概算すると0.5倍という数値がだいたい合ってくるということでしょう。1年をちゃんと24*365=8760時間として計算する時は0.6倍が正しいということでしょう。)

onkapi @onkapi

基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、1年は365日、1日は24時間、1年8760時間。1年は大まかに1万時間。空間線量率が1µSv/hなら、年間の被曝線量は10000µSv、10mSv。空間線量率10倍して単位をmSvに変えて年間被曝線量目安。

2012-09-30 16:30:49
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基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、政府が見積もるとき、8時間を外で16時間を屋内で過ごすと仮定。屋内では放射線4割の仮定。空間線量率数字を5倍して単位をmSvに変えたものが、年間の被曝線量の大ざっぱな目安

2012-09-30 16:34:51
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基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 … )、イベントによる被曝を見積もるとき、日常的な被曝に対しどれだけ上乗せがあるかに注目。普段は0.3µSv/h。公園砂場が0.8µSv/h。この砂場にいる間は1時間あたり0.8−0.3=0.5µSvの余分な被曝。

2012-09-30 16:41:57

セシウムによる外部被曝のある期間の通算の実効線量を求める

(政府の採用する内外合計の空間線量率の数値をもとに通算実効線量を求めるときには、下の通算実効線量の定数値を0.6倍すれば得られる。{前の項で政府の数値の取り方を説明しました} )

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基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、11年3月時点のセシウム屋外空間線量率1μSv/h時通算実効線量の表(mSv)、1年間10、2年間18、3年間24、4年間29、5年間34、10年間50、20年間72、30年間89、50年間114

2012-09-30 17:19:44
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基礎知識の田崎さん( http://t.co/hhh5COt6 )、昨年3月屋外0.20µSv/h。自然放射線0.04を引き、セシウム線量率0.16。通算線量の表の数値をすべて0.16倍。11年3月から21年3月までの全線量は50mSv×0.16=8mSv と求められる。

2012-09-30 17:12:18

セシウムやヨウ素の内部被曝量を実効線量として求める