「芸術哲学」は存在したのか

まとめときました。
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yusuke miyazaki @parages

②「しかし、ヘーゲルは実のところ芸術の《誕生》を提示している、というのが私のテーゼである。芸術の誕生とは[…]「芸術」それ自体という思考の誕生のことである。しかし同時にこの誕生は、芸術が「芸術」それ自体という思考と内密に混ざり合うかぎりで、芸術という「事物」の誕生である。」

2012-10-22 12:25:41
yusuke miyazaki @parages

③「ヘーゲル以後に生成することとなるこの事物は、今日にいたるまで止むことなく生成しており、おそらくは《いまもなお》生成し続けなければならないものである。」ジャン゠リュック・ナンシー「乙女の姿をした芸術の肖像」長友文史訳。

2012-10-22 12:26:07
縮限 @contractio

「哲学や宗教に従属するものではない芸術独自の思考が可能にな」ったときに ではそこでの哲学の位置はどうなるんでしょうか、まで言わないと筋が通らない気がするんだけどどうですかね。http://t.co/Ai7MWRIS

2012-10-22 23:56:27

午後

縮限 @contractio

「「存在の真理」とか言ってる以上は、芸術はダシに使われてるだけだろ?それは「芸術の哲学」ではなくて、「芸術で哲学」なだけだろ?」的な話ではなかったんかいな。

2012-10-22 14:41:47
縮限 @contractio

vs. 「芸術哲学の再検討(or 捉え直す)」 RT @H_YOSHIDA_1973: 後にいう、シンポジウム「芸術哲学の現在」の企画が立ち上がった瞬間であった。

2012-10-22 14:43:38
縮限 @contractio

吉田さんの見解は、「なぜ芸術は哲学の問題となるのか」という方向で問いをたてれば、ニュートラルにアクセスできるものになるのではないか。

2012-10-22 14:44:28
縮限 @contractio

「なぜ芸術は哲学の問題となるのか」+「その(哲学の)営みは芸術と関係ないだろ」のセットかな。 ※ご参考:「なぜ科学は哲学の問題となるのか」+「その(哲学の)営みは科学と関係ないだろ」

2012-10-22 14:47:07
縮限 @contractio

(違ってたらごめんなさい。ことのゆくすえを見守っております。)

2012-10-22 14:49:05
縮限 @contractio

ちなみに、「その(哲学の)営みは科学と関係ないだろ」、「その(哲学の)営みは芸術と関係ないだろ」は、私自身の見解ではありません。念のため。

2012-10-22 14:50:40
matsunaga @zmzizm

英米の"philosophy of art"の"of"は"についての"の"of"であって、"in art"とか"through art"とはふつうに区別しますから

2012-10-22 14:53:03
matsunaga @zmzizm

マンガのやつ読んでても"philosophy of comics"と"philosophy in comics"を分けましょうね後者は扱いませんよ、としょっぱなに書いてあった

2012-10-22 14:55:37
縮限 @contractio

しかしあれだな。こういう話してると、「なら「X_の_哲学」ってなんなの?」って話になるな。

2012-10-22 14:54:36
縮限 @contractio

「芸術には真理を(非概念的なかたちで)表すという役割があったけど、哲学が成長すると芸術にそれをやってもらわなくていいよね」という見解は、「真理を表す」こととは異なる意味での芸術の仕事には関係がないよね。という以前に、

2012-10-22 15:04:33
縮限 @contractio

そもそもこのテーゼって、芸術というカテゴリーを過去に投影してつくったものだしねぇ。

2012-10-22 15:04:39
縮限 @contractio

という点はさておいても、「芸術は真理「も」表現する」というテーゼをめぐって、いま誰が本気で議論しようというのか問題が。

2012-10-22 15:05:53
縮限 @contractio

本気で議論しようとする人がいなかった場合、「芸術の終焉」の代わりに、「芸術に関する特定の見方の終焉」について云々することになりますな。(常識的に考えて、そっちのほうが穏当のような気もしますが。)

2012-10-22 15:07:37
縮限 @contractio

「芸術には真理を(非概念的なかたちで)表すという役割があったけど、哲学が成長すると芸術にそれをやってもらわなくていいよね」 vs. 「神話にはシンボル形式の形成による所与からの精神の解放という役割があったけど、科学が登場すると神話にそれをやってもらわなくていいよね」

2012-10-22 15:13:03
縮限 @contractio

vs. 「そういうのって主知主義なんじゃないの?」

2012-10-22 15:13:19
縮限 @contractio

「芸術-の-哲学」が問われる際には、あわせて、「哲学って、真理概念と無関係にできるの?」という問も、いっしょに話題にするのが筋というものかもしれない。 (もちろん、「~という判断・主張は正しい」という哲学者の側に関わるところでの真理の使用のことを言っているわけではない。)

2012-10-22 15:25:26
縮限 @contractio

ともかくも。 「「芸術で哲学」は芸術に関係無いだろ」 vs. 「昔そういうことした奴がいただけだろ。 芸術に関わるいろんなことを哲学的に検討したら「芸術の哲学」だろ」 ・・・というの以外の議論を期待しております。

2012-10-22 15:40:15
森功次/MORI Norihide @conchucame

ここは翻訳の宣伝もかねて昨日からの「芸術哲学談義」を一発トゥギャっとくべきなのか

2012-10-22 15:21:53

夕方

yusuke miyazaki @parages

まとめができている……。ヘーゲルの芸術終焉論の解釈についてごく図式的な説明と、限られた文献情報(と引用)を示しただけなんだが、なんだか大事になってしまって恥ずかしい。ぜひどなたか続きの(じゃなくてもいいけど)議論をやってください!

2012-10-22 19:08:29
yusuke miyazaki @parages

「終焉」以後に自律化した芸術のモダニズムについては、ボードレール流にも、アドルノ流にも、グリーンバーグ流にも説明できるはずだし、他方、ダントーなんかの議論を使って、ポストモダン状況下でのヘーゲルの芸術終焉論を再演することもできるはず(他にもいろいろあるでしょう、多分)。

2012-10-22 19:11:23