「日常の謎」という括り方の問題に抗議してみて他の話題にも触れたらこんなことになりました。

※2018年2月9日追記 特に後半、「後期クイーン的問題」云々あたりは自分が諸々、ダメ過ぎて論外、ただただ恥さらしなことを書いていて頭を抱えたくなりますが、それもまた経験としてそのままにしておきます……。 ※2012年11月3日、題名及びまとめの説明(この欄)を大幅修正。 しばしば苛立たしいほど適当に扱われる(と思えた)「日常の謎」という括り方についての、一北村薫ファンとしての抗議……をしてみた他、つい話題を広げてしまってみたところ、なるべくしてなるようになった流れをまとめてみました。 元々は、まとめ内にある芦部拓先生のご発言「北村さんの連作に「日常の謎」と命名したことで多くのものが失われた」というお話への強い同意と、補足の説明という趣旨のものでした。 続きを読む
23
前へ 1 ・・ 3 4 ・・ 8 次へ
五代ゆう @Yu_Godai

現在山のようにある『日常の謎系』では、話の範囲がそれこそ登場人物の周囲数キロ程度のご町内、あるいは探偵役のいる場所と主人公の位置との行き来だけで済まされていて、解決されるのも「で、それがどうなの?」といった個人間の(あるいはせまい人間関係内の)問題がほとんど。@sagara1

2012-10-30 23:03:43
五代ゆう @Yu_Godai

ひとつひとつの謎が連続して大きな歴史や成長物語を積みあげていくわけでもなく(それこそ北村さんの作品のように動かしがたい歴史や個人の大きな成長に繋がっていくわけでもなく)、ただただキャラクターものの話に収束していってしまうのが物足りなかったのだと思います。@sagara1

2012-10-30 23:06:08
五代ゆう @Yu_Godai

いま書いて思いだしたけど、これ、私が何年か前から講座とかで言ってる『全部自分の半径数メートル以内の話になってる。おまえの世界には学校と家とコンビニしかないのか』というのと似てるな。おまえの世界にはその探偵のいる場所と家とご町内しか存在しないのかといった違和感。@sagara1

2012-10-30 23:08:39
五代ゆう @Yu_Godai

つまり『その物語のバックに本物の世界と時間の流れが存在し、その上で謎解きが進行し、登場人物たちが成長する』という感覚のないものに、無意識に拒否反応を起こしていたように思います。北村作品と現在氾濫するいわゆる『日常の謎』系とは、そのあたりが画然として違っていました。@sagara1

2012-10-30 23:11:14
五代ゆう @Yu_Godai

いろいろもやもやと思いながらも「え、単なる誤解が解けたからってどうなのそれ…錯覚でしたって、えー…でもなんか、こういうのが受けてるんだよなあ……」とブツブツ言っていた自分の謎が解けました(笑)(^-^; ありがとうございました。@sagara1

2012-10-30 23:14:13
相楽 @sagara1

@Yu_Godai ご返信、ありがとうございます。お三方で話が盛り上がっていたところにいきなり割り込む形の連投ということで、あまりに不躾だったかと気に病んでもいましたので、そうして好意的に受け止めて頂けたのが本当に嬉しいというか、何よりほっとしました……。

2012-10-30 23:24:10
相楽 @sagara1

少し前に頂いた、ダメな意味での「日常の謎」への反発という話は、確かにとても『クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー』の作者の方らしいものだなあ、と思ったりした。……『パラケルススの娘』も気になっていたりしたので、いつか読もう。

2012-10-31 00:33:52
相楽 @sagara1

しかし、文字通り『彼女との仲が進展しました』『親子の確執が解けました』というだけの物語である『WHITE ALBUM2』も、僕は大変に好きだったりするんだよな……。もう一ヶ月以上も順延してる『WHITE ALBUM2』感想、いい加減まとめないと。

2012-10-31 00:34:16
相楽 @sagara1

確かにいってしまえば「たかがそれだけ」なのだけど。その≪「たかがそれだけ」がどれだけ魅力的に、人を惹き込む物語足り得るか≫を『WHITE ALBUM2』という作品は体現しているのでは、と思えたりもする。

2012-10-31 00:36:48
相楽 @sagara1

『WHITE ALBUM2』の雪菜シナリオは「北原春希にとっての一番はなぜ、いつも冬馬かずさなのか(小木曽雪菜にはならないのか)」という謎に名探偵・雪菜が挑む謎物語だと思っている。(続く)

2012-11-03 11:28:04
相楽 @sagara1

(続き)そして「謎を解くこと」そのものよりも「謎を解く」ことが名探偵・名犯人にとって持つ意味にこそ焦点をあてた、優れて北村薫作品的な本格ミステリの傑作なのだと……実はかなり本気で思ってる。(続く)

2012-11-03 11:28:10
相楽 @sagara1

そしてかずさシナリオも併せて存在することが、作品として更にその観点での傑作度を大きく高めていると思ってる。

2012-11-03 11:28:19
相楽 @sagara1

勿論、規模の大きな話も大好きで。例えば、長谷敏司先生による壮大な物語『円環少女』『BEATLESS』。

2012-11-03 11:26:24
相楽 @sagara1

なお、その二作に惚れ込んでしまったことについて、諸々感想をまとめたり長谷先生ともやりとりさせて頂くうち、北村薫作品との初遭遇『秋の花』でつかまったのと同じ、≪「今、ここ」における「信頼と選択」≫という共通命題を見たりもしました。

2012-11-03 11:26:30
まとめ 長谷敏司『BEATLESS』『円環少女』『あなたのための物語』関連のやりとり。 題名の通りで、主に自分用のメモです。 最近、いろいろな方とやりとりさせて頂いたのを整理してみました。 17105 pv 23 7 users
まとめ 長谷敏司『円環少女』感想 主に自分用のメモです。 『BEATLESS』刊行以来、『円環少女』についての感想を呟くことが増えたので、改めて過去の感想をまとめてみることに。 ○関連 「『BEATLESS』読了直後の感想をややまとまりなく」http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20121011 「『円環少女』13巻再読。『BEATLESS』との相関についてもいろいろと」http://d.hatena.ne.jp/skipturnreset/20121028/ 「『BEATLESS』『円環少女』『あなたのための物語』関連のやりとり」http://togetter.com/li/398205 29135 pv 110 22 users 2

改めてこのまとめを作ることになったきっかけと、米澤穂信作品と後期クイーン的問題について

かみつかい @The_paper_

@hallucine あ、あのう…『氷菓』は人死にこそないですが、ガチのミステリーなんです…ラノベですらないんです…

2012-11-03 01:55:02
まーにゃ・うらら姫 @lyricalium

@The_paper_ 古典部シリーズ一通り読んでますがそもそもラノベもミステリーも詳しくないのでこの辺りの線引きよく分からず、「氷菓って最近流行りの人の死なないミステリー?」などと言われると「ぐぬぬ…だいたいあってる」としか答えられません…ヘルプミー!

2012-11-03 01:58:17
かみつかい @The_paper_

@hallucine 「最近流行りだァ?北村薫読んで出直せやド素人が!」と言いたくはありますが、実際それで大体合ってますしね。ラノベ云々も、作者がガチのミステリ畑の人ではありますが、ラノベ感覚で読めなくはないのも事実。てか小説にラノベとかそんなジャンル分けは要らないのですよ。

2012-11-03 02:05:59
相楽 @sagara1

@hallucine @The_paper_ 横合いから。そこら辺のいわゆる「日常の謎」という嫌な用語の話を丁度先日したりしていたので。見づらいですが http://t.co/J6dTt1Qc の10:42~11:14 あたりが参考になったりならなかったりするのかなと思います。

2012-11-03 02:07:10
相楽 @sagara1

@hallucine @The_paper_ (「日常の謎」という嫌な定義とそれを巡るいい加減なやりとりの話って定期的に目にするような気もするから、いっそ、まとまった話としてtogetterにでも入れといた方がいいのかな……)

2012-11-03 02:08:23
相楽 @sagara1

@hallucine ようするに「「日常の謎」ってそもそも嚆矢とされる『空飛ぶ馬』に対して既にもう、置くべき重点を根本的に間違えてしまっている定義だと思えます」という話でした。

2012-11-03 02:18:24
相楽 @sagara1

@hallucine @The_paper_ あと、もっと面倒くさい説明としては「≪古典部≫≪小市民≫両シリーズはビルドゥングス・ロマンと本格ミステリ、特に「後期クイーン的問題」との意識的な結合の試みで……」とかいうのもありますが、本当に面倒なので適当に検索を、という(投げやり)

2012-11-03 02:22:26
前へ 1 ・・ 3 4 ・・ 8 次へ