#福祉対話 (対話第二弾)『福祉といえば北欧』的な日本人の感覚:日本の労働環境には何が足りないのか?元デンマーク外交官に訊いてみました。
- tkatsumi06j
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今回の問いかけ内容(基本編)
- ①日本とデンマークの労働環境がどのくらい違うのか
- ②具体的にどういうところが違うのか
- ③日本が改善すべきところはどこか
@gaijin_no_honne 続き。まずこの3点を抑えた上で、色々な雇用関連の制度(キーワード)や、それを支える労使関係、福祉制度、さらには企業文化や労使教育、マインドセットまで掘り下げていって、日本がまずどこから変えなければいけないのかを探ってみたいと思います。 #福祉対話
2012-12-27 00:25:25以上、キムさんはお母様のアテンドで現在不在中なので、取り急ぎ、今回の質問分を第二弾まとめに追加してUPしておきます。その他、キムさんにこのテーマで、あるいはこのテーマに関連して福祉関連の質問をなさりたい方は #福祉対話 タグを使ってどうぞご参加ください。よろしくお願いします!
2012-12-27 00:27:20【纏め主より】対話始めましたのでまずは問いかけの前段と問いかけ(基本編)の質問のみを掲載しました。あとはキムさんや皆さんの参加待ちです。ゆるくやっていきましょう^^ #福祉対話 「『福祉といえば北欧』的な日本人の感覚.. http://t.co/dIdHLP4L
2012-12-27 00:44:50キムさんの回答①(「歴史的背景」編)
@tkatsumi06j #福祉対話 勝見さん、良く分かりました。非常に面白い課題であり日本にとっては非常に重要な課題だと思います。この話をしていく上での形や課題がいくつかあると思います。多くの方は具体的な職場のあり方や国の政策などについての質問をする事になると思うのですが:続く
2012-12-27 00:49:23@tkatsumi06j #福祉対話 続き:まずは勝見さんの仰る通りの「マインドセット」が非常に重要なポイントになると思いますので、具体的な事よりは先にマインドセットに関してのお話しをしたいと思います。そのマインドセットを理解する為にはまずは歴史。今のデンマークの労働環境:続く
2012-12-27 00:50:26150年前のデンマークの労働環境と現在の日本の環境の類似点
@tkatsumi06j #福祉対話 続き:さて、今の日本の労働環境は実は今から150年前のデンマークの労働環境と差ほど代わりません。デンマークのこの150年間の労働組合の歴史を綴ったものを今日本語訳している最中ですが、150年前のデンマークの労働環境と今の日本、非常に似て:続く
2012-12-27 00:52:40@tkatsumi06j #福祉対話 続き:いる事に私は気付きました。150年前のデンマーク、今のデンマーク人に話をしても信じられないぐらい労働環境が異なっていたのです。給料は安く、労働時間は長く、残業は普通にあったのです。デンマークでは夕方6時~7時の勤務時間を「奴隷の時間」続
2012-12-27 00:54:08@tkatsumi06j #福祉対話 続き:と呼んでいたぐらいです。本来は家に戻り、家族サービスをする時間。本来は家族皆で食卓を囲んで過ごす時間。この時間に仕事をしなければいけなかったのはデンマーク人の労働者もとても嫌だったのですが、労働者の声を組んでくれる組織は無かったのです。
2012-12-27 00:55:53「協力し合う労使」という社会基盤の成立
@tkatsumi06j #福祉対話 続き:話があまり長くなってもいけませんので少し飛びますが、この150年前から少しずつ労働者の組織を作ろうという動きはありました。しかし最初の40年、50年は労働者は弱く労使の対立になるとなかなか労働者も勝てなかったのです。続く
2012-12-27 00:58:01@tkatsumi06j #福祉対話 続き:1900年代に入り北欧やヨーロッパでは労働組合がボチボチでき、国境をまたいで協力しあうようになり労働組合は力を増して行きます。しかし、この頃は常に労働者と使う側の対立でお互いに損をする場面が非常に多かったのです。続く
2012-12-27 01:00:18@tkatsumi06j #福祉対話 続き:戦後、デンマークではようやく労働側と使う側がお互いの組織を認め、喧嘩するのでは無く協力しようという理解が深まったのです。これが実はデンマークの福祉に大きく影響し、労働環境に大きく影響する事になったのです。続く
2012-12-27 01:01:34「協力し合う労使関係」が労働環境の発展を支える
@tkatsumi06j #福祉対話 続き:労使が協力し合うという事が基盤になり、労働者は効率を上げる代わりに給料も挙げて貰うという形が始めて取られるようになりました。お互いに協力するメリットを良く考え始めたのです。使う側、そして雇われる側、それぞれニーズが異なるのです。続く
2012-12-27 01:03:30@tkatsumi06j #福祉対話 続き:雇う側は必要に応じて素早く人を雇ったり解雇したりする必要性を主張。雇われる側は解雇された時の不安を主張。であれば解雇された時の失業手当の制度を作れば良いという話が成り立ったのです。労使供に大きなメリットのある話。続く
2012-12-27 01:05:18@tkatsumi06j #福祉対話 続き:長くなってしまうので細かい事は省きますがこの労使の共同の理解がデンマークでは労働環境の発展、企業の非常に強い競争力、給料の上昇、福祉制度の発展とをもたらしたのです。可能にしたのです。続く
2012-12-27 01:06:49@gaijin_no_honne あ、いえいえ。長くなっても全然構いません。その長い説明が、これまで日本社会に欠けていて、日本人が一番求めていたものなのですから。まあ、一つのテーマの中のさらにサブテーマについて突き詰めてというのは、その分量配分はお任せします^^ #福祉対話
2012-12-27 01:08:31@tkatsumi06j #福祉対話 続き:つまり、労使が喧嘩している間はそれぞれ自分の事を考え利益なり給料なりを最も取ろうと考えるのですが、実はそれは反って参加者全員が損をする事になってしまうのです。協力して、お互いにメリットを与えてこそ初めて本当のメリットがあるのです。続く
2012-12-27 01:08:08うーむ、実はごく”当たり前の理”を唱えているんだよなあ、キムさんは。 <お互いにメリットを与えてこそ初めて本当のメリットがある。 #福祉対話
2012-12-27 01:09:57@tkatsumi06j #福祉対話 続き:今回の歴史的な前置きはこのような簡単なものにしたいと思います。肝心な事は労使のいずれもが自分のメリットだけを追い求めている間、労働環境の改善や福祉の改善、中小企業の競争力の著しい上昇は非常に厳しいという事です。続く
2012-12-27 01:12:50@tkatsumi06j #福祉対話 続き:至って単純な事かも知れません。しかしその単純な事がしっかりと出来ているのと出来ていないのとでは労働環境は天国と地獄の差なのです。
2012-12-27 08:32:57