何故、剣術は「武士の表芸」だったのか
しかしまあ、兵法家伝書とか月之抄とか読んでると、普通に宗矩くんが名人に思えてきま砂。とても影武者で「父上は大嫌いでござる!」とか言ってたツンデレ野郎に見えません喃。
2013-01-10 22:48:56その他の柳生関連ネタあれこれ
そういえば伝書で一つ思い出したが、江戸時代前期の兵法伝書の中でも、江戸柳生系の伝書の特徴的な部分として、「誰かとの対話による兵法解説がある」というのがありま砂。十兵衛の「月之抄」、宗冬の「宗冬兵法物語」、木村助九郎の「木村助九郎兵法聞書」とか。
2013-01-04 01:04:28この対話型の記述は、読みやすいのもありますが、それぞれの人柄や考え方も行間から滲み出てきて、なかなか面白いので砂。特に「月之抄」の宗矩と十兵衛の対話や、「木村助九郎兵法聞書」における十兵衛と助九郎の対話などは、様々な問いがあって、読み応えがあります。
2013-01-04 01:07:23例えば、史料が手元に無いんでうろ覚えですが、「二刀を構えた相手にはどうするべきでしょうか?」という助九郎の問いに十兵衛が答えて、それに「では、それ(十兵衛の回答)への対処もした上で二刀を構えてる場合はどうすれば?」と再度問うたのに対して、また十兵衛が答えて…てな流れがありま砂。
2013-01-04 01:10:48「柳荒美談」で沢庵が十兵衛に「敵四人に囲まれたらどうする?」「その場合は○○で」「では八人なら?」「ならば××で」という具合に、倍倍ゲームで数を増やし、それに十兵衛が答えるという逸話がありますが、それを伝書で、しかも200年前にやるとは大したもんで砂。
2013-01-04 01:17:15ちなみに「柳荒美談」はデジタルライブラリで閲覧可能なのでご紹介。タイトルは「柳生家」と「荒木(又右衛門)」から取られてるので、基本、伊賀上野の仇討ちを軸にした話でアリマス。【絵本柳荒美談】http://t.co/vQYUKN9C
2013-01-04 01:25:56あと、後に増補されたものはこちら。明治44年のものであります。【増補柳荒美談.上】http://t.co/rdiou0l6 【増補柳荒美談.下】http://t.co/mmYoqPNx
2013-01-04 01:30:27ちなみにこの柳荒美談、いわゆる実録物なので、割とみんな気軽に武者修行に出ては、仕合したり仇討ちしたり化物退治をしたりしますし、唐突に塚原ト伝とか妖怪が出たりもして、なかなかフリーダムで砂。あと、又右衛門も死なないのでハッピーエンドです。
2013-01-04 01:58:12