〈評価的用法／記述的用法〉と概念連関

江口某 @eguchi1965

暴力はよくありません。暴力はんたーい。

江口某 @eguchi1965

あきらかに「暴力」は(ふつうの用法では)価値評価語です。

江口某 @eguchi1965

広辞苑で暴力をひくと、「乱暴な力。無法な力。」ぐらいの説明がでてきます。

江口某 @eguchi1965

この説明のなかで「乱暴」や「無法」がこれまた価値評価語ですね。

江口某 @eguchi1965

乱暴なのはいくない。無法はやめろー。

江口某 @eguchi1965

「乱暴」をひくとまた「無法な振舞」とかになるわけですが、まあそういうのやっててもきりがないです。

江口某 @eguchi1965

でも「荒々しい振舞をすること」とかも出てきたり。

江口某 @eguchi1965

ところが、「荒々しい振舞をすること」の意味での「乱暴」は価値評価語ではないかもしれません。

江口某 @eguchi1965

荒々しく振る舞うことが求められることもあるかもしれませんからね。

江口某 @eguchi1965

(あ、混乱させる方向に進んでしまった。もどるべし)

江口某 @eguchi1965

まあとにかくふつうは「暴力」はわなんらかの力を使った悪いこと、するべきではないことを意味しています。

江口某 @eguchi1965

ところがこの「乱暴」という言葉が、「すべての教育は暴力である」のような文章で使われるときはどうでしょうか。

江口某 @eguchi1965

「乱暴」なのはふつうするべきではないことなのですから、「教育はするべきではない」ということを言っているのでしょうか。

江口某 @eguchi1965

あれ、まちがえた。

江口某 @eguchi1965

「乱暴」じゃなくて「暴力」

江口某 @eguchi1965

ところがこの「暴力」という言葉が、「すべての教育は暴力である」のような文章で使われるときはどうでしょうか。

江口某 @eguchi1965

「暴力」はふつうするべきではないことなのですから、「教育はするべきではない」ということを言っているのでしょうか。

江口某 @eguchi1965

おそらくそうではなく、「乱暴」に含まれている「それを行使された人の意志に反する」とかそこらへんの意味だけをもちだして「教育は暴力だ」と述べているんでしょうね。

江口某 @eguchi1965

まあとりあえずそういうふうにしてちゃんと定義もせずふつうの言葉の用法と違う使い方をする人を信用してはいけません。

江口某 @eguchi1965

ぷし。

江口某 @eguchi1965

でも、ちゃんと定義して使うぶんには問題ありません。

江口某 @eguchi1965

「教育は暴力だ」とか言うひとがいれば、「暴力ってなんですか?」とたずねれば(まじめな人なら)答えてくれるでしょう。

江口某 @eguchi1965

「暴力ってのは本人の意志に反することをおしつけることだ」とか。

江口某 @eguchi1965

そのときに、「それは単なる記述ですか?それとも価値判断を含んでいますか?もし価値判断を含んでいるのであれば、それは悪いことですか?よいことですか?」のように質問すればよい。

江口某 @eguchi1965

この問いにちゃんと答えてくれない人の話をまじめに聞く必要はありません。