矛盾のあるICRPの集団線量に関する資料が、ネット上で印籠のように使われている不思議
名目リスク係数は、実効線量を算出する際に用いられる組織荷重係数を導く最初のステップです。名目リスク係数に癌死もしくはそれに準じる重篤な経過をたどる疫学データを加味して組織荷重係数が導かれます。
実効線量の成り立ちを考えてみると、ネット上で黄門様の印籠のように使われているICRPの集団線量に関する資料の矛盾点が見えてきたのでまとめてみました。
- skull_ride
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スカルライド
@skull_ride
これまでさんざん実効線量の体系を使ってきた組織が、集団線量を用いてはならないというのは意味不明。ICRPはナニ言ってんだというのが例の資料を読んだ僕の率直な感想。
2013-01-24 20:07:37
スカルライド
@skull_ride
実効線量も集団線量も同じ「帰納的推論」でお互い密接に繋がっている。どちらか一方を認めて他方を否定するのは二枚舌と言われても仕方ないでしょう。
2013-01-24 20:14:55みーゆさんはバッサリ・・
Masato Ida, PhD
@miakiza20100906
行間を強引に読まなければ意味が分からない、行間を無理やり読んですらも真意が分からない。 そんな、マニュアルとしては最悪レベルの文章が、UNSCEARとICRPの→ 「低線量被ばくのリスクからがん死の増加人数を計算することについて」 http://t.co/WGyncLgR
2013-02-07 22:12:47
Masato Ida, PhD
@miakiza20100906
100mSvがLSSの限界という理由 http://t.co/5ONFw6I4 疫学のプロが行った健康被害予測 http://t.co/90H0lBHd http://t.co/SoOCXMhZ http://t.co/vnVNq32Y http://t.co/qlhhTbrc
2013-02-10 20:51:43
Masato Ida, PhD
@miakiza20100906
「低線量被ばくのリスクからがん死の増加人数を計算することについて」 http://t.co/WGyncLgR ← こういうどうとでも取れる文書をあてにするより、原著論文を辿り、プロ達がどう振る舞ってきたのかを探った方が、ずっと役に立つ。 @miakiza20100906
2013-02-10 21:12:08↓そしてこちらのまとめへと続きます
まとめ
低線量率・長期被曝は高線量率・瞬時被曝と比べて発癌リスクが下がるのか?そして集団線量を用いることの妥当性について。
ICRPが採用しているDDREF=2は動物実験を根拠にしたものであり、人間に関する種々の疫学データを見ると、低線量率長期被曝の方が高線量率瞬時被曝より発癌リスクが下がるという根拠は乏しいようです。
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関連まとめ
まとめ
ICRP publ.103 甲状腺の名目リスク係数について
ICRP publ.103での組織荷重係数を設定する際の第1ステップである甲状腺の名目リスク係数についてまとめてみました。
「低年齢時の甲状腺被曝による生涯発癌リスクの増大について」
http://togetter.com/li/302060
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まとめ
もぐさんの「リスク比較における『○○人に一人』は掛けてはならない』という主張
リスク比較において「○万人に一人死ぬ」という言葉がよくでてきます。
それに対して「必ず一人死ぬという当たりくじがあるわけではないので、掛けてはならない」という主張をされている方が居ましたので、まとめてみました。菊池誠氏もこの主張には賛同しています。
私は「10万人に一人死ぬリスクが10万人に降りかかったら一人は死ぬ」と理解していました。交通事故などは実際に死んだ人数から逆算しているので、そうでないとリスクの比較にならないからです。
議論のきっかけとして、まとめてみました。
(ICRPがLNT仮説においてリスク確率を鵜呑みにしないでほしい、と推奨しているというツイートはいままでもいくつか見ましたが、実際の勧告のどの部分にあたるのか、ご存知の方がいらしたら教えていただけるとありがたいです。)
→資料いただき..
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まとめ
ゴフマンがLNTモデルと集団線量を用いて放射線による公衆の癌死リスクを見積もった真意を、その著書からひも解いてみる。
集団線量を用いて公衆の被曝リスクを評価してはいけないという考え方があります。それは低線量あるいは極低線量領域の放射線が人体へ与える影響の不確実性によるというリーフさんとマキリンさんの以下のやりとりが大変参考になります。
http://togetter.com/li/238814
ただ「人間と放射線」を読んでいて感じるのは、ゴフマンは細胞レベルの発癌メカニズムから考察してLNTモデルの比例直線が極低線量領域まで成り立つという確信を持っていたという事と、不確実性を理解しながらあえて集団線量を用いていたのではないかという事です。
なにせ777ページもの専門書なので、素人の僕がどこまで理解しているのか怪しいものですが、ポイントとなりそうな記述を抜き出してみました。
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まとめ
「そこにあるのはあくまでも被害発生を認めないでおこうという意志だけで、そんなのは科学でもなんでもないと思うわけ。」
東工大牧野さんによる、チェルノブイリ・福島の教訓/日本の原発/科学について、2012年秋、深夜のツイート。短くて数も少ないですが、シンプルかつ明晰に本質を突く内容だと思い、個人的メモの意味も含めてまとめました。前後のやりとりは、あえて拾っていません。
ご利用上の注意:コメント欄はいつも通りにS/N比が低下しておりますので、ご注意ください。
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