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就業構造基本調査のデータから海老原(2011)の記述を検証する
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2002年の20代前半の正規率が2007年の20代前半の正規率よりも悪いことはグラフに示す通り事実ですが、海老原(2011)では、より高い年齢層における正社員比率の全体的な低下傾向について、故意にかどうかはわからないものの、言及していません。
2013-01-29 23:06:05![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
2002年の調査と2007年の調査のカーブがほぼ重なるのではなく、2007年の方が20代後半以降の正社員比率に悪化傾向がみられることから、今の20代の大卒男性が30代半ばになったときに正社員比率が95%近くになるとは、十分な根拠をもって推測することはできないと考えます。
2013-01-29 23:09:29(5)検証のためのデータの提示
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まず、2007年(平成19年)就業構造基本調査は、こちらの第10表http://t.co/Due8mAWN から、男性の各年齢の卒業者の大卒と大学院卒のデータを利用。「大学+大学院卒」はそれを合成したもの。
2013-01-30 08:41:53![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
2002年(平成14年)就業構造基本調査は、こちらの第10表を利用。http://t.co/Kpp4sXCF 男性の各年齢の卒業者の「大学・大学院」のデータを利用。「大学」と「大学院」に分けた調査はなし。
2013-01-30 08:44:00(6)大石先生よりAbe(2012)論文のご紹介
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大卒男子は加齢により正社員化が進むのか?について議論がなされている。http://t.co/EgNGIkPB 問題は加齢の効果とコーホート効果の区別だと思う。
2013-02-03 09:24:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
北大・安部由起子先生の論文 "A cohort analysis of male labor supply in Japan" Journal of the Japanese and International Economies 26, pp. 23-43 (2012)
2013-02-03 09:26:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
就業構造基本調査の個票で年齢・コーホート・学歴別に男性の正規率の推移を見ている。下記URLに論文要約と鍵となるグラフが。http://t.co/Ts4w6OWw
2013-02-03 09:28:09![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
http://t.co/Ts4w6OWw図をみると大卒男子は加齢とともに正規率が低下するが、若いコーホートになるほど出発点の正規率が低い。
2013-02-03 09:29:36![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
http://t.co/Ts4w6OWw 「1990年代後半から2000年代初頭に学校を卒業した男性の正規雇用率は大幅に低下している。ただしこれは主として無配偶男性について観察される。」Abe(2012)
2013-02-03 09:34:18![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
同じく安部先生が就調個票で女性労働を分析された論文。雇用均等法が施行されても女性の正規雇用率は上昇しなかった。http://t.co/3Y85aAsc
2013-02-03 09:39:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@mu0283 いいえ。リンク先のFigure1をみると大卒でも加齢とともに正規雇用率は緩やかながらも低下しています。
2013-02-03 09:41:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@mu0283 観察期間が短くなってしまいますが、1972-77年生まれだけは20代から30代にかけて正規率が上昇していますね。それ以前の世代では緩やかな低下傾向です。
2013-02-03 09:44:13![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
いくつか前のツイートで「1972-77年生まれ」とあるのは「1973-77年生まれ」の誤りでした。訂正します。それから、安部先生のお名前は「由起子」です。
2013-02-04 01:13:02![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ちなみにAbe論文には複数年次の就業構造基本統計調査の公表集計表データをつなぎあわせて分析している部分もある。調査が5年置きなので、5歳きざみコホートがつくれる。個票データがなければ何もわからない、ということではない。
2013-02-03 14:19:37