精神科医・斎藤環氏が指摘する「不登校・ひきこもり支援業者」の問題
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ひきこもり支援サイトの中の人が「40過ぎたら詰み(キリッ」 「30過ぎれば9割方アウト(ドヤァ」 とか直言して話題になってるみたいだけど、当事者の“ネガティブで絶望的な断言こそがリアル”と受け取ってしまいがちな自傷的自己愛につけこむ手法は支援者としてどうなんだろう。
2013-01-30 21:28:06足元を見るのは商売の基本、とでも割り切っているのかな。不登校の青田刈りをするために親の危機感を煽るってやり方は、未熟な支援者が一度はハマるパターンだ。僕にも覚えがある。こういう叱責を当事者やその親が真に受けてしまうという現状があるうちは、戸塚ヨット校長も意気軒昂でいられるわけだ。
2013-01-30 21:28:37珍しく本業絡みでちょっとだけ注釈しておけば、単純に今のひきこもり人口の平均年齢が32歳なんで、30過ぎて9割アウトなら俺はいったい何のために戦っていたのかと。
2013-01-30 21:28:58「30過ぎたら詰み」みたいなことは20年前くらいの支援現場ではよく言われてた。まだ30過ぎは圧倒的に少なかったから言えた。今現場を知ってる人は言えない。だって30代が半分以上占めてるんだから。
2013-01-30 21:29:38僕のいる現場では40代からの初診で就労、というケースもあるから、軽々しく「詰み」なんて言えない。「◯歳以上は就労は無理」なんて言い方は、いつわりの権威を維持するための虚仮威し。年齢が上がるほど困難になるのは事実だけど、「絶対無理」なんてことはない。
2013-01-30 21:30:08ただ、確かにいきなり正規の労働は難しいことも多いから、本当はもっと中間労働市場が利用しやすい状況があればいいんだけど。
2013-01-30 21:30:31中間労働市場とは、通常の労働条件の下ではまだ働けないが、能力はそれほど低くない者のための場所。正規雇用と福祉作業所の中間。労働時間や業務内容の負担を軽くするかわり、賃金は応分に支払う形での就労とかね。
2013-01-30 21:31:12最大のモデルは、スエーデンの国営企業「サムハル」。ここに勤務するおよそ22000人の労働者の、実に90%以上が障害者とのこと。サムハルは工場作業や清掃業務、高齢者支援などに人材を派遣し売上高868億円(2008年当時)にのぼる大企業。http://t.co/mRwrDmSE
2013-01-30 21:31:28東京でもサムハルやらないかな。国営ならぬ「都営企業」で。猪瀬さんぜひお願いします。
2013-01-30 21:32:26ひきこもりやニートに対する恫喝(三〇過ぎたら詰み、云々)は、親はともかく当事者のインセンティブにはなり得ない。惨めな将来像をこれでもかとあげつらうことは、実際には目の前の当事者の存在を直接おとしめ、辱める行為にほかならないから。
2013-02-01 17:08:23体罰もそうだけど、こういう叱咤激励の型は、脊髄反射的にやっちゃうんだよね。僕も覚えがある。なぜ脊髄反射なのかっていえば、そういう叱咤激励を過去にされてきたから。反射を変えるのは意志と知性だろうけど、多くの場合はそれが期待できない以上、ルールで縛るしかないんだろう。
2013-02-01 17:08:42これは綺麗事でも他人事でもない。だって四半世紀前に僕の師匠がこれやってえらい目にあったんだから。このへんにその記事が。 http://t.co/lSO17bet 要は「不登校は無気力症になる」的な発言をして学会や人権団体に叩かれて撃沈。
2013-02-01 17:09:18以後僕は「あのIの弟子」呼ばわりで、まともに話を聴いてもらえない状態がしばらく続いた。現実に不登校はひきこもりと無関係ではないけれど、それは不登校全体の1~2割が長期化する(ひきこもる)という程度のもの。社会資源も多いし大多数はなんとかなる。
2013-02-01 17:09:47「当事者に恥をかかせない」は治療や支援の最も基本的なルール。不安や恥で人は動かない。萎縮するか硬直するだけ。不安や恥で人は動かない。大事なことなので二回(ry
2013-02-01 17:10:14@tatitakumi @BrazilianByrd 恥を原動力とする人は大勢います。軍隊や暴走族のように。原稿落とすと恥ずかしいので私も原稿を書きます。そうであるとしても「当事者に恥をかかせない」は倫理的要請として有効であると私は考えます。「恥とは何か」とは別の文脈で。
2013-02-01 22:22:15