創作が史実と誤認されることについて

こないだの話(http://togetter.com/li/447545)が受けたので気を良くして、また別の話を。今度は「歴史系の創作において、創作部分はどの程度史実と認識されてしまうのか」ということに絡めてあれこれと。結論についてはお約束ということで。
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神無月久音 @k_hisane

前にこっち(創作が史実と誤認されることについて:http://t.co/UIAV19mGk6)で、「歴史系の作品であっても「史実と違う」から創作作品として駄目だ」というのは変じゃね?」、という話を書いたのですが、そのまんまの実例を目の当たりにして「えー」と。

2013-04-21 02:39:55
神無月久音 @k_hisane

そのまんま過ぎであり、こんなテンプレみたいなのがあっていいのかと疑いつつ、そもそも誰だこのレビュー書いた人、と名前を見れば、そこに「小谷野敦」の名があって二度目の「えー」。当方、この御仁のことは大して知らないのですが、いくらなんでもこりゃねーよとっつあんと。

2013-04-21 02:43:35
神無月久音 @k_hisane

なんというか、まさに「ネタにマジレス」であり、「これはない」としか言いようのないレビューで砂。同じくあまり評価が高くないレビューにしても、こちらなどはごく普通なのに。【大胆なストーリー展開は秀逸だが、迫力に欠ける殺陣が残念】http://t.co/jf6P5PfwPO

2013-04-21 02:47:34
神無月久音 @k_hisane

内容もこんな感じで真っ当で砂。 「アクションは軽妙だが、殺陣が軽すぎる」 「ストーリー展開の細部に無理がある。柳生が敵方の参謀の暗殺を仕組むが、敵に素性はばれても、その政治的影響も一切ない。でも、敵方はその辺の失態が政争スキャンダルに繋がっている。これでは、単なるご都合主義だ」

2013-04-21 02:50:44
神無月久音 @k_hisane

創作作品について、その作品のクオリティを評価するのであれば、それはあくまで創作として評価するべきであって、「事実と違う」というのは話が違う訳で、クオリティの評価としてはおかしいだろうと。

2013-04-21 02:53:46
神無月久音 @k_hisane

仮に創作作品に対し、「事実と違う」という指摘に説得力が出るとしたら、それはレビューではなく、「この作品では自分の先祖が極端に貶められており、名誉毀損である」といった類の民事裁判の領域になるだろうと。

2013-04-21 02:58:32
神無月久音 @k_hisane

無論、そちらであれば、クオリティが高かろうがなんだろうが、実際に訴えの通り、名誉毀損に繋がる描写があったならば、敗訴の可能性だって十分ある訳ですし喃。作品の出来がよくても、それが正しかったり善いものであるとは限らないわけですし。

2013-04-21 03:02:04
神無月久音 @k_hisane

それについて、「創作というものがわかってない」とか「一人の感情でこの作品を潰していいと思ってるのか」とかいう批判も出そうですけど、それこそ当事者からすれば、「人の先祖をあれだけボロクソに書いといて何が創作じゃボケッ!」というのが正直な感想でしょうし。

2013-04-21 03:05:32
神無月久音 @k_hisane

無論、それが根拠のない「単にむかつく」程度であれば棄却されることもあるわけですが、なんにせよ、その釣り合いは厄介な話ですから、だからこそ出版コードとか映倫とかあるわけですし喃。まあ、お互い、何書いても言ってもいい訳でもなかろうと。

2013-04-21 03:08:21
ut_ken @ut_ken

大槻教授が『リング』に「テレビから幽霊が出てくるなんて現実にあるわけが無い」なんて大真面目に言ったり、井筒和幸が『X-MEN』に「目からビームを出したり等できる人間がいるわけ無い」と映画の趣旨自体を否定してたりと、フィクションを理解できない人というのは案外いて@k_hisane

2013-04-21 02:59:28
神無月久音 @k_hisane

そこで「だから自分はこの映画を受け付けない」ならいいんですけど、そこで何故か「だからこの映画は駄作だ」となるのが難儀で砂。自分の基準と世の中の基準のズレがわからないということなんじゃろかと。 @ut_ken フィクションを理解できない人というのは案外いて

2013-04-21 03:10:27
ut_ken @ut_ken

個人的には、「柳生一族の陰謀」みたいに実在人物を使いつつ史実とパラレル的な架空の事件と割り切って話を作るのは普通に見れますけど、「ラストサムライ」のような明治初期の最後の侍がテーマなのに、その侍がメンタリティからして全然明治初期の侍じゃないというのは、全くダメ@k_hisane

2013-04-21 03:04:06
神無月久音 @k_hisane

あの辺は微妙なラインで砂。「あの世界の侍はこうだから」と言われると、それはそういうものだ、と言えなくもないですし @ut_ken 個人的には(略)「ラストサムラ イ」のような明治初期の最後の侍がテーマなのに、その侍がメンタリティからして全然明治初期の侍じゃないというのは、全くダメ

2013-04-21 03:19:04
ちていのき @baritsu

これよりは、ボーっとした人の「面白かったです。以上!」の方がレビューとしてマシですねw RT @k_hisane: 創作作品について、その作品のクオリティを評価するのであれば、それはあくまで創作として評価するべき

2013-04-21 03:18:01
神無月久音 @k_hisane

まあ、極端に言えば、そもそもレビューって別になくてもいい訳ですし喃。「面白かったら、それをレビューしなければならない」なんてのは御勘弁で砂。書きたい奴が書けばいいのです。 @baritsu これよりは、ボーっとした人の「面白かったです。以上!」の方がレビューとしてマシですねw

2013-04-21 03:22:32
ちていのき @baritsu

この人の映画レビュー読んでみたんだけど、数本はまっとうなレビューになってるのもありますね。ただ殆どは嫌いなのを映画以外の理屈で否定してる。映画に向き合っての評価じゃないです RT @k_hisane: まあ、極端に言えば、そもそもレビューって別になくてもいい訳ですし喃

2013-04-21 03:32:53
神無月久音 @k_hisane

まあ、嫌いなら嫌いでいいとは思うのですけど、あのレビューじゃ共感を得るのは無理だろうなあと。実際、マイナス評価でしたし。 @baritsu ただ殆どは嫌いなのを映画以外の理屈で否定してる。映画に向き合っての評価じゃないです

2013-04-21 03:39:21
ちていのき @baritsu

極端に言えば「この映画に出てるのは千葉真一で本物の十兵衛じゃないです」って言うのと同じですからね RT @k_hisane: まあ、嫌いなら嫌いでいいとは思うのですけど、あのレビューじゃ共感を得るのは無理だろうなあと。実際、マイナス評価でしたし。

2013-04-21 03:44:50
キク @kiku1567

@k_hisane 小説以外でもゲームの戦国モノで御子孫の方から意見がきて次作からそのキャラの仕様や説明が変わったりとかありますしね

2013-04-21 03:19:18
神無月久音 @k_hisane

それも意見次第で千差万別でしょうね。それこそ訴訟を起こされるか、それに近いデメリットでもない限り、開発側の判断次第でしょうし。 @kikuichi1567 小説以外でもゲームの戦国モノで御子孫の方から意見がきて次作からそのキャラの仕様や説明が変わったりとかありますしね

2013-04-21 03:24:52
神無月久音 @k_hisane

例えばノブヤボの柳生一族のパラメータはこんな感じ(http://t.co/C6AIYBHI0N)ですが、史実を踏まえると、なんかおかしくね?と思う訳で砂。が、仮に当方がその声を上げたとしても、それが通るかというと、まあ無理だろと。 http://t.co/6T5I2Ohem3

2013-04-21 03:31:35
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「ではまとめを」「まとめ。そうねえ」

神無月久音 @k_hisane

そしてまとめの〆はもちろん大カトーばりに「ともあれ、剣豪の話をしようじゃないか」で。【第3回剣豪知名度ランキング】http://t.co/rv5Cogoi あと、こちら(http://t.co/TcqwP4m7)もやって「誰これ」「一人もわからん」などと首を傾げるのも吉。

2013-02-06 14:03:51