江戸時代の道場破り
発端は空手道場の道場破りの話

師範代 「空手の道場を経営しているのですが、道場破りされました。 死ぬほどビビリました」 http://t.co/MAbSKUFp4b まあ、これが本当かどうかはともかく、「道場破り」というものについては、ある種の幻想があるのは確かで砂。
2013-09-10 20:00:10では、江戸時代の剣術道場の場合だと

まあ、当方が扱うのは江戸時代以前の剣術道場になる訳ですけど、そちらについて一般的に想像されるような「道場破り」をするのは、メリットデメリットで比較すると、デメリットの方が遥かに大きいで砂。どう考えても相手の面子を丸潰しにしてますから、闇討ち待ったなしですし。
2013-09-10 20:07:40
闇討ちなどするのは卑怯、という感想を持つ人も出るでしょうけど、当時の感覚だと、道場破りをされて、そのまま放置する方が遥かに面目が立たないので砂。だから、探し出して倒さないと話が始まりませんし、倒せばとりあえず面目は立ちます。
2013-09-10 20:10:16
そして、そうやって道場破りした方にしても、それで何か将来の展望が見えるのかというと、「そんな頭のおかしい奴はお断り」というのが世間の扱いで、余計な苦労を背負うことになるであろうなあと。相手の面目を必要以上に潰してる訳ですから、そんなのと付き合うのを嫌がるのは普通の反応だろうと。
2013-09-10 20:14:35
実際、こないだ紹介した「剣術修行の旅日記」(http://t.co/FSwMJ0IV8B)なんかでもわかりますが、剣名を上げたければ、普通に試合を申し入れれば済む話ですし。他流お断り、ってのはあったけど、どちらかというと少ない方で、大抵の道場は普通に受け入れてますし喃。
2013-09-10 20:17:56
道場は、その土地の武士と密接に関係している訳ですから、そこで恨みを買えば、そこと縁のある家も当然抗議するし、そうなれば、自分のところの道場や関連する家(下手すると主筋)に迷惑が掛かりますし喃。まともな武士ならそんなことしないでしょうな。
2013-09-10 20:23:38
で、根無し草の浪人であれば、しがらみがないからやる価値あるのでは、という意見もあるかもですが、方々の家に喧嘩売ってる浪人に、そもそも道場を開くことなんてできるのかしらんと。下手すると藩かお上から呼び出し喰らって、罪人になるかもで砂。
2013-09-10 20:26:04
江戸時代というのは、剣術が今よりもずっと身近に存在しており、それに関わる人々も多かった分、社会との兼ね合いも今よりもずっと多かった訳で、そんな中で、「強い者こそ正義!俺を止めたければ俺に勝ってみろ!」とか言おうものなら、社会的制裁(死罪含む)待ったなしで砂。
2013-09-10 20:29:07
この辺は前にも軽くまとめましたけど、要は「剣の腕の前に社会人としての常識持て、常識」というお話で砂。【剣術指南役というお仕事 - 「道場破りは召抱えの夢を見るか?」】 http://t.co/NxYZGbjPAC
2013-09-10 20:31:17
現代の研究者のポスト獲得と、本質的に同じじゃないか。夢ないなあ…w/.@k_hisane さんの「剣術指南役というお仕事 - 「道場破りは召抱えの夢を見るか?」」をお気に入りにしました。 http://t.co/qXv0fpcUlE
2013-09-10 20:44:32
当時からすれば、剣術は芸事の一つですしね。それを教える職な訳ですから、似たように見えるのもむべなるかな。 @efuwara 現代の研究者のポスト獲得と、本質的に同じじゃないか。夢ないなあ…w/
2013-09-10 20:48:27
江戸時代の武士は第一にお役人ですからね RT @k_hisane この辺は前にも軽くまとめましたけど、要は「剣の腕の前に社会人としての常識持て、常識」というお話で砂。【剣術指南役というお仕事 - 「道場破りは召抱えの夢を見るか?」】 http://t.co/EZPMB8mDKU
2013-09-10 20:33:43
ですね。逆に、その社会の範疇内であれば、かなり融通が効くのも面白いところ。先の剣術修行も、藩の制度を利用して、かなりの額が藩から出てますし。 @sweets_street 江戸時代の武士は第一にお役人ですからね
2013-09-10 20:40:37
慶長の頃だと結構微妙で砂。逃げた浪人一人追う苦労を考えたら、あ奴は逐電したのだ、とか言った方が早いでしょうし。 @has_k80 武蔵VS吉岡一門がどこまで史実かはわかりませんけど、まああんな風になるんでしょうね
2013-09-10 20:42:52
現代で言えば公費留学みたいなものですね RT @k_hisane ですね。逆に、その社会の範疇内であれば、かなり融通が効くのも面白いところ。先の剣術修行も、藩の制度を利用して、かなりの額が藩から出てますし。
2013-09-10 20:44:25
ですね。なので、行く先々の道場で「試合しました」という記帳を貰っておかないと費用は出なかったり、半分公用でもあるので、提出用の記録も書く必要があったりします。@sweets_street 現代で言えば公費留学みたいなものですね
2013-09-10 20:46:51
江戸時代も書類社会ですからね。夢がないといえば夢がないです RT @k_hisane ですね。なので、行く先々の道場で「試合しました」という記帳を貰っておかないと費用は出なかったり、半分公用でもあるので、提出用の記録も書く必要があったりします。
2013-09-10 20:48:10
その分、記録が山ほど残って面白いやら有難いやら。なお、件の修行者の人はwikiもありま砂。【牟田高惇】http://t.co/OzJPYm2wXg @sweets_street 江戸時代も書類社会ですからね。夢がないといえば夢がないです
2013-09-10 20:49:44
江戸時代の記録はそれ以前と比べると飛躍的に多いですよね。文書行政の整備度が格段に違うからでしょうね RT @k_hisane その分、記録が山ほど残って面白いやら有難いやら。なお、件の修行者の人はwikiもありま砂。【牟田高惇】http://t.co/PJ4Nh0QrDJ
2013-09-10 20:51:11
紙の普及と出版流通の拡大も大きいと思います。それに伴い、中下級武士、一般庶民の日記や雑記、証文等も残されるように。@sweets_street @k_hisane 江戸時代の(略)文書行政の整備度が格段に違う
2013-09-11 00:01:41
@klemperer1885 @k_hisane 需要あるところには供給ありで、平和がもたらした行政機構の整備や商取引の活発化に伴う文書発行量の増大が一番大きいと思いますよ。紙はもともと普及しているし、出版流通の拡大は文書発行量の増大に比べたら影響は小さいかと
2013-09-11 00:13:21
@k_hisane @tsukasafumio @sweets_street 明治ですが讃岐の柔術家が武者修行を振り返って「襟を柿渋で固め掴んだ爪を剥ぐ相手」「(当時は藁マットの道場も多かったので)藁の中に釘が仕込まれて無いか摺り足で探す」というような交流稽古の様子を語ってます。
2013-09-10 21:15:10