室町時代の行動倫理あれこれ

先日、「喧嘩両成敗の誕生」を読んだところ、 引用されている事件の例が実にダイナミックだったので、 思わず色々書いたところ、結構反応があったのでまとめてみたり。
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神無月久音 @k_hisane

権勢を誇ってた人物が凋落した際、近隣の住人が、こぞって屋敷に押しかけて物を取っていくとか、落ち延びる途中、一番危ないのが落ち武者狩りだとか、庶民が武士に虐げられてた部分はあるとしても、その分、凋落したら全力で毟りに掛かってくる存在だというのは室町時代を理解するポイントの一つな気が

2013-03-22 12:25:15
和泉樹林 @IzumiKibayashi

@k_hisane 建築中の建物に対して下馬の礼を取らなかったと農民が通りすがりの武士襲撃して逃げたの追いかけて屋敷焼いた記録があるんですがそれは。

2013-03-22 12:27:03
神無月久音 @k_hisane

それは初耳ですが、あの時代ならありそうな話だなあと納得できるのが困る@Izumi_asato 建築中の建物に対して下馬の礼を取らなかったと農民が通りすがりの武士襲撃して逃げたの追いかけて屋敷焼いた記録があるんですがそれは。

2013-03-22 12:49:57
和泉樹林 @IzumiKibayashi

@k_hisane 平安時代に源義国が右近衛大将(後の左大臣となる人)と争って屋敷を焼き払ったという話とか有りましてねぇ。

2013-03-22 15:01:44
神無月久音 @k_hisane

下が下なら上も上、という感じで砂。ケンシロウとかカイジとか抜きで、利根川とかウシジマくんとかジャギとか虎眼先生とかが心赴くままに闊歩してる趣で砂@Izumi_asato 平安時代に源義国が右近衛大将(後の左大臣となる人)と争って屋敷を焼き払ったという話とか有りましてねぇ。

2013-03-22 15:05:07
和泉樹林 @IzumiKibayashi

@k_hisane 摂関家の公卿、藤原経実さんは酔った勢いで近隣に礫を飛ばすという蛮行をですね。

2013-03-22 15:13:47
神無月久音 @k_hisane

そんな命知らずなことやってて、よく60手前まで生きてられましたね、この人。@Izumi_asato 摂関家の公卿、藤原経実さんは酔った勢いで近隣に礫を飛ばすという蛮行をですね。

2013-03-22 15:17:48
和泉樹林 @IzumiKibayashi

@k_hisane そら二十歳で従二位やし……。

2013-03-22 15:19:15
神無月久音 @k_hisane

あと、武士は自らの屋敷に駆け込んで庇護を求めてきた者は、縁がなくとも庇う、という話があり、一種の美徳として取られますけど、実は同時に、ここで庇護を求めることは、その武士の下に着くという意思表明であり、その家の下人として扱われても文句言えない、ということでもあるという話も興味深い

2013-03-22 15:13:52
和泉樹林 @IzumiKibayashi

@k_hisane とわずがたりにのってますな。家に泊まったら“え? 俺のもんだろ?”宣言されたとか。

2013-03-22 15:17:55
神無月久音 @k_hisane

その話も載ってました。「ある家に泊まったら何故か下女扱いになってたでござる」とか、ポルナレフが出てくる勢いで砂@Izumi_asato とわずがたりにのってますな。家に泊まったら“え? 俺のもんだろ?”宣言されたとか。

2013-03-22 15:19:59
和泉樹林 @IzumiKibayashi

@k_hisane 政子が頼朝の愛人の家を焼いたのも、“政子の家(テリトリー)内に入ってきたから”というのが根拠だろうといわれております。

2013-03-22 15:23:36
神無月久音 @k_hisane

ふーむ…。今回しみじみ思ったのは「室町以前の揉め事は、感情を考慮に入れないと色々見落とす」というとこで砂@Izumi_asato 政子が頼朝の愛人の家を焼いたのも、“政子の家(テリトリー)内に入ってきたから”というのが根拠だろうといわれております。

2013-03-22 15:27:23
和泉樹林 @IzumiKibayashi

@k_hisane ああ、それドツボです。感情を考慮に入れた上でも、実は武家の習いに沿ってたりするんで。手っ取り早くは御成敗式目追うのが一番当時の慣習に触れられたりしますです。

2013-03-22 15:38:12
神無月久音 @k_hisane

なるほど、ありがとうございます。あんまり強烈だったので。 @Izumi_asato ああ、それドツボです。感情を考慮に入れた上でも、実は武家の習いに沿ってたりするんで。手っ取り早くは御成敗式目追うのが一番当時の慣習に触れられたりしますです。

2013-03-22 16:11:44
和泉樹林 @IzumiKibayashi

@k_hisane 当時の武士に関しては「極楽寺殿御消息」もオヌヌメ

2013-03-22 23:11:33
和泉樹林 @IzumiKibayashi

@k_hisane 「腹たったからって下人は殺すな」から「戦の心得」まで幅広く乗っております。

2013-03-22 23:35:19
神無月久音 @k_hisane

ありがとうございます。何に載ってるかなーと思いきや、普通に全文掲載されてるらしきサイトが。http://t.co/9zKpHxc1vV ちまちま読んでいきまする。 @Izumi_asato 当時の武士に関しては「極楽寺殿御消息」もオヌヌメ

2013-03-22 23:33:43
神無月久音 @k_hisane

しかし、室町時代の武士(だけじゃないけど)のことを知ると、江戸時代、武士は柔弱になった、という批判についても、いやこれなら柔弱でいいんじゃね?と思うところ柔弱じゃない武士ってどんなのよ、といったら冗談抜きで「日本刀を持った狂人」同然なのが出てくるわけですし喃。

2013-03-22 14:55:04
神無月久音 @k_hisane

これについては、江戸時代に成立した「武士たる者こうあるべき」という価値観を無意識に踏まえた上で、過去の武士を理想像化して、都合の悪い部分をフィルタリングしてるというのがあるのかなと。まあ、それは現代でも似たようなもんですが。

2013-03-22 14:56:20
神無月久音 @k_hisane

その辺の下人が、「俺たちの仲間が殺されたんだから、殺した公卿も死ぬのが筋だ」とか言い出して、「一理ある」とか言われる世界ですしね(無論、公卿と下人の命がイコールな訳あるかボケェ!って反論も出てますが)。儒教系の価値観で考えたら、とんでもない話な訳で、やっぱ相当価値観変わってるなと

2013-03-22 14:57:57

中世ヨーロッパと比較してあれこれ

@paladin_lv37

@k_hisane 中世ヨーロッパの逸話を笑えませんねえ。 「人を殺したらあかん、傷つけたらあかん」ってのは殺さなくても生きていけるだけの生活環境あっての贅沢なモノの考えた方なのかもしれません。

2013-03-22 14:32:43
@paladin_lv37

@k_hisane 「人を殺したらあかん、傷つけたらあかん」ってのが、いちいち意識しなくてもダメって思える現代日本社会がすごい、と考えるべきなのかも。 昔の命が軽かったのではなく、先人たちの試行錯誤の成果として、我々の「当たり前」が存在するのだと。

2013-03-22 14:39:24
神無月久音 @k_hisane

中世ヨーロッパの裁判と言えば、よく引き合いに出されるのが魔女裁判ですけど、日本も室町時代の頃だと、湯起請(湯に手を突っ込んで火傷しなかったら無罪というアレ)をやってたりしてますし喃@paladin_lv37 中世ヨーロッパの逸話を笑えませんねえ

2013-03-22 14:47:11