クルターやハッカーはなぜ心の哲学者にスルーされがちなのか
クルター&シャロック『現代認知科学における脳、心、人間行動』を少しぱらぱら。ハッカーが序文を寄せてるんだけど、こういうのは心の哲学者には読まれないんかね。 http://bit.ly/djeEG1
2010-09-03 22:30:0008年には『理論・文化・社会』誌でEM者中心にした認知主義特集もあったな。 http://bit.ly/9XH4dC
2010-09-03 22:31:56つ「社会学者の書いたものなんか」 “@friendsroots: クルター&シャロック『現代認知科学における脳、心、人間行動』を少しぱらぱら。ハッカーが序文を寄せてるんだけど、こういうのは心の哲学者には読まれないんかね。 http://bit.ly/djeEG1”
2010-09-03 22:35:00[lib] Jeff Coulter, Wes Sharrock 『Brain, Mind, and Human Behavior in Contemporary Cognitive Science』 B! http://amzn.to/bEOA4S
2010-09-03 22:38:42書き方も、心の哲学や認知科学の文献を細かくサーベイして虱潰しに議論していくというスタイルじゃなくて、基本的な問題に対して基本的な考えを述べているという感じなので、「不勉強者め」と思われたりするのかもしれません。@contractio
2010-09-03 22:42:19@friendsroots 心の哲学者って「Consiciusnessは存在するか、するとしたらその性質は?」といった形而上学的な問いに応えようと頑張っているので、社会学者の方たちとは微妙に興味の範囲が違うのではないでしょうか?サールは例外かもしれませんけど。
2010-09-03 22:46:22@Erinadinfinitum 社会学といっても、シャロックやクルターたちは後期ヴィトゲンシュタインの影響を強く受けた立場の人たちなので、現在の心の哲学者や認知科学者が解こうと取り組んでいる問題には、概念的混乱から生まれた偽の問題がある、と考えているのだと思います。
2010-09-03 22:54:09@friendsroots 成る程。FodorやDavidson,Dennett辺りと似たアプローチでしょうか?
2010-09-03 22:59:25@Erinadinfinitum フォーダーとはだいぶ違うと思います。デイヴィドソンやデネットとは、心の哲学MAPのなかでは近いかもしれませんが、でもやっぱり根本的なところで違う気もします。
2010-09-03 23:04:31へー。 心の哲学者って「Consiciusnessは存在するか、するとしたらその性質は?」といった形而上学的な問いに応えようと頑張っている」の?>識者
2010-09-05 13:10:41@contractio その問いを一般化した「心的なものは実在するのか、するとしたらそのありかたは?」という、それほど形而上学的でない問いに答えようと頑張ってるんじゃないですかね。ただ、これならウィトゲンシュタインも「心の哲学者」のひとりになりますけど。
2010-09-05 13:19:09意識の存在を肯定するかどうかで立場や方法が違ってくるし。 RT @Erinadinfinitum @friendsroots 心の哲学者って「Consiciusnessは存在するか、するとしたらその性質は?」といった形而上学的な問いに応えようと頑張っている
2010-09-05 14:38:05「Consiciusnessは存在するか、するとしたらその性質は?」は、性質を扱う点では形而上学的といえますが、この問い自体は厳密には形而上学的ではないと思います。さらに、心の哲学者はこの問い「だけ」に努力を傾けてるわけではありません。
2010-09-05 14:42:08では心の哲学者がどうして http://bit.ly/djeEG1のような文献をとりあげないのかと言われれば、関心領域が違うから、としか答えようがない。無責任なようだけれども。
2010-09-05 14:45:05心の哲学者は「(身の回りの)世界」との関係において「心」を捉えようとしている。この「世界」は「社会」とは微妙に異なっていて、物理主義の議論の中には規範的なものを考慮に入れると不利になってしまう立場もある。心の哲学者が社会学的な議論にタッチしないのはこうした事情もあるのではないか。
2010-09-05 14:48:24ご教示ありがとうございます。その場合の「関心領域」というのは、例えばどのようなものでしょうか。 RT @mskota: では心の哲学者がどうして http://bit.ly/djeEG1のような文献をとりあげないのかと言われれば、関心領域が違うから、としか答えようがない。*
2010-09-05 14:56:23「不利になるから考慮に入れない」というのはあまり誠実ではないように思いますが(^_^; RT @mskota: *物理主義の議論の中には規範的なものを考慮に入れると不利になってしまう立場もある。心の哲学者が社会学的な議論にタッチしないのはこうした事情もあるのではないか。
2010-09-05 14:58:42「社会学者の関心」が軽視されるのは、外在的理由としてはわかるように思いますけれど、では例えば哲学者であるP. M. S. Hackerのこの本などはどうなのでしょうか。 http://bit.ly/axmatL @mskota
2010-09-05 15:00:36