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『正義・戦争・国家』と名付けられた小林よしのり・橋爪大三郎・竹田青嗣の鼎談本の内容は『脱正義論』を追認するようなもので、マルクス主義批判、主意主義的な(小林よしのりに顕著な)「子ども的感性」の正当化、といったようにゴー宣を理論的に正当化するようなもので、ほぼ読む価値はなかった。
2010-09-08 16:58:10橋爪「小林さんが「個の確立」ということは、とても大事だと思いますが、その場合「個」がフィクションであるということを、まずおさえておくべきだと思う」 これは本質的な批判だ…。
2010-09-08 17:48:42橋爪「私は、小林さんが歴史に興味を持っている、という点に非常に強く惹かれているんです。(…)歴史的事実を全て認めるとして、大日本帝国という旧日本国と新日本国との連続性/断続性を、自分のなかでストーリーとして再発見し、失われた価値は一つの基軸になるということを発見していく」
2010-09-08 17:54:00橋爪「フーコーという人も言っているけれど、現在が前の時代のエピステーメーで作られているんだとしたならば、そこに断絶を入れたら現在の価値観が復元できなくなるのは当たり前なんです。(…)そこで、一つの軸は、まず歴史なんじゃないかと思うんです」 これが噂のオルグってやつか…
2010-09-08 17:56:44竹田「ポストモダン思想がやってきて、ボードリヤールやドゥルーズなんかがシステム社会という概念を提出した。この巨大な社会は、反権力も反体制の運動さえ、システムの自動運動の一部として繰り込んでいる、という像ですね。それは80年代以後の個人と社会との関係像にぴったり重なっていた」
2010-09-08 18:10:22竹田「だけど、ぼくはそういう理論は間違っていると思った。社会がどれほど巨大なシステムのようになり、個々人にとって手に負えないものに感じられたとしても、社会はそれ自体が支配-統合の自動機械(=システム)であるはずがない」
2010-09-08 18:14:22竹田「社会は古代であろうと、中世、近代であろうと、基本は有形無形のルールの束としての構造をなしている。それを動かしているのはシステム自体ではなく、あくまで「人間の約束の網の目」です」
2010-09-08 18:17:36竹田「どんな社会も一定のルールにのっとった生存競争のゲームをなしている。宗教的な権威のゲーム、政治的権力のゲーム、そしてマネーゲーム、こうした三つの約束の組み合わせであらゆる社会の構造が決定されてきた。市民社会の理念は、この前提から言うと、フェアなゲームが可能です」
2010-09-08 18:21:16