【エアミス研名物】春の愛川晶マラソン2【お玉さんの読書マラソン】

愛川晶作品を取り上げた、お玉さんの読書マラソン第2部です。愛川作品の看板シリーズであった(はずの)美少女探偵 根津愛シリーズをレビューしてらっしゃいます。
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「スケートおじさん」……は、スルーでよいかのぉ……。掌編だよ。箸休めにもならないなぁ〜。 ラストに読者から応募された解決編もおまけについているけど……、うん、どうでもいいや〜\(´Д` )

2013-04-26 23:47:45
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「コロッケの密室」 この短編集のMYベスト( ´ ▽ ` )ノ 倒叙ものなのだけれども、ちょっと普通の倒叙とは違うのだよ。倒叙といったら何か一つのミスからひっくり返すのが多いのだけれど、本作ではクイーンばりのちまちまとした推理を根津愛は犯人の目の前で行います。

2013-04-26 23:49:27
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「コロッケの密室」 もうね、推理パートがまさに快刀乱麻! デカコロッケ→偽造宝石→本物の宝石発見のくだりは、さながらマジックのよう。 推理の過程から、「あれれ、この犯人安全圏に逃げられるんじゃね」と読者に思わせながらの逆転劇! 特殊な知識を絡めてますが、これだったら大満足だよ〜

2013-04-26 23:50:19
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「死への密室」 初読のときは感心したのですが、今回の再読で点を落とした短編だ。 犯人がわかりやすいよなぁ〜。ちょっとムリがあるんよなぁ。あの図版も不自然さが際立っているのもね\(´Д` ) まぁ靖香さんが異常に可愛いので、いいかぁ〜( ´ ▽ ` )ノ ステキ

2013-04-26 23:51:05
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「納豆殺人事件」 カレーライス同様、愛ちゃんのお父さんの信三さんが主役なのだが……、うーん、よくは出来ているが短編集のトリとしては弱いよなぁ〜。スケートおじさんを除くと、この短編集では一番クオリティが低いのも…… 死体の腹から出てきた大量の納豆! 解決の決め手が、やはり脆弱だなぁ

2013-04-26 23:51:45
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「納豆殺人事件」 これ、スニーカー文庫で一時期ミステリアンソロジーを出していたとき(迷走期!)、その一冊に寄稿した作品なんだよね〜♫ 「名探偵はここにいる」というアンソロなのに、何故、愛ちゃんじゃなくお父さんを使用したのか? そっちのほうが謎だ……、ミステリーだ……

2013-04-26 23:52:15
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『カレーライスは知っていた』 ホンマ、グットな短編集なのでオススメなのよ。 僕が今住んでいる明石に一冊、実家に一冊、親本である原書房の『根津愛(代理)探偵事務所』を一冊、計三冊所有しているんだよねェ〜♫ わぁい( ´ ▽ ` )ノ

2013-04-26 23:53:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

というわけで、次は『巫女の館の密室』 タイトルと内容の乖離がステキだぜ。このタイトルから思い浮かべるであろう予想ストーリーとは、全く違っているんだぜ( ´ ▽ ` )ノ

2013-04-26 23:54:08
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、根津愛シリーズもあと一冊で完了だわい。しかし、ベーストンは無駄に長いからなぁ……

2013-04-27 02:03:09
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

春の愛川晶マラソンその13『巫女の館の密室』を楽しく読みました。 これに限らず愛川晶氏の作品はかなりのページ数のものが多いのですが、巫女の館は一気読みでしたよ〜。 再読で評価を上げた一冊です。 えっ、こんなに面白かったっけΣ(゚д゚lll)

2013-04-29 00:20:20
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『巫女の館の密室』 「今まで誰も書いたことのない異常な密室作成と作成理由」 正直わそんな一発ネタ、大ネタのみの小説の印象でした。 しかし、そのバカトリックギリギリの内容を成立させるために、細かい工夫が要所で為されているのが、ウレシかったのですよ

2013-04-29 00:21:35
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『巫女の館の密室』 キリンさんこと桐野刑事の三人称視点がブれずに固定されているのが、グット! 余計な視点を排して、最初から最後までワトソン役のキリンさんだけに焦点をしぼっているので、緊張感が持続する。 根津愛のために奮戦するキリンさんのがんばりが、ストレートに伝わるのよね!

2013-04-29 00:22:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『巫女の館の密室』 今作においての根津愛のスタンスは、局外者としての探偵の立場ではなく、かなり事件に寄っている、事件のファクターとしてかなり重要な位置にいるカタチとなのです。 ようするに危ない目にもあっちゃうし、新たな事件展開を引き起こす要因ともなっちゃってるのよ

2013-04-29 00:24:52
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『巫女の館の密室』 その事件関係者ともいえる根津愛が発する直接的なヒント、また事件に絡まる特殊知識を理解しやすくするウンチクを、局外者的位置に属するワトソンのキリンさんが受け取るの。 そして、繰り広げられる、凡人の推理! 巫女の館は、キリンさんのお話として充分タっているのだ!

2013-04-29 00:26:23
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『巫女の館の密室』 一発ネタの密室トリックも天才のそれではなく、凡人が扱う推理で切り込まれているので、より破壊力を増して感じられるのだ。 確かに、今まで誰もやらなかった密室ではある。 そして、そのネタだけに奢らずに、見せ方に工夫を置き、演出されているわけだね。物語に質量があるよ

2013-04-29 00:28:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『巫女の館の密室』 また大ネタを支えるためのサブトリックに、おそらく意図的に、愛川晶の過去作のトリックの流用がされている。 『合わせ鏡の迷宮』のトリックを進化させた点がウレシい。 そして、ま、まさかの『堕天使殺人事件』のアレ(こもりんネタ)をここで拾うとはΣ(゚д゚lll)

2013-04-29 00:29:43
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『巫女の館の密室』 一見大味な印象ながら、その実、細部へ神経を行き届かせ、物語への工夫を怠っていない。愛川晶作品の中では、これはかなりよい仕事なんだよね。 既読の人も、あの密室トリックを念頭においた上で、もう一度読み返してほしいものです。結構、細かい所でいろいろして驚くよ

2013-04-29 00:32:06
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『巫女の館の密室』 ちなみにタイトルに偽りアリで、今作、萌えっ子巫女娘などは、一切出ません! ご注意を! またキリンさんの物語なので、『カレーライスは知っていた』あたりでキリンさんのドジっ子ぶりとダメ男ぶりを印象づけておくと、より面白く読めるのでありますよ( ´ ▽ ` )ノ

2013-04-29 00:32:50
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

うんうん、地雷と思っていた『巫女の館の密室』がかなり面白く読めたのは、思わぬご褒美だったわ( ´ ▽ ` )ノ 『ベーストンの鐘楼』も同様だったら良いのになぁ〜……(現在、苦戦中!)

2013-04-29 00:35:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さてさて、春の愛川晶マラソンその14『ダイニング・メッセージ』を読んだよ〜♫ 現在発表されている根津愛シリーズの時系列順では、これがラストの作品となりますね。 愛川晶、連作短編に挑戦。あとがき曰く『カレーライスは知っていた』のパワーアップ版とのこと。はたして、はたして〜?

2013-04-30 00:00:21
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『ダイニング・メッセージ』 あーっ! この作品も、とある趣向を狙って構成がされてるんだけど、そこに固執しすぎてとてつもなくバランスが悪くなっているなぁ。と、そんな印象。 キリンさんと根津愛、再登場の靖香さんの三人の関係はなかなか面白いのにミステリ部分がそれをジャマするんよ……

2013-04-30 00:00:58
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『ダイニング・メッセージ』 一編目のビー玉を巡る日常の謎。(章仕立てでサブタイトルがないのですよ) この作品の大きな趣向を成立させるためなのですが、あまりにも解決がアッサリしすぎているんですよ。 一番始めに「まさか、これはないだろう?」と切り捨てる予想を着地点に! それはないやろ

2013-04-30 00:03:04
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『ダイニング・メッセージ』 第二編。匂いで弁当箱の中身を当てる女性のエピソード……の、この脱力トリックは一体Σ(゚д゚lll) 脱力トリックの後に一捻りがあるのだが、いやいやコレは危険度MAXでしょΣ(゚д゚lll) もう、会社の誰かさん。この脱力トリック気づいてやれよ! むぁ〜

2013-04-30 00:03:57
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『ダイニング・メッセージ』 第三編は……えっ、カニバリズムΣ(゚д゚lll) これが一番完成度が高いんだけど……、あれれ、これ『黄昏の罠』に構造似てね。 あそこの不自然さから導かれるところまではよいのだけれど、そこからの犯人の狙い、絶対似てるよ〜

2013-04-30 00:06:36
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『ダイニング・メッセージ』 で四編目でこの小説の趣向が説明されるんだけど……、それまでがミステリとしてはトホホなので、今イチ、キまった感がないのですよ。説得力がないの〜\(´Д` ) これを成立させたければ、一編目はもっとキテレツな着地点が、二編目はもっと緻密さがいるのでは……

2013-04-30 00:07:20