丹生谷貴志ツイートまとめ(2013年7月)

丹生谷貴志氏の2013年7月分のツイートをまとめました。
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nibuya @cbfn

・・翻訳に誤訳は避けられないので誤訳そのものにそれほど神経質にはならないようにしてますが、困るのは、訳者が原著の大筋そのものに関して理解出来ていないまま訳す、或いは理解がズレている場合がすくなくない。それが全体の翻訳を台無しにしてしまう

2013-07-15 10:53:20
nibuya @cbfn

・・・四方田犬彦によれば岩波文庫の『紅楼夢』の松枝先生の翻訳、訳してる間お金がなくて水道までとめられたという凄絶な話・・・まあ、ともかく大方経済的には恵まれない仕事ですね、翻訳は。だから・・・・いや、何がだから、か・・・

2013-07-15 11:00:30
nibuya @cbfn

まあ、文学系の翻訳は別の問題、難しさがあるとして理科系の翻訳、専門書ではなくてエッセイでも、或いは高度なポピュライジング書でもいいですが、どうなんでしょうかね、僕がハズレばかり引いてしまってるんでしょうかね。籤運が悪い

2013-07-15 11:23:17
nibuya @cbfn

それ自体としては無意味な死を「受け入れる」ことから出発すること、ここにダーウィンの思考の基底があるとして、これはフロイトと同時代であると同時にリカルドゥ経済学の基底でもあるとして、今ひとつの問い、マルクスとの同時代性、マルクスにおいて「死」はどのように位置づけられていたかの再認

2013-07-15 12:48:14
nibuya @cbfn

十九世紀は「剥き出しの死」に直面するのではない。「死」が形象化され、それが思考に「詰め込まれる」。「死」もまた(シュティルナー的無と同じく)観念の、或いはむしろ概念的創造物である。ダーウィンの「ミミズ」もまた、同じく・・或いはまた「狂気」が概念化され「詰め込まれる」のと同じ・・・

2013-07-15 12:59:26
nibuya @cbfn

こういう言い方をすると「またかよ」と言われることを重々承知で言うのですが、僕はクリプキをアメリカ最高の小説家として読みます。まあ、これはおそらく「哲学系」からはむしろ「贔屓の引き倒し」と取られるのは、繰り返しますが、重々承知の上です。

2013-07-17 09:03:22
nibuya @cbfn

いとうせいこうさんの『想像ラジオ』が評判(!)らしい。ディックの『自由ラジオ・アルベマス』の転化形かしらとか勝手に思って未だ読んでません。ちょっと知り合いだと意味なく気後れしてしまう癖があるので・・・どうもこう評判だと今は気恥ずかしいので読めません。ほとぼりが冷めた頃に読みます。

2013-07-17 09:26:38
nibuya @cbfn

因に周知のように『自由ラジオ・アルベマス』は『ヴァリス』に始まるディック最後の、いわゆる「トリロジー」のイントロを成す小説ですが、この全作、探せば手に入りますが、出来に毀誉褒貶はいつものこと、せっかくだから一巻本に纏めた本を作らないかな。大瀧さんの個人訳でまとまるのだし・・・

2013-07-17 09:40:39
nibuya @cbfn

睡眠不足の馬鹿な空想。クワインの繊細なんだか鈍重なんだかわかんない体系は僕にはいつもジョン・ウェイン系譜を空想させる。クリプキはフーディニーの顔をしたビリー・ザ・キッド? 一方、フォークナーは異常に膨脹した「巨神兵」みたいに、等々。おお、寝起きとは言えこれはひどすぎますね・・・

2013-07-17 10:02:40
nibuya @cbfn

・・・フォークナーは百五十センチそこそこの小男だった。ストラビンスキーは、ピカソのスケッチのせいでとんでもない大男と思われていて、しかし来日したときひどく小男なのに皆驚いたという伝説がある。「世界を変えるのは小男ですよ」と、いつもながら無根拠に、ナムジュン・パイクさんは言った・・

2013-07-17 10:16:50
nibuya @cbfn

三浦俊彦さんはまさに「小説も書く」分析系論理学者で愛読しておりますが、なまじ文字通りの小説も巧いので「小説も書く学者」に見えてしまいますが、何よりやはり『虚構世界の存在論』こそは「小説として」読まれることによって最高傑作だと思います。

2013-07-17 11:28:12
nibuya @cbfn

・・・全くどうでもいいことですが、Kindleの英文小説の分類では村上春樹さんの小説はほとんど「SF&Fantasy」の項目に入っている。ま、それだけのことです。

2013-07-17 11:50:20
nibuya @cbfn

・・・庄司薫さんの『赤頭巾ちゃん気をつけて』に始まる「薫くんシリーズ」の薫くんは、三島さんの『午後の曳航』の少年たちの一人の後日譚ではないかと思っていたことがあります。因にシリーズに最初に(?)注目したのが花田清輝さんだったことを今頃知りました。お恥ずかしい話。

2013-07-17 11:54:44
nibuya @cbfn

本来、特にフロイト=ラカン派精神分析者はまず自身が同僚なりによって徹底的な「分析」を受ける・・・と以前書いた気がします。伝聞なので実際そうなのかは知りませんが、いわゆる「ヴァンパイア転移」を回避する為にもそうあるべきだろうし、或いはそれは彼らの倫理であるべきだと思う

2013-07-18 01:49:54
nibuya @cbfn

まあ、青臭く言えば、精神分析学が「分析」すべき「ω点」は「他人=患者」ではなく「私」で「なければならない」。これは文字通りの意味であり、精神分析医はまず自身を「誰か」によって徹底的に解剖されねば成らない・・・・

2013-07-18 01:58:36
nibuya @cbfn

それが少なくとも、「心理学者」と「精神分析学者」との「倫理的な」最大の相違ではないだろうか。僕の偏見・・・「心理学者」は自身を例示に使うことはあっても「心理実験」や「統計」の対象となることから身を翻し、観察者という王位−審級の中に自身を「無意識的に」確保する・・・

2013-07-18 02:09:47
nibuya @cbfn

三木成夫先生は芸大でカウンセラーもなさっていたが、僕の知る最高のカウンセラーの一人だった。何故と言って、先生のカウンセラーを受ける者は、まるで、自分たちの方が先生を「救う」ために来たのではないかと感じ始めたからである。

2013-07-18 02:27:13
nibuya @cbfn

独我論は「言うまでもなく」拠点とされる「我」に対して「解体的」に折れ曲がる。それは「虚空」に「解体されて行く」。この場合、解体過程を解体的運動と捉える「行動主義」的設定と、言わば無限にカードが入れ替わる「分解写真的」な視点と、どちらを取るかによって記述の意志(!)が変質する・・・

2013-07-18 09:29:32
nibuya @cbfn

しかしどちらの場合にしろ、「虚空」は「我」の「向こう」に何か知れないものとして広がる「のではなく」、「我」の「解体そのものの場所」として「ある」・・・この時、「虚空」は一種の実体化を受けるか(ベルグソン)或いは?

2013-07-18 09:38:41
nibuya @cbfn

この「場」において「我」と、それまで「我」の「前に」実体のない仮想−解体性として問われていた「他人−世界」とが「同じ解体性」において似始めることになる?「解体性」が「普遍化」される?そして問題はその「普遍化された解体性」の場に「如何なる”名”」を置こうとするかその「欲望」に関わる

2013-07-18 10:11:21
nibuya @cbfn

ウィリアム・バロウズの「Seven Souls」・・・秘密の名の連鎖・・・その最終の「名」は、「名そのもの」であると口にされる。例えば「薔薇の名前はな名前である」というトートロジー。しかし「名」のトートロジーはそれでも「欲望」として「何か」を名指そうとする。例えば不意に・・・

2013-07-18 10:12:50
nibuya @cbfn

例えば、道元なら「空」と置くか? 「一方」、ウィトゲンシュタインは「不意に」そこに「神」という「名指され」を置く欲望を持ち続けていた(断固とした回避においてにしてもそれから「逃れ得なかった」)とすれば? その「どちらでも同じ名指しの不能」において「同じ」は決定的な差異を生成する

2013-07-18 10:28:11
nibuya @cbfn

「空」或いは「仏教的無」と「神」は、「同じ名指されの不可能」においてしかし「全く異質の」重力場、或いは「散開場」を生成させる。従って例えば道元とウィトゲンシュタインを併置することは無意味ではないが、それはそれらの「ほぼ絶対的な差異」を開示するという限りに於いてでなければならない

2013-07-18 10:44:32
nibuya @cbfn

「我々」は濁った球体の中にいる。それを透明化する。Enlightment。「我々」は透明な球体の中にいる自分たちを確認するだろう。もっとも、球体の中に閉じ込められているということに変わりはない。何が違うのか? 少なくとも透明化した球体はその「外」への「透視」の可能性を広げる? 

2013-07-18 23:34:15
nibuya @cbfn

コクトーが言うように、おそらく「阿片」は「人間」を「植物化」する。鎮静麻薬と覚醒麻薬の差異。「宗教は人民の”阿片”である」という命題に注をつける。それは「宗教は人民のドラッグである」とイコールでは、無論、ない。「一杯の水をドラッグのようにして呑むことを学べ」とドゥルーズは言う

2013-07-18 23:44:59
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