「伊藤計劃以後」?のSFについて

今の日本SF界は「伊藤計劃以後」なのか?
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foxhanger @foxhanger

90年代はジャンルSFがラノベ(当時は「ヤングアダルト」と言った)のパッケージの中で延命していた(その代表が野尻氏)が、ゼロ年代にラノベがジャンルから離脱して「ラノベ」としか言いようのないものになってしまったため、それらは本来のジャンルSFに戻っていった。

2013-07-22 19:39:10
ステーキ @yo32dead

@korenkan 失礼しますが、当時復活しなかったSFコンテストの復活、創元SF賞の創設、SFの春が唱えられだしたのが08年以後に集中している事実に思うことがあるか、加えて虐殺器官とSREを星新一回顧録が一蹴した28回SF大賞の模様をどのツラさげて眺めていたのか教えてください。

2013-07-22 19:41:23
foxhanger @foxhanger

ハードSFは「冬の時代」には、ジャンルを守り通す確固たる砦であるが、いざSFジャンルが上げ潮になると、たちまち傍流に追いやられてしまう。

2013-07-22 19:43:25
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 まず一つ目についてですが、その時代の評価というのは多少時間が経過しないと顕在化しないものなので、08年以降にSF界に集中した動きがあったとしたら、それ以前の業界の動向が反映されたものだと考えるのが適切だと思います。

2013-07-22 20:13:07
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 次に二つ目ですが、日本SF大賞の選考に関しては、ぼく個人は一貫して批判的です。SREと虐殺器官の回については、菊池さんや北野さんに近い感想ですね(https://t.co/IbolLjIR6d)。逆に、何を考えてそんな質問をされたのか聞いてみたいところです。

2013-07-22 20:18:40
ステーキ @yo32dead

@korenkan ありがとうございました。 一つ目について、SFコンテストの復活は2012年、かつ伊藤計劃以後特集を明確にしたSFマガジンの誌上に宣言されたものであり、06年に多数の未刊本を残し終焉したリアル・フィクションの影響を唱えるには時が経ち過ぎ、関連は薄いと考えます。

2013-07-22 20:30:52
ステーキ @yo32dead

@korenkan またNOVA、傑作選の解説等に繰り返されたSFの復活を主張する言葉は主に新作短編の収録されたアンソロジーに集中しますが、リアルフィクションの世代でそれらのアンソロジーに参加しているのは小川一水のみです。成功し、影響を与えたはずの彼らはどこにも残っていません。

2013-07-22 20:36:48
ステーキ @yo32dead

@korenkan 二つ目については、多数存在する「SFは最初から死んでいない」と主張するような方がどのような反応を示すのか興味がありました。

2013-07-22 20:39:24
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 リアルフィクションと、SFコンテスト再開などの間に直接的な関係があると言っている人は見たことがありませんが。

2013-07-22 20:44:13
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 『NOVA』シリーズの解説などで主張される「SFの復活」という言葉は額面通りに受け取るのは危険だと思います。アジテーションの側面があると考えるのが妥当だと思います。

2013-07-22 20:45:58
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 「リアルフィクションの世代でそれらのアンソロジーに参加しているのは小川一水のみです」とのことですが、そもそもリアルフィクションもともと別の分野で活躍されていた方が多いので、これは当たり前といえば当たり前なのでは?

2013-07-22 20:47:43
ステーキ @yo32dead

@korenkan これらの事実から、現在の日本SFが辿っている道にリアルフィクションの世代が果たした役割は極めて小さく、その点を以って「失敗だった」と述べました。小川一水をはじめラノベ界に果たした役割は大きいかもしれませんが。わけのわからない史観であると捨てられるのは心外です。

2013-07-22 20:48:31
ステーキ @yo32dead

@korenkan であれば結構です。 反映された業界の動向のうちに含むべきには思えないということを言っているのですが。

2013-07-22 20:51:49
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 「SFレーベルから刊行されてる小説にとって、厳しい時代があった」ことは否定していません。それは前後のポストをご覧いただければ分かるはず。また、過去SFという言葉が古臭いものとされ、SFというジャンル名を冠することにネガティブな印象があったことも否定しません。

2013-07-22 20:53:17
ステーキ @yo32dead

@korenkan 復活の煽りを繰り返すのは確かに解説者の常ではありますが、年に十冊を超える短編アンソロジーが編まれ、恐らくですが採算も取れていたのでしょうから、これを単なるアジテーションと捉えるのは難しいと思います。

2013-07-22 20:56:06
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 心外だと思われるのは大変残念ですが、現状のところ「わけのわからない史観」であるという印象は変わりません。申し訳ありません。

2013-07-22 20:57:27
ステーキ @yo32dead

@korenkan 具体的にどの点がわけがわからないのでしょうか。

2013-07-22 20:59:21
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 伊藤円城の登場をなぜそこまで評価できるのかが不明です。Jコレ刊行→マロドゥック・スクランブルなどリアルフィクションの登場(→これまで周辺ジャンルで活動していた作家のSFへの帰還)→伊藤円城の復活、というのは一つの流れと解釈する方が適切に思われます。

2013-07-22 21:07:09
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 あと、最初に言っておいた方が良かったかもしれませんが、「加えて虐殺器官とSREを星新一回顧録が一蹴した28回SF大賞の模様をどのツラさげて眺めていたのか教えてください。」とか聞いてくる人の言うことは8割引きくらいで見ています。すみません。

2013-07-22 21:11:54
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 売り上げなどの具体的なデータを使った論説が出てこない限り、ぼくの説得は不可能だと思っていただいた方がいいです。ぼくの「史観」も個人がぼんやり抱いている印象にすぎず、御大層なものでも何でもありませんが、いまのところ出していただいたデータでは覆らないと思います。

2013-07-22 21:15:43
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 そして、ぼく相手にそんな労力を割くくらいなら、もっと傍証を強化して日本SF評論賞に応募された方がいいかと思いますが…。

2013-07-22 21:20:09
ステーキ @yo32dead

@korenkan 周辺作家のSFへの帰還と、全くの新人作家である伊藤円城を矢印で繋いでしまえる流れが不明瞭です。リアルフィクションの発展形、あるいはその影響を多大に感じさせる作風を以って現れたのであれば納得できるのですが、この二者については明らかに断絶があります。

2013-07-22 21:21:15
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 以下蛇足ですが。その場合、リアル・フィクションを失敗と断言するならば、例えばゆずはらとしゆき『咎人の星』の帯にリアル・フィクションという言葉が使用されていることについて、説得力の高い説明を用意しておくのが良いかと思いました。

2013-07-22 21:22:19
ステーキ @yo32dead

@korenkan 「めんどくさいからもう関わらないでくれ」という意味に取らせていただきます。

2013-07-22 21:22:40
ジョー猫 @korenkan

@12345yo32 リアル・フィクション、および周辺作家の帰還は、ジャンル外の読者の視点を集めたことに価値があると考えています。かなり特殊な作風の円城はともかく、伊藤に対する評価はそれまでの下積みなしにはこれほど盛り上がらなかったであろう、というのが自分の「史観」です。

2013-07-22 21:26:05
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