『宮崎駿は左翼じゃない！』を考える

ブーリキー @tincanscarecrow

【生産物の倫理】「風立ちぬ」批評～宮崎駿は左翼ではない- アニオタ保守本流 http://t.co/xt7eOEia1v　 古谷経衡先生のご意見。アニメはあまり見ないので、この方の名前をお聞きするのは初めてだ。

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【生産物の倫理１】やはりアニオタで鳴らす人らしく、見事な論理の切れ味だ。宮崎駿氏の矛盾に満ちた「二面性」を、宮﨑作品を読み解く理論モデルにしていて、非常に明快、分かり易い。

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【生産物の倫理２】宮崎駿の二面性は、ナウシカが直観した「生命観」に現れていると古谷氏は言う。 「人間は、善悪、明暗のカオスだからこそ美しい」 今回の『風立ちぬ』でも、その二面性はいかんなく発揮されているそうだ。 僕は堀辰雄の原作しか読んだ事がないから、アニメは是非観てみたい。

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【生産物の倫理３】「風立ちぬ。いざ生きめやも」 風が吹いた。さぁもう少し生きてみようか。僕は堀辰雄の作品をそう読んだ。死によって浮かび上がる生命の実相。ありとあらゆる外在物が、その仮象を超えて生命の声を挙げる。風さえも。色即是空。光と影。正に人はカオスの中にいる。

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【生産物の倫理４】宮﨑氏は、今回地震の地鳴りにも飛行機の爆音にも、人の声を使ったと言う。こんな事は天才しか思いつかない。「仮象を超えた生命」を表現するには、きっとそれがピッタリなのだ。氏自身が、爆音に人声を聴くような体験を持ったのかもしれない。

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【生産物の倫理５】古谷氏の意見に沿って、もう少し想像の羽を広げてみよう。『ナウシカ』に出てくる巨神兵。あの浅ましくも力強く、そして母を恋うる哀れな姿も、宮﨑氏の兵器に対するアンビバレントな感情を、そのまま表しているに違いない。

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【生産物の倫理６】そのカオス的感情を思えば、宮崎駿氏の政治的な行動も、ある意味納得できるではないかと、古谷氏は言う。自虐史観の持ち主に、あんな美しい日本は描けないと。歴史は虹に似ている。近過ぎるとその美しい姿は見えない。宮崎駿氏の心情もそうだと。だが、果たしてそうか？

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【生産物の倫理７】僕らは生産者として、ほぼ毎日商品やサービスを生産している。僕も請負仕事をしているが、そこでは「成果物」が明確に定義され、それに反する生産物は、「欠格品」「規格外品」と見做され弾かれる。これをQC（クオリティ・コントロール＝品質管理）と呼ぶ。

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【生産物の倫理８】QCは近代資本主義の最大の特徴で、QCを実行出来ない人や国は信頼されず、契約は不成立、取引は停止になる。支那の毒入り餃子、韓国製のノロウィルス入りのキムチ、坂道を登れない上に、勝手に加速までしてくれるヒュンダイ車等が、その代表例だ。

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【生産物の倫理９】当然だが、こうした産業倫理は宮崎アニメにも適用される。反社会的で破壊的な主張が、もしそこに含まれていたら、何等かの規制が働く事は間違いない。それは「表現の自由」への圧迫だろうか？では、韓国の反日教育はどうなんだろう？ http://t.co/EazIi1Zm7h

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【生産物の倫理10】国際秩序との調和も、生きて行く為には必要だ。憲法でさえそうなんだから、公教育だってそうなる。当然、ジブリのアニメも規制を受ける。だが、それは良識だし常識なのだ。そうでなければ、我々は支那や韓国の様に「土人」になってしまう。

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【生産物の倫理11】では、アニメの成果物とは何だろう？ 「子供に、人生への夢と希望を与える事」 多分これに尽きる。この条件を満たさないアニメは、お金を取って公共の場に提供するには相応しくない。 そして、ジブリ作品はこの成果物を、他の追随を許さぬ程、見事に実現してきた。

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【生産物の倫理12】なるほど宮﨑氏本人は、恐らく古谷氏の言う通り、アンビバレントで矛盾に満ちたキャラの持ち主なのであろう。しかし、アニメという公共の成果物には、そうした情状は酌量されない。氏の性格は、いわば楽屋ネタであり、アニメ作品そのものの評価には直接関係はしないのだ。

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【生産物の倫理13】批評には、作家の心理を代弁した感じのものが多い。理由は、作品の価値を歴史的に語ろうとすると、作家の心理や思想が、その裏付けとして必要になるからだ。 「どうして若冲は、こんな表現方法を採ったのか？」 という様に。当然、批評は楽屋ネタだらけになる(笑)。

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【生産物の倫理14】しかし、一般客はそんなものを観に来る訳ではない。ただ、愉しみに来る。夢や希望を味わいたくて来る。励まされたくて来る。能年伶奈の『あまちゃん』が、 「朝から元気を貰える」 と大人気なのも、同じ理由だ。能年伶奈のスキャンダルなんか、誰も興味がない。

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【生産物の倫理15】それが「成果物」だ。或は「生産物の倫理」と言うものだ。ジブリはいつもこれを守ってきた。優等生だった。皆の期待に応えてきた。井の頭公園に行けば、外人からジブリへの行き方を、ちょくちょく訊かれるが、それ程人気が高いのも、このQCをしっかり守ってきたからだ。

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【生産物の倫理16】もちろん、QCだけでアニメが出来れば苦労はない。だが、人気の基礎である事は間違いない。例えばイブ・サンローランの絵本『おてんばルル』は可愛いが残虐でもあり、あれをアニメ化して子供に見せたがる親は少ない筈だ。 http://t.co/xjTfdKXJzM

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【生産物の倫理17】そんなQCに守られた一般人の、作品への感想はレビューで見る事ができる。わざわざ批評や作品論扱いするには及ぶまい。誰もがそう思う。だが、実はそちらの方が意見としてはメジャーなのだ。そこを無視して、歴史的評価だけを云々するのも、作品論としてはどうなんだろう？

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【生産物の倫理18】宮崎駿氏が、どんな政治信条を持とうと自由だが、今の氏の活動は社民党の瑞穂たんと変わらない。韓国メディアの反日を勢いづかせ、 「こんな高名な文化人も謝罪しろと言ってるんだから、チョッパリは親も子も全員土下座するニダ！」 と言わせている。またはそう促している。

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【生産物の倫理19】その政治的影響を、古谷氏は作家論でうやむやにしてしまう。その理由は何だろう？氏は「イデオロギーで宮崎駿を語るな」と言う。それは、彼を瑞穂や鳩山や野中の様に、のさばらせておけと言う事か？売国にもなりかねない行為に抗議するより、作家論の方が大事だとでも言うのか？

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【生産物の倫理20】宮崎駿はQCに従い、その基準内で最高水準の成果物を出してきた。だから、手塚治虫に匹敵する程の評価を受ける様になったのだ。いわば日本の国體が、彼の暴走を防いできたのだ。だが、今彼は場外で暴走を始めた。考えてみたら場外にQCはない！第二の鳩山の誕生だ。

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【生産物の倫理21】そんな暴走駿老を、その言い分から左翼と分析する事は、赤いポストを赤いと分析する位自然な事だ。だが、古谷氏がその行為を、妙に遠ざけたがっている様に見えるのは、行き過ぎた赤狩りが起こる気がするからではないか？だが、だからこそのQCだ！

ブーリキー @tincanscarecrow

【生産物の倫理22】宮﨑作品は、日本のアニメ成果物の条件を立派に満たしている！QCを100点満点の120点でクリアしている。心配ない！藤田嗣治の様に、暴力的にお蔵入りにされたりはしない！高村光太郎の様に、糾弾される恐れもない。ダメなのは、駿老の鳩山的暴走だけなのだ。

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【生産物の倫理23】こんな作家論もありだ。宮崎駿氏が自然を美しく描けるのは、日本人を憎んでいるからだ。彼の愛国心は、日本人のいない日本への愛情なのだ…云々。だが、だからどうした？作品が、QCを満たしていれば、それで良いではないか？作品以外の「駿ラッパ」が問題なだけだ。

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【生産物の倫理24】駿ラッパは、瑞穂ラッパ、鳩山ラッパと同じで五月蠅い。耳障りだ。第一嘘ばかりだ。困ったもんだ。老害だ。老醜だ。非国民だ…。そう評したからと言って、芸術の事を何も分かっていない俗物だ…と言う事にはなるまいと、僕は思うのが、所詮素人考えか？