ヒンデンブルク80回忌記念まとめ ナチスをめぐる、こなたま氏と高須克弥氏のやりとりを中心に

1934年8月2日、ドイツ(ワイマール共和国)大統領ヒンデンブルク元帥が亡くなりました。首相ヒトラーはただちに「指導者兼帝国宰相」、つまり総統に就任し、独裁体制を打ち立てました。これはそんな記念日の直前に起こった、麻生太郎副総理のワイマール憲法とナチスをめぐる「失言」をきっかけとして、ネット上で生じたやりとりをまとめたものです。 主な発言者は、戦間期のドイツ史を専門とし、名編「やる夫がフューラーになるようです」http://snudge.blog38.fc2.com/blog-entry-182.html をネット上に発表された、こなたま氏です。かたや、メディアによく登場する有名美容外科医院・高須クリニックを経営する高須克弥氏など。 続きを読む
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こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

ヒトラーはおそろしく内気な男で、自分の欲望を人に察されることを嫌がった。大きなレベルだと趣味の建築は「国家のため」という大義名分で隠し、小さなレベルだと性欲や食欲、つまり愛人と寝る時や肉類を食べる時などはほんとにコソコソしてて、周りの者に「別にいいのに」って不思議がられた。

2013-08-02 18:23:32
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

でも、思いがけない(と装うことができる)贈り物を受け取るのはオッケーなのよ。ただし、「どうです!総統!あなたこーいうの好きでしょう!」って、内心の欲望を察した贈り物はイヤ。私見だけど、ボルマンの贈ったケールシュタインハウスを気に入らなかった理由もこれじゃないかなーって

2013-08-02 18:29:20

さらに補足(2013.9.2.)

こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

例の人がなんであんなナチスシンパになってしまったのかという考察なのだけど、やー、まー、うーん、それを美容整形という生業に求めるのは、どうかなー? http://t.co/WS7UGVNNYW

2013-08-03 01:16:04
  • リンク先は、本まとめ作成者が自分のブログに書いた、本まとめ作成の感想です。一応、高須氏の「生業」とこれらの発言をダイレクトに結びつけたつもりではなく、これらに共通する基盤となりうる場合もありうる近代的合理主義の危険性について考えたつもりでしたが、もう少しこのあたりは考えるべきことと反省します。
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

感想戦じみた話になってしまうけど、あの手のナチにシンパシーを感じてしまう日本人は、強い共通点があります。すなわち、第二次世界大戦に敗戦したという事実への、腹に据えかねるほどのコンプレックス。自分たちが光の側、マジンガーZの光子力研究所とかの「いいもののきち」にいなかったことへの。

2013-08-03 01:20:27
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

よくいます。結構、遭遇します。歴史的な事実と自分なりの折り合いがつけられず、子供じみた「いいもののきち」と「せめてくるわるもの」の二元論の世界で、なんとかして自分を「いいもののきち」の側に置こうとしてしまう人。その世界観のためには、同盟者であるドイツが「わるもの」じゃ困るんです。

2013-08-03 01:24:21
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

私の遭遇したあるパターンでは、私が絶滅収容所のガス室の存在を否定しなかったところ、こうなりました。「南京大虐殺が事実だというんだな!」 ……わけがわからない。まったく中国戦線の話など出さなかったのに。でも彼の世界観の中では、アウシュヴィッツも南京も「わるもの」の属性だからそうなる

2013-08-03 01:28:47
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

だから、例の人が「あなたなんでそんなのに引っかかっちゃうの」っていうくらい、ちょろいヒトラー礼賛に陥って、それと同時に連合国への強いコンプレックスを口にしたのは、わりと見慣れた光景ではありました。「いいもののきち」に身を置きたい欲求があるから古臭いヒトラー礼賛に入るワケ

2013-08-03 01:31:05
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

もうひとつ。「ナチスが経済的にドイツを復興させた」という話は、とても腑に落ちてしまうんです。すごく単純で判りやすい。「たいへんな状況にあったドイツを、ナチスは助けたから、人々はあんなにジークハイルした」って、小学生でも飲み込めるからね。

2013-08-03 01:37:13
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

けど、ドイツがどんな「たいへんな状況」にあったのかを、具体的に把握してる人は少ない。賠償金とかハイパーインフレとかいう単語は知ってるけど前後関係や時系列は知らない。「たいへんな状況にあったドイツを、ナチスは助けたから、人々はあんなにジークハイルした」という単純な話で止まってるから

2013-08-03 01:39:55
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

実は1970年代に、西ドイツでも似たような現象が起きている。戦争の当事者の記憶が薄れかけて、オイルショックやドイツ赤軍による相次ぐテロの社会不安の中、ヒトラーの伝記が発行されてベストセラーになった。

2013-08-03 01:51:14
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

で、ブームになって、「ヒトラーの再評価」なるものが進みかけたんだけど、それに待ったをかけるようにホロコーストの記憶も掘り起こされた。1978年にアメリカNBCが作ったドキュメンタリー番組がドイツでも放送され、これをきっかけにしてヒトラー礼賛はなりをひそめ、反省と追憶にシフトした

2013-08-03 01:54:19
可児 (Kanimaster) @kanimaster

@MyoyoShinnyo 1978年にNBCが作ったのはドキュメンタリーではなく、メリル・ストリープ主演の『ホロコースト』というテレビドラマです。

2013-08-03 16:39:46
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

すみません。完全に間違えていました。 RT @kanimaster: @MyoyoShinnyo 1978年にNBCが作ったのはドキュメンタリーではなく、メリル・ストリープ主演の『ホロコースト』というテレビドラマです。

2013-08-03 16:47:28
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

よくドイツは反省してるっていわれてて、1945年からずっとみそぎでもするかのように反省し続けてるイメージがあるけどそんなに平坦じゃないです。1950年代まではナチの当事者が生き残ってて「ドイツ社会主義帝国党」なんてナチの後継政党を作ってたりする

2013-08-03 02:01:18
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

まあ、ああなるのは、説明がつくかなーみたいな。

2013-08-03 02:07:30
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

いちおう日本では「反省し続けている」ということになっているドイツでさえそういう状況ですからね。「私はドイツ人に話を聞いたんだ」っつっても、ドイツ人にだっていろんな人いるわけで。はいそうですかと受け取るわけにはいきません。

2013-08-03 02:10:52
ほーか大学院の人 @shiomegae

@MyoyoShinnyo 1970年代に西ドイツでその様な現象が起きていたなら、先日の某院長がドイツに留学していた時期と丁度重なるので、その熱気にあてられたままを引きずっているのでは無いでしょうか。それだと、現地の人とのーうんぬんとも繋がりますし

2013-08-03 02:12:55
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

@shiomegae もう本人とは話をするつもりはないので本当のとこrはわかりませんが、可能性はあると思います。昨日も70年代にドイツにいたのかな、って思いました

2013-08-03 02:14:11
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

私はこういうものの見方も問題があると思ってるんだな。だってさ、麻生も日本国民の一人なんだよ? https://t.co/wGwjn3U4yM

2013-08-03 08:27:17
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

つい昨日話した、「いいもの」と「わるもの」の二元論の世界の人だね。たぶんほどなくして私が日本を攻撃しているという話になると思う。

2013-08-03 13:03:24

こなたま氏と高須氏のやり取りが注目を集め、アメーバニュースでも取り上げられます。

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