人文社会系の研究評価と研究費分配はどうあるべきか?(@skasuga @gakeau @ScienceTalks_JP)

#日本の研究力 を底上げする上では適切な研究評価と研究費分配が必要。藤田保健衛生大学・宮川先生 @tsuyomiyakawa はデータに基づいた研究評価の客観化、「見える化」を提言されていますが、科学系と人文社会系では研究評価の方法や分配のあるべき姿が異なる、と語る @skasuga さん、@gakeauさんの連続ツイートをまとめました。
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ScienceTalks(サイエンストークス) @ScienceTalks_JP

宮川氏対談⑥:研究者評価の「見える化」を阻むもの http://t.co/NwxKTemTLG 「研究を一生懸命しなくても安定した地位にある状況で、どうしてそれを変えなければいけないのかと感じるのはある意味で当たり前。抵抗するのはヒューマン・ネイチャーです。」#日本の研究費...

2013-08-28 07:00:55
kazy @gakeau

そりゃ、自然科学はそれでいいだろうけどさ:研究者評価の「見える化」を阻むもの:宮川氏インタビュー⑥ | http://t.co/xGuE68qvCy http://t.co/7CaPqer0py研究者評価の「見える化」を阻むもの

2013-08-28 11:19:54
kazy @gakeau

人文社会系は年を取るほど雑誌に論文書かずに科研成果出版の論集や単著に書くようになるし、そっちのほうがクオリティ高いのが普通にある。そして毎年膨大に出る世界中のそうした本から引用情報かき集めるとか限りなく無理ではなかろうか。

2013-08-28 11:21:55
kazy @gakeau

ていうか、理系には「科研の成果発表のために日本語で論集を組んで出版社から出す」なんてことしないよね。うちの先生は毎度これやってるけど。

2013-08-28 11:25:11
kazy @gakeau

…みたいな「人文系と自然科学系の研究文化の違い」なんて業績評価を調べたら耳にタコができるほど聞くだろうに、なんでこういうインタビューや記事にはまったく出てこないんだろうか。

2013-08-28 11:26:46
KASUGA, Sho @skasuga

@gakeau それは政府とか学術会議の議論だったらそうなんだけど、宮川さんみたいにインディペンデントに提言活動を続けている人への注文としてはフェアじゃないと思うなぁ。色々機会はあるんだから、人文社会系ももっとキャリア問題について発言したら良いんじゃないかと。

2013-08-28 11:38:22
ScienceTalks(サイエンストークス) @ScienceTalks_JP

@gakeau @skasuga 横からすみません、興味深い議論でしたので。人文社会系の場合ははやり業績評価や研究力評価が科学系と比べて必ずしもクリアカットでないと思いますが、その場合、もしシステムを変えるとしたらどういった観点から評価すべきでしょうか?#日本の研究費

2013-08-28 13:39:04
KASUGA, Sho @skasuga

難しい問題なんですが、まず第一に私自身は自然科学系でもあまり計数化がいきすぎるのは良くないと思っているんですね。特に研究費配分ではなくポストと計数化された「業績」を直接に結びつけるのはどうかと…。というのは(続) @ScienceTalks_JP #日本の研究費

2013-08-28 14:07:28
KASUGA, Sho @skasuga

(承前)一つには、やはり短期的に業績になりやすい研究や、同業者の評価が高い研究にテーマが集中するだろうな、というのと、もう一つは「計数化された業績で公平に人事採用」した研究室や大学が、組織としてまっとうか、という(続) @ScienceTalks_JP #日本の研究費

2013-08-28 14:09:41
KASUGA, Sho @skasuga

(承前)点を考えなければ行けないと思うからです。例えば以前、某メーカーの宣伝でロナウジーニョばっかりのサッカーチームが出てきましたが、たぶんあれ、あんまり強くないよね、という気がするわけです。(続) @ScienceTalks_JP #日本の研究費

2013-08-28 14:11:21
KASUGA, Sho @skasuga

(承前)その上で人文/社会系についてですが、国際的な論文誌コミュニティが確立している分野だとわりと理工系と同じあつかいでいけるという場合もあると思いますし、分野毎に考えなければ行けないわけですが、一般論として(続) @ScienceTalks_JP #日本の研究費

2013-08-28 14:13:00
KASUGA, Sho @skasuga

(承前)1. 評価の時間軸が長い(評価されるのが十年後なのは珍しくなく、極論すれば二千年残る研究がよいものとされる)。2. コミュニティが小さい(XX史を研究しているのは日本で10人XX族を研究しているのは彼だけ、等)(続) @ScienceTalks_JP #日本の研究費

2013-08-28 14:15:07
KASUGA, Sho @skasuga

(承前)3. 専門性を生かしたスピンアウトの余地が小さく、高齢になって研究辞めて民間に行けと言われても困る(いや、実は私も今それで苦労中なんですが…)等の事情を考えると、やはり本質的には評価になじまない、ということは(続) @ScienceTalks_JP #日本の研究費

2013-08-28 14:16:32
KASUGA, Sho @skasuga

(承前)言えるのだと思います。なので、本当は入り口でそうとう絞り込まなければいけないのに、大学院重点化等で理工系に準じて学生数を増やしてしまった、というのがそもそも間違いとしか…。そうはいっても解決策は考えないと(続) @ScienceTalks_JP #日本の研究費

2013-08-28 14:17:57
KASUGA, Sho @skasuga

(承前)いけないんですが、集中と選択で国際競争力を高めて資金手当を…、というモデルで成功するとはちょっと思えないので、賃金を抑えた大量雇用のための機関を設置して、非常勤などに派遣するみたいな(続) @ScienceTalks_JP #日本の研究費

2013-08-28 14:19:50
KASUGA, Sho @skasuga

(承前)ちょっと福祉要素コミ、みたいなモデルしかないんじゃないですかね。そうはいっても元々人文社会系の人数は少ないので、たいした規模にはならんでしょうし…。 @ScienceTalks_JP #日本の研究費

2013-08-28 14:20:58
ScienceTalks(サイエンストークス) @ScienceTalks_JP

なるほど。ロナウジーニョの例、「選択と集中」のカウンターとしてすごくわかりやすいです。特に人文系はおっしゃるとおり評価タームも長く、数値化による評価も難しいと思います。大量雇用による「福祉要素コミ」は確かに研究力の裾野というか土壌を広げるのに(続)@skasuga #日本の研究費

2013-08-28 14:26:41
ScienceTalks(サイエンストークス) @ScienceTalks_JP

(続き)効果的なアイディアだと思います。連続ツイートが大変興味深いので、ツゲッターにまとめさせていただいてもいいでしょうか?10月に行うイベントでは研究評価のありかたについて激論しますので、ぜひご参加いただきご意見をいただければ大変うれしいです。@skasuga #日本の研究費

2013-08-28 14:29:19
KASUGA, Sho @skasuga

@ScienceTalks_JP togetter やその他の転載はご自由になさってください。大阪在住なのでイベントに実際にいくのは難しいのですが、Ustream 中継とかないですかね? そのあたりも是非ご検討いただければ…。

2013-08-28 14:35:30
ScienceTalks(サイエンストークス) @ScienceTalks_JP

@skasuga ありがとうございます。USTREAM中継は当日行います。http://t.co/BZzyseaHbk のサイト上でサインアップしていただければご覧になれる仕組みです。継続的に関連するトピックについてツイートしていきますのでぜひアイディアをいただければと思います。

2013-08-28 14:38:12
kazy @gakeau

@ScienceTalks_JP @skasuga 春日さんが十分お返事されてますのであまり付け加えることもないのですが、数字になったものだけしか見ないという傾向が強すぎるとは私も思います。もちろんきちんと理由があることも理解してますが、バランスをもっと意識してほしいなと。

2013-08-28 15:37:24
kazy @gakeau

@ScienceTalks_JP @skasuga あともう一つ加えるなら、人文社会系人材についてそれなりの手当てをするのは理系のプロジェクトへの投資よりかなり安価にできるのにな、とロケット発射とか原子物理学実験にかかったお金を見るとよく思います(笑)(続く)

2013-08-28 15:40:23
kazy @gakeau

@ScienceTalks_JP @skasuga ただ「大金を動かした方が偉い」という評価軸がどうもあるようなので、小金で済むプロジェクトがあまり(文科省的&学界的に?)評価されない、インセンティブが働かないというのがそもそも問題ではないかなとも思います。(続く)

2013-08-28 15:42:20
ScienceTalks(サイエンストークス) @ScienceTalks_JP

@gakeau 確かにおっしゃるとおり、人文系は研究費の額が科学系と桁違いですから、もっと広く分配しやすいはずですよね。@skasuga #日本の研究費

2013-08-28 15:42:55
kazy @gakeau

@ScienceTalks_JP @skasuga 費用対効果というものはそれなりに考慮されてると思いたいですが、その「効果」部分は、論文数とかだけでなくちゃんと考えに入れてほしいなと思います。

2013-08-28 15:44:37
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コメント

☢️山下238☣️ @Yamashita238 2013年8月28日
具体的にどんな費用がかかるんでしょうか
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ひろ@猫もふ欠乏症 @hiro_h 2013年8月29日
自然科学でも、2000年通用する成果が出るに越したことはないんだが…
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Tsuyoshi Miyakawa @tsuyomiyakawa 2013年9月5日
僕ももとは人文社会系ですが一旦教授になってしまえば後は研究は何もしなくてもよい、というのが人文社会系の方々についてのイメージ。常勤・非常勤という1, 0評価、職階という数段階評価、年俸等、現状人文系でも数値評価されていますので、もう少しリーズナブルな業績の数値評価を間にかますのがよいのでは、という考え方です。いずれにせよ既に数値評価されてますので、人文社会系の方々も、ご自分たちで(論文の引用数以外にも)より適切な数値指標を検討されてはどうでしょうか、ということがあります。
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Tsuyoshi Miyakawa @tsuyomiyakawa 2013年9月5日
Google Scholar Citations とかでは人文系の著書とかでも引用数はそれなりに計算されているみたいですね。 http://ow.ly/oAdJf とか http://ow.ly/oAdRs とか。 人文系の場合、登録されているトップ500人くらいまで見ても日本の大学の研究者は全く入っていないことが多いようです。 @gakeau
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KASUGA, Sho @skasuga 2013年9月6日
コメントがついていることに気がついていませんでした。
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KASUGA, Sho @skasuga 2013年9月6日
Yamashita238 費用とおっしゃるのは人文科学系の研究費ってなんだ、というご質問と言うことですかね?
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KASUGA, Sho @skasuga 2013年9月6日
hiro_h 誤解を招く表現でしたら申しわけありません。もちろん抽象的な意味での「学問的成果」は永続的であることが求められるわけです。ただ、計測・評価対象になるような「引用・被引用」という観点だと、一般に自然科学系(特に競争が激しいような)はわりと短いわけです。
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KASUGA, Sho @skasuga 2013年9月6日
例えば、人文科学およびソフト社会科学(社会学や人類学など)の分野ですと、引用文献は、出版物であり、かつ50〜100年たったものが珍しくないですし、プラトンやアリストテレスを引用することも不自然ではないわけです。
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KASUGA, Sho @skasuga 2013年9月6日
一方で、分野による面はありますが、自然科学で50年前の一般書籍を先行研究として引用するというのは、一般論としてレアである、ということは言えるかと思います。
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KASUGA, Sho @skasuga 2013年9月6日
そうすると、計測スパンが、自然科学であれば数年後にピークが来るであろうし、またそれくらいまで計測しておけば成果の指標として十分であるという一方で、人文および一部の社会科学の場合は30年ぐらい計測しないと同じような評価軸として使えないであろう、と思うわけです。
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KASUGA, Sho @skasuga 2013年9月6日
↑これは宮川さんへのお返事にも鳴っていますかね。 tsuyomiyakawa
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KASUGA, Sho @skasuga 2013年9月6日
あと、論文の引用の仕方というのは分野によってだいぶお作法が違うので、分野が違うと指標を比較する意味が薄れるわけですが、人文系はだいたい自然科学系に比べてコミュニティが小さいので、たとえば10〜100人ぐらいのXX国史の専門家のあいだでのインパクト・ファクター比較がどの程度意味があるかというのも論点になります。
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